「三国志 秘密の皇帝」第27話:漢王朝が隠す皇帝の秘密が曹家にバレる ネタバレあらすじ(全33話)

03月09日22時00分ドラマ
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BSP4Kで3月16日(日)、BSPでは20日(木、深夜)放送予定の第27話で曹節(そうせつ)が郭嘉(かくか)の手紙を開封、劉平の素性が割れる・・・第27話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。NHK番組サイトでは予告動画や相関図も公開している。



「三国志 秘密の皇帝」は、亡き皇帝、献帝・劉協と入れ替わった双子の弟・劉平が、愛と民のために闘うもう一つの三国志ロマン。【「三国志 秘密の皇帝」を2倍楽しむ】では、時代背景、人物・キャスト紹介などまとめているので、視聴の前にチェックしておくと初回から楽しめるはず。
相関図はこちら⇒【第1回~ 人物相関図】


■キャスト

メインキャスト(6人)・役柄・実在人物紹介
押さえておくべき(17人)キャスト・役柄
劉平(りゅうへい)/皇帝 :マー・ティエンユー 马天宇 [声:浪川大輔]
司馬懿(しばい)/仲達:エルビス・ハン 韩东君 [声:峰晃弘]
伏寿(ふくじゅ)/皇后:レジーナ・ワン 万茜 [声:久保ユリカ]
唐瑛(とうえい):ドン・ジエ 董洁 [声:折井あゆみ]
郭嘉(かくか)/奉孝:サニー・ワン 王阳明 [声:山本兼平]
任紅昌(じんこうしょう):ドン・シュエン 董璇 [声:田所あずさ]
曹操(そうそう)/孟徳:ツェー・クワンホウ 谢君豪 [声:早川毅]
曹丕(そうひ)/子桓:タン・ジエンツー 檀健次 [声:小笠原仁]
 ほか



※あらすじはネタバレになっています。気になる方は「見どころ」と「豆知識」を参考に、「あらすじ」は視聴後の確認用としてご覧ください。またDVD版(全54話)を参考にしているので、あらすじが前後することもあります。放送後に調整します。



■第27話見どころ

丞相となった曹操(そうそう)は司馬懿(しばい)を部下として置き、漢王朝との関係を深めるため、劉平に娘・曹節との婚姻を迫る。さらに曹植(そうしょく)の結婚により、勢力を伸ばす曹操。漢王朝統一を目指し、曹操と手を組むこととなった劉平。曹操が赤壁の戦いに敗れ帰国し、曹丕の婚礼でお祝いムードの中、曹節が曹丕にそそのかされ、郭嘉の遺した手紙をついに開封。曹家の兄弟が劉平の素性に迫る展開回。古代中国の豪華な婚姻風景にも注目です。



■豆知識:映画にもなった有名な戦いが登場

丞相になった曹操は、さらなる勢力拡大を目指し荊州(けいしゅう)へ遠征に行き、ドラマではあっさり敗北して帰還してくる。この荊州での戦い、三国志の中でも天下を分けると言われる大きな戦であり、映画『レッドクリフ』のモチーフにもなった赤壁の戦いだ。

赤壁の戦いは208年に中国の長江沿いで、曹操軍と孫権・劉備連合軍が激突した戦い。中国北部を統一した曹操は、南下し、江南を攻撃するが、当時、江南の呉を治めていた劉備は蜀も治めていたので、曹操はその両方を手に入れようという魂胆だった。80万の大軍を擁する曹操軍に対し、孫権・劉備連合軍は約3万の兵で、曹操が優勢と思われたが、孫権軍の周瑜が、曹操軍の船に火をつける奇策に出たので、曹操は撤退を余儀なくされた。

ここから天下3国の形勢がほぼ固まり、魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備という三国時代が始まることになる。この赤壁の戦いには曹操、孫権、劉備のそれぞれの優秀な部下たち、孫権の元にいる周瑜や、劉備の元にいる諸葛亮など有名人も登場する。曹操が礎を築いた魏、曹操の大軍を打ち破った呉、急速に領土を拡大した蜀を背景に、中華統一を夢見る武将たちが躍動する赤壁の戦い。ドラマでは“曹操の大敗”として紹介された程度だが、実は今後の中国を左右する重要な戦いとなっている。



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■第27話ネタバレあらすじ

荀彧(じゅんいく)は偽りの虎符を使ったことを後悔しているところに、賈詡(かく)から、皇帝を「迎える」から「使う」ようになったことを指摘される。荀彧は自分の不安を打ち明けるため劉平に会いに行くと、「朕が曹丞相と手を組めば、荀令君は安心できるのか?」と聞かれる。さらに劉平は、曹操も自分も天下統一を望んでいること、荀彧と臣が心を一つにすれば天下は定まると話した。これに荀彧は感激し、これから漢王朝のために尽力することを誓い跪いた。

やっと郭嘉の弔う準備が整い、満寵は郭嘉の位牌にある「漢の祭酒、郭嘉の位牌」という文字に違和感を覚えた。劉平が「郭嘉は朕と曹丞相が手を結び、天下を統一することを願った」と話し、曹操もそれに応え、共に協力することを誓う。劉平と郭嘉の間に強い絆があったことを認めた曹操は、生前、郭嘉に命じていた劉平と曹節の婚姻に関する話を振った。しかし劉平は、郭嘉が生きていても自分は応じるつもりはなかったとはっきり断る。一方、曹丕は丞相となった曹操は跡継ぎを決めるに違いないと気が気ではなかった。司馬懿に、曹植ではなく自分が跡継ぎになるよう協力して欲しいと頼んだ。

それから、曹操は天下統一を目指し、建安13年(208年)曹丕と曹植と共に荊州(けいしゅう)遠征に出発する。曹操がいないことで、司馬防と司馬朗が司馬懿を訪ねてきた。息子の心配をする司馬防に対し、司馬懿は、劉平のため、司馬家のために戦うことを誓う。司馬防たちが、劉平も好物のお菓子を手土産に持ってきてくれたので、司馬懿は宮殿へ出向く。

司馬懿と劉平は、曹家の跡継ぎ問題について話し合い、劉平は、曹丕よりも曹植の方と気が合うが、曹植とは助けてくれた恩があると話す。司馬懿が曹丕は野心家で漢王朝とはうまくいかないと話すので、劉平は曹植に重臣である崔琰(さいえん)の娘を嫁がせる提案をする。曹操がいないことで司馬懿も宮殿に近づきやすくなったが、満寵が引き続き、司馬懿と司馬家を見張っていた。

曹操が遠征に行って、穏やかな日々が半年続いたころ、司馬懿の元に、曹操が赤壁(せきへき)で孫権(そんけん)と劉備(りゅうび)に大敗したと知らせが入る。司馬懿は、孫権と劉備が勝利したことで、まだ20年は戦乱が続くと考えると、曹操が現役のうちに江南は平定できないだろうから、曹操は漢王朝との戦いに全力を懸けて来ると読んだ。そして、愛する人々を守るため、全力で曹家を滅ぼすことを誓う。

帰還した曹操のもとに、崔琰と荀彧が面会に現れ、今後の遠征のためにも丞相の代理として曹植を推薦する。曹植は、なぜ兄の曹植を跡継ぎにしないか批難されると話すと、崔琰は自分の娘を曹植に嫁がせれば文句も出ないと提案。曹操もこの申し出を受け入れ、婚礼の準備が進められる。曹植の縁談に不安を感じる曹丕は、甄宓(しんふく)から「自分は敵方の女を娶り、弟は名門の女を娶る。一歩遅れを取ったわね」と嫌味を言われて激情する。

こうして、曹植と崔琰の娘の婚姻は盛大に行われた。この時、曹植は盧龍(ろりゅう)の民を守った功績をたたえられ爵位を賜った。崔家との婚姻に続き、自分より早く弟が爵位を受けたことに悔しい想いを募らせる曹丕。そこへ、劉平と伏寿(ふくじゅ)が現れ、鴛鴦(おしどり)の刺繍が施された帯を持参し祝いにやって来る。仲睦まじい両陛下の様子に曹節は悲しくなり、外へ抜け出した。宴が盛り上がる中、楊修は曹植に近づき、「父君は跡継ぎと思う者が陛下と近しいことは望まない」と釘を刺す。

劉平は、廊下で落ち込む曹節に声を掛けると、曹節は思わず陛下が好きだと告白する。劉平は、自分には皇后がいるし、曹節もやがて生涯共にする者と出会うと言って立ち去った。劉平たちを送り出したあと、曹操は曹植に、苦難を共にして陛下と親しくなったかもしれないが、曹家が漢王朝と肩を並べるには、もっと大局を狙うべきだと発破をかける。曹丕は、曹節に近づき、劉平のことを慰めならが、郭嘉の遺言について触れた。曹節が、天下に関わる秘密の袋があると打ち明けると、曹丕は妹を誘導し、曹植も呼んで3人で袋の中身を見ることにする。

そこに書かれた漢王朝の秘密に3人は驚がく。曹植は、劉平は先帝の弟で血筋は正当だし、勇敢で知恵もあるからこの事実を燃やしてしまおうと提案するが、曹丕がそれを止め、曹節が持っていることになった。曹節は、劉平が兄嫁と義弟の関係であることに気づき、慌てる様子を見て、曹丕は薄ら笑いながらその部屋を後にした。



[原題]

三国机密之潜龙在渊
三国機密/三国志 Secret of Three Kingdoms
[制作] 2017年 中国



【放送予定】

BSP4K(日)21時00分 9月8日(日)開始
BS(木)24時25分 9月12日(木)開始
((金)午前0時25分9月13日(金)開始)
※BSの放送時間は、11月7日(木) 第9話から「毎週木曜23時45分」に変わる
[話数] 全33回(予定)
[音声] ステレオ2か国語
(主音声:日本語吹き替え/副音声:中国語)/[字幕放送] 有り

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