≪チャングム≫のイ・ヨンエ、『ヘッダ・ガブラー』で32年ぶり演劇舞台へ… 「新たな自分」を見つける【制作発表会動画】
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俳優イ・ヨンエが32年ぶりに演劇舞台に立つ。彼女が主演を務める演劇『ヘッダ・ガブラー』は、5月7日にソウル市江西区のLGアートセンター・ソウルで幕を開ける。8日に開催された制作発表会の動画がYouTubeにて公開中だ。
同会場で開かれた制作発表会には、主役の“ヘッダ”を演じるイ・ヨンエが出席した。イ・ヨンエといえば「宮廷女官チャングムの誓い」で世界中に韓国時代劇を知らしめた韓国のトップ女優。今回演じるヘッダというキャラクターについて彼女は、「ヘッダは“正解”がない女性のように思える。ひとつの色で描ける人物ではないからこそ、今まで知られてきたヘッダのイメージを変えてみたかった」と語った。
画像:채널A News『헤다 가블러』制作発表会より
『ヘッダ・ガブラー』は、19世紀ノルウェーの女性抑圧的な社会を背景に、主人公ヘッダが他人のみならず自分自身をも破滅へと導く存在として描かれる、イプセン原作の作品だ。しかし、今作のポスターでは、イ・ヨンエが演じる“ヘッダ”は、無垢な少女のような表情と、絶望を知った大人の女性の姿を同時に見せている。従来のイメージとは異なる解釈だ。
制作発表会でイ・ヨンエは、「明るい面を探す過程で、かえって内に秘めた暗い面が浮かび上がるのではないかと思った。今もその姿を懸命に探しているところ」と語り、笑みを見せた。
「キャラクターを研究するほど、昨日と今日では違いがあり、台本を何度も読み込むたびにまた違って見える。自分でも気づかなかった新たな“色”が現れると、『ああ、私にこんな面があったのか』と喜びを感じる。舞台上のヘッダも、見るたびに新しい色、新しい姿を見せてくれると思う」
演出を手がけるチョン・インチョルは、「一か月ほど一緒に練習してきたが、とても可愛らしくて愛嬌のある面をたくさん持っている俳優だ」と評価。「ヘッダの恐ろしさに加え、彼女が持つ多様な表情を観客に全て届けられるようバランスを模索している」と述べた。
イ・ヨンエにとって今回の舞台は、20代半ば以来32年ぶりとなる演劇出演。当時を振り返りながら、「一緒にポスターを貼って、地下鉄でチラシを配った記憶がある。観客と呼吸を合わせる感動が、映像作品でも心のどこかに残っていて、それが『ヘッダ』へとつながったのだと思う」と語った。
また、「いつももっと良い演技がしたいと思うけれど、ドラマでは時間が足りないことが多い。もっと時間と手間をかけて、良い舞台を作りたいという渇望があった。練習そのものが、演技以上に私に大きな力を与えてくれている」と語った。
制作発表会には、イ・ヨンエのほか、ペク・ジウォン、キム・ジョンホ、チ・ヒョンジュン、イ・スンジュら出演俳優たちも出席した。
◇YouTube|채널A News「배우 이영애, 32년 만에『헤다 가블러』로 연극 복귀 [현장영상] (制作発表会動画)