NHK大河「べらぼう」希代の天才・平賀源内が退場 安田顕の怪演が話題 第16話ネタバレと第17話予告

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)4月27日(日)放送の第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」では狂気に染まる“平賀源内”安田顕が怪演。5月4日(日)放送の第17話「乱れ咲き往来の桜」蔦重新たな販路を求め奔走する。予告動画は番組公式ホームページで公開中。※4月27日は『大河ドラマ「べらぼう」ありがた山スペシャル』を放送。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。
4月20日放送の第16話では、田沼意次(渡辺謙)と平賀源内の確執や「不吉の家」で巻き起こる事件が描かれた。源内役の安田顕は、源内の孤独と葛藤、そして阿片が入っているようなタバコを吸う度、次第に幻聴が聞こえて来る源内を熱演。夢うつつがわからぬまま、殺人犯に仕立て上げられ、最期は獄死を遂げた源内の退場に、SNSでは「源内がすさまじい」「狂っていく安田さん凄かった!」「鳥肌立つほどすごい演技」と盛り上がりを見せた。
そして5月4日(日)放送の第17話では、蔦重が新たな販路を開拓するため奔走する姿が描かれる。また、信濃の豪商・熊野屋を演じる峯隆太、蔦重を慕う花魁・誰袖(たがそで)役で福原遥ら新たなキャストがドラマを盛り上げる。
■27日はスペシャル番組『大河ドラマ「べらぼう」ありがた山スペシャル』を放送
4月27日はファーストサマーウイカ、いね役・水野美紀、朋誠堂喜三二役・尾美としのり、次郎兵衛役・中村蒼が出演するスペシャル番組を放送。視聴者から集まった1400通以上のメッセージとともに「べらぼう」名シーンを振り返る。蔦重が板元として本格的に始動する新章を前に、これまでの物語を出演者と共に振り返るファン垂涎のスペシャル番組となっている。
【放送予定】4月27日(日)
[総合]20:00~20:45 [BS]18:00~18:45
[BS4K]12:15~13:00/(再放送)18:00~18:45
■“我儘に生きた源内”が退場
誰も思いつかないようなことで世間を驚かせ、蔦重もその人柄に惚れこんだ平賀源内。演じた安田顕にとって、源内は「自らの思いに由って生きる。我儘を通すことが自由に生きること。我儘に生きてるんだから多少のきついことはしかたがねぇやって笑い飛ばす男」と分析し、インタビューでは、この考えを持った男が江戸中期に生きたことは、本人にとっては生きづらい人生だったのでは、と振り返った。
源内退場回となった第16話で安田は、非凡の才能を持ち、人々に愛されながら、最後は猜疑心に苛まれ狂っていく様子を熱演。目は充血、鼻水を垂らしながらもがき苦しむ姿は怪演と称され、多くの人々の記憶に残ったのではないだろうか。鳥山検校、瀬川、そして源内までもドラマの序盤を彩った主要人物たちが次々と蔦重の元を去り、耕書堂の名前を背負った蔦重が新たなステージへ向かっていく姿を楽しみに待ちたい。
■第16話ネタバレ
徳川家基の手袋が松平武元(石坂浩二)の屋敷から消え、さらに武元が毒殺された可能性が浮上する。不穏な空気に包まれる江戸城では、田沼意次が自分だけでなく家治(眞島秀和)にも危害が及ぶと踏んで静観することを選択する。しかし家基も武元も、意次が仕組んだものではないかと噂は広がって行った。そこで意次は平賀源内を屋敷に呼び、家基の死に関する調査を取りやめることを命じる。納得できない源内は、意次が差し出した礼金を受け取ることなく、そのまま立ち去り、2人の仲は険悪になる。
エレキテルの一件で信用を失い、長屋を追い出された源内は、「不吉の家」と噂される家で新たな生活をスタートさせる。蔦重は、新たな芝居の原作を依頼するために源内の屋敷を訪れると、源内は意外と元気そうな様子で、怪しい香りの煙草をくゆらせながら、普請の図面を引いていた。聞けば旗本屋敷の仕事を頼まれたといつもの軽快な口調の源内は、仕事を持ち込んだのは田沼意次の関係者かもしれないと推測していた。
蔦重は朋誠堂喜三二(尾美としのり)らとともに新たな青本作りに精を出している頃、源内は煙草を吸うと幻聴が聞こえるようになっていた。ある晩、仕事を依頼してきた丈右衛門(矢野聖人)と別れた後、「イカサマ」と囁く声を辿って屋敷を徘徊する源内は背後を殴られ気絶してしまう。翌朝、源内が目を覚ますと、手には血のついた刀、そして目の前に血を流して倒れる久五郎の姿があった。何が起こったか全く覚えのない源内は、奉行所に捕らわれてしまう。
源内は何度も「自分には覚えがない」と訴えたが聞き入れてもらえない。そんな中、意次が面会に訪れると、源内は「田沼様の差配で受けた仕事があったはず」と話すが、意次には覚えがない。それを聞いた源内はさらに混乱し、夢と現の境界がわからなくなってしまった。意次は怯える源内の手を握り、「夢ではない。俺はここにいる」と呼びかけ、源内の目から涙がこぼれた。蔦重、杉田玄白(山中聡)、須原屋(里見浩太朗)は、源内が持っているのは竹光で、下戸の源内が酒に酔って犯行に及ぶことはないと、源内を助けるため必死に訴え、次第に「誰かにはめられたのではないか?」と疑念を募らせていく。
しかし、そこへ源内が獄死したこと報告が入る。蔦重と須原屋は源内の墓の前で、源内の生涯を振り返り、奇想天外な発想と行動力を持ちながら、茶目っ気たっぷりの洒落者だった源内。世間から理解されずに散った男の才能をこのまま忘れていいのかと悔やむ蔦重に、須原屋は源内の名を後世に残すため本を出し続けると誓った。蔦重も、源内から贈られた「耕書堂」の名を掲げ、新たな仕掛けに挑むことに。安永9年正月、蔦重は青本はじめ10冊もの新作を一挙刊行した。
■第17話あらすじ
蔦重は青本など10冊新作を一挙に刊行し、耕書堂の認知度を上げる。そんな中、うつせみ(小野花梨)と足抜けした新之助(井之脇海)と再会。話の中で、子供が読み書きを覚えるための往来物と呼ばれる手習い本に目をつける。一方、意次は相良城が落城し、視察のため三浦(原田泰造)と共にお国入りする。反映する城下町を見てあることを思いつくのだが・・・。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、生田斗真、冨永愛、中村隼人、伊藤淳史、安達祐実、水野美紀、風間俊介、市原隼人、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第17話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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蔦重(横浜流星)が吉原案内本で客寄せに挑戦。予告動画は番組公式ホームページで公開中、初回15分拡大で放送。