25年後期朝ドラ「ばけばけ」佐野史郎、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、ヒロインが松江で出会う人々に決定

03月04日14時27分ドラマ
画像提供:NHKより/寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎

女優の高石あかりが主演を務めるNHK連続テレビ小説ドラマ「ばけばけ」(2025年度後期放送)の出演者第二弾として、ヒロイン・髙石あかりさん演じる主人公・ 松野トキが松江で出会う人々を演じるキャストが発表された。



「ばけばけ」は113作目となる朝ドラで、松江の没落士族の娘、小泉セツをモデルにした物語。外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語だ。
画像提供:NHK画像提供:NHK髙石あかりがヒロインの松野トキを演じる。

トキのお見合い相手・山根銀二朗を寛一郎。鳥取県因幡の貧窮足軽の次男として生まれ、極貧生活の中で育つった銀二朗は、厳格な父のしつけのもと、時代が変わってもなお、武士としての生き方を貫いていた。

トキの幼なじみ・野津サワには円井わん。元下級武士の娘で、貧しい家に生まれ、いつか不自由ない生活を夢見る家族の期待を一身に背負いながら育つ。安定した生活を手に入れるため教師を志す。ちょっと変わったトキのことをありのまま受け入れ、唯一無二の親友で
ある。

遊女・なみ役にはさとうほなみ。なみは、農家の家に生まれで八人兄弟の長女として貧しい暮らしを支えてきた。借金を背負った家族を養うために天国遊郭の遊女となる。境遇に沈まない、明るくたくましい女性。没落して近くに引っ越してきたトキをなにかと気にかける。

佐藤史郎は、島根県知事・江藤を佐藤史郎が演じる。島根をこよなく愛し、島根を日本が誇る一流の県へ押し上げようと情熱を燃やす知事。これからの時代を担う若者たちには英語教育の充実が不可欠だと考え、本場の外国人教師を求めていた。県の未来を切り開くべく、ヘブンを島根に招く。

出演者からのコメントも到着した。

(寛一郎 コメント)
個人的には、これまで時代劇に携わる機会が多かったのですが、明治時代を舞台にした作品は今回が初めてで、とても新鮮な気持ちで臨んでいます。急速な近代化によって社会が混乱し、旧来の価値観を持つ人々との対立が際立った明治初期。そんな時代の変化を見つめながら、主人公・トキが懸命に生き抜く姿が、楽しくもどこか切なさを秘めた、時代の空気を感じさせる物語となっており、脚本を大変楽しく読ませていただきました。私が演じる役は、武士階級の没落によって貧しい家に生まれ、お見合い相手として主人公・トキに出会う人物です。彼は誠意にあふれ、洞察力があり、周りへの配慮を忘れない澄んだ心の持ち主です。作品の一部になれるよう、頑張ります。

(円井わん コメント)
トキの幼なじみ、サワを演じさせていただくことになりました。誰かを思い、信念を背負い、 トキともまっすぐに向かい合うたくましい人だと思います。夢を追う中でその夢が時に仇(あだ)となる部分も我々には少なからずあるはずで、その希望さえも絶望を生み、恨んでしまう日もある。『ばけばけ』を通して、サワを通して、特別になんてなろうとしなくて良い。あなたはあなたで、もうとっくにすばらしいのだからと伝えていきたいと思っています。

(さとうほなみ コメント)
脚本のふじきさんが「何も起きない物語を書いています」とコメントされていて、わたしはこのチームの中に入った途端、「いやそんなことない、めちゃめちゃ起きてる!!!」と思いました。でも実際、自分自身に起きた大きいように感じる出来事って、案外ハタから見たらそうでもないことだったりするものです。それが今回のキャラクターたちがドタバタと問題を起こすことで、愛らしく見える作品なんだなぁ、すごいや。『ばけばけ』に出演させていただくことは、ひとつの夢でありました。ありがたく楽しませていただきます!

(佐野史郎 コメント)
島根県知事役をとお声がけいただきワクワクするのと同時に、松江出身の俳優として責任の重さを感じています。松江では“ヘルンさん”と親しまれている小泉八雲とセツの二人を引き合わせた水先案内人でもあるのですから。当時の知事であった籠手田安定は、前任が彦根の知事にあたる役職で彦根城を解体から守った人物。朝ドラ出演は初めてですが、大河ドラマ『西郷どん』で彦根藩主、井伊直弼を務めたことも思い返され、浅からぬ因縁を感じています。

■キャスト起用について制作統括・橋爪國臣は次のようにコメントしている(コメント要約)
寛一郎さんが演じる山根銀二郎は、明治時代に没落した士族の一人で、貧しくても純粋な心を持った人物です。そのまっすぐな思いを寛一郎さんが魅力的に表現してくれることを期待しています。
円井わんさんは、キャラクターをリアルに演じる力に魅了され、サワ役にぜひ出演してほしいと思っています。サワは時代に翻弄される人物で、円井さんがその人生を生きることに期待しています。
さとうほなみさんは、過去にドラマや舞台で見ていて、いつか出演してほしいと思っていました。なみは辛い境遇にありながら、明るくたくましく生きるキャラクターで、その中に秘めた悲しみも表現できると期待しています。
佐野史郎さんが島根県知事・江藤役で出演します。彼は小泉八雲への深い愛を持っており、この役を見事に演じてくれると期待されています。

2025年度後期(大阪制作) 第113作 連続テレビ小説 『ばけばけ』
【放送予定】 2025年秋~
【制作スケジュール】 2025年春クランクイン予定
【作】 ふじきみつ彦
【スタッフ】 制作統括 : 橋爪國臣
プロデューサー : 田島彰洋 鈴木航
演出 : 村橋直樹 泉並敬眞 松岡一史

※実在の人物である小泉セ1(1868ー1932)をモデルとするが、大胆に再構成し、 登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描かれる。原作はない。

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