NHK大河「べらぼう」“武元”石坂浩二、“意次”渡辺謙が茶室で競演披露 第15話ネタバレ第16話予告

04月14日07時31分ドラマ
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NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)4月13日(日)放送の第15話「死を呼ぶ手袋」では、“松平武元”石坂浩二と“田沼意次”渡辺謙のレジェンド対決に注目が集まった。4月20日(日)放送の第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」では平賀源内(安田顕)の奇行がエスカレート。予告動画は番組公式ホームページで公開中。



大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。

4月13日放送の第15話では、瀬川(小芝風花)と別れ落ち込む蔦重(横浜流星)が、本屋として新たな一歩を踏み出す一方、江戸城ではお世継ぎであった徳川家基(奥智哉)が急逝。田沼意次の陰謀論が噂され、“白眉毛”こと松平武元と田沼意次が調査に乗り出す様子が描かれた。

手袋の謎にいち早く気づいた武元は、手袋を手に入れ、意次を茶室に呼び出し、真意を迫る。緊張の茶室シーンに痺れる視聴者が続出し、「2人の演技は圧巻!」「息飲んで見入っちゃった」などのコメントが寄せられ、石坂浩二と渡辺謙によるレジェンド俳優による競演が光った。

そして4月20日(日)放送の第16話では、徳川家基の手袋が家基の屋敷から消え、武元自身が毒殺されてしまい、江戸城に新たな波紋が広がる。一方、第15話でエレキテルをバカにされ、鬼の形相を見せた平賀源内(安田顕)の奇行がさらにエスカレート。チャーミングで蔦重の良き相談相手だった平賀源内。少しずつ狂気を帯びる源内がどんな運命を辿るのか、来週も見逃せない展開になりそうだ。

■サスペンス展開に戦慄
徳川家基の死を巡り、調査に乗り出した松平武元と田沼意次だったが、意次より先に毒が仕込まれたと思われる手袋の謎に辿り着いたのは、松平武元だった。武元演じる石坂浩二が金田一耕助ばりの名推理を披露。意次の疑いは晴れ、この先、意次と武元がタッグを組むかと思われた矢先、さらなる犠牲者が出る。寝ている武元に怪しい影が忍び寄り、その影が立ち去ると絶命している武元の姿が浮かび上がった。

それでは黒幕は一体誰なのか?家基が鷹狩に際に身につけていた手袋は、大奥総取締・高岳(冨永愛)の発案で意次に依頼したものであり、武元殺害の実行犯のシルエットが女性であることから、高岳が関与している疑いが浮上。そして、ラストシーンでは、不敵な笑みを浮かべながら文楽の人形を操る一橋治済(生田斗真)の姿も意味深に映し出され、この2人が事件に関与しているのではないかとネットでは考察が飛び交った。「タイトルから大河ドラマじゃないよ!」「推理サスペンスがすごい!」などサブタイトル「死を呼ぶ手袋」が指すサスペンス展開に視聴者たちが興奮した。

■第15話ネタバレ
「耕書堂」を開いたものの、瀬川を失った悲しみに暮れる蔦重。そんな時、“どうだろうまあ”こと喜三二(尾美としのり)が一緒に青本を作らないかと声をかけてくる。最近では鱗形屋(片岡愛之助)との商売も冷え切っているという。蔦重と本を作る方が楽しいと言う喜三二にくわえ、絵師の北尾政演(古川雄大)も吉原遊びを目的に仕事をしたいと申し出てきたこともあり、蔦重は新たに本作りをすることを決意。面白い本を作り、吉原に新しい文化の風を吹き込みたいと新たな一歩を踏み出す。

そんな中、将軍家治(眞島秀和)の嫡男・家基が、鷹狩りの最中、突然謎の死を遂げた。跡継ぎの急逝に江戸中が騒然となり、家基と確執があった田沼意次が、暗殺を仕掛けたのではないかと噂が広がっていく。健康だった息子の突然の死に納得がいかない家治は、家基の死因を調べるよう、意次と松平武元に調査を命じた。しかし、西の丸での調査では怪しい痕跡は見つからず謎が深まっていく。

そんな中、田沼の屋敷に平賀源内が訪れる。エレキテルの悪評で困っていた源内だったが、今度は蝦夷地から金が出ると意次に報告。しかし、鉱山開発やロシアとの交易という壮大な計画も今の意次の耳には入らない。意次は蝦夷計画を進める前に、源内に調査の協力を仰いだ。家基急死の謎を追う源内は、聞き込みの結果、家基が苦しみだしたのが、狩りに失敗し、悔しそうに親指を噛んだ直後だと判明。この手袋に毒が仕込まれているのではないか。これを聞いた意次は、まさか自分が準備した手袋が事件に関わっているとは思わず、顔面蒼白になる。

一足先に手袋の謎に辿りついた武元は、意次より先に手袋を回収。そして意次を茶室に呼び出した。狭い茶室に武元と意次の2人が座り、張り詰める空気の中、意外にも武元は「毒を仕込んだのはそなたではない」と冷静に言った。もし意次が黒幕であれば、手袋を武元の手に渡る前に回収したはず。こんな醜態をさらさないはずだと分析。さらに武元は、この手袋を使って意次を追い落とせば真犯人を見逃すことになると続けた。

そして、常に金勘定にうるさい意次に「金というものは、いざという時に米のように食えもせねば、刀のように身を守ってもくれぬ。人のように手を差し伸べてもくれぬ!金の力を信じすぎておるように、わしには思える。」と腹の内を明かした。武元の真意を知ったことで、武元に近づけたように思う意次。しかし、その晩、武元の枕元に怪しい影が忍び寄り、その影が去った跡、武元は絶命していた。

■第16話あらすじ
蔦重は、戯作の執筆を依頼するため源内の元を訪れるが、源内は奇妙な言動を繰り返す。その後、意次らのもとに、“源内が日人を斬った”という知らせが入り・・・。

NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、生田斗真、冨永愛、中村隼人、伊藤淳史、安達祐実、水野美紀、風間俊介、市原隼人、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第16話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト

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