『1980 僕たちの光州事件』力強い闘争の宣言で幕を開ける日本語字幕付き予告編と場面写真解禁

韓国現代史の闇を市井の人々の視点で光州事件を描く『1980 僕たちの光州事件』が、4月4日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開されるが、本日予告編と場面写真が公開された。
『KCIA 南山の部長たち』では長年独裁者の座に君臨したパク・チョンヒ大統領の暗殺事件を、『ソウルの春』ではその直後に起きたチョン・ドゥファンによる軍事クーデターを、それぞれ史実を基にしたフィクションとして傑作映画に仕立て上げ大ヒットに導いた韓国映画界。そんな中、忘れてはならないのが『ソウルの春』で権力の座を簒奪した軍事政権が引き起こした歴史的悲劇「光州事件」だ。先の2作品と同じく大ヒットを記録した『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』で描かれたのは、民主化を叫ぶ善良な市民たちを虐殺する軍人たちの姿を、世界に伝えなければという使命感に目覚めてゆくタクシードライバーとドイツ人記者のエモーショナルな姿だった。
『1980 僕たちの光州事件』は、その事件のど真ん中に生活をしていた“ごく普通の家族”に焦点を当て、権力が市民の小さな幸福をいかにして踏みにじったのか、大切な人を守りたいと願う思いがいかに尊いものであるかが描かれていく。
◇4月4日(金)公開『1980 僕たちの光州事件』|本予告
この度解禁された予告では、1980 年に起こった光州事件当時の写真や映像が流れ、「我々は全力で闘争することを決意する」という力強い闘争の宣言で幕を開ける。そんな社会情勢とは無縁のように、念願だった中華料理屋を開店した家族は、幸せに包まれていた。
孫のチョルスに将来店を継ぐように語り掛ける祖父に対し、チョルスは軍人になって近所に住んでいる仲良しの女の子と結婚すると無邪気に言い返す。そんな平凡な会話であふれる日常が突然、天国から地獄へと変わっていく。「戦争が始まっちまった」という言葉通り、町中には驚くほどのスピードで暴力が蔓延していく。
笑顔があふれていた家族は、予想だにしなかった悲劇に巻き込まれていくのだった。決して忘れてはならない光州事件を「ごく普通の家族」の姿に焦点を当て、権力が市民の小さな幸福をいかにして踏みにじったのか、そして悲劇の中にあっても大切な人を守りたいと願う思いがいかに尊いものであるかを、時にユーモアを交えながらも切々と描いて作品であることが伝わってくる映像となっている。
また併せて、幸せそうな日常生活を切り取ったシーンと、それに相反した戒厳令で緊迫感が溢れる場面写真が解禁となった。
■あらすじ
1980 年5 月17 日。チョルスの祖父は念願だった中国料理の店をオープンさせる。父親はどういうわけか家にいないけれど、チョルスの大好きな幼馴染のヨンヒや優しい町の人たちに祝福されて、チョルスと家族は幸せに包まれていた。しかし輝かしい未来だけを夢見る彼らを、後に「光州事件」と呼ばれる歴史的悲劇が待ち受けていた。
■作品概要
監督・脚本:カン・スンヨン
出演:カン・シニル、キム・ギュリ、ペク・ソンヒョン、ハン・スヨン、ソン・ミンジェ
2024 年/韓国/韓国語/99分/シネマスコープ/5.1ch
字幕翻訳:本田恵子/字幕監修:秋月望/原題:1980/映倫G
配給:クロックワークス
◇クロックワークスHP
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