「ホ食堂~時空を超えた恋のシェフ」シウミン/EXO、朝鮮に帰るが、“再会”の奇跡エンド(第9話・最終回ネタバレ)

ABEMAで日韓同時・国内独占無料配信している「ホ食堂~時空を超えた恋のシェフ」4月21日・22日に公開された第9話と第10話では、現代に不時着したホ・ギュン(シウミン/EXO)の最後の物語が描かれた。
「ホ食堂~時空を超えた恋のシェフ」は、型破りな発想を持ち“天才”を自称する朝鮮時代の問題児ホ・ギュンが、突如400年後の現代ソウルにタイムスリップ。目の前に広がる、車が馬より速く走り、冷蔵庫が当たり前、食べ物があふれる“地上の楽園”に驚愕しながらも、なぜか食堂の料理長として奮闘する姿が描かれるドタバタファンタジーラブコメディ!⇒【全話あらすじ・関連記事】
■キャスト
ホ・ギュン役:シウミン(EXO)
ボン・ウンシル役:チュ・ソジョン(エクシー/宇宙少女)
<朝鮮時代>
▼イ・イチョム役:イ・セオン[1人2役]
▼メチャン役:イ・スミン[1人2役]
▼刺客役:オ・ジホ[1人2役]
▼老人(ノオン)役:ウ・ヒョン
▼光海君役:チェ・ウォンミョン[特別出演]
<現代>
▼イ・ヒョク役:イ・セオン[1人2役]
▼チョン・ミソル役:イ・スミン[1人2役]
▼ウンシルの母役:キム・ヒジョン
▼カン刑事役:オ・ジホ[1人2役]
ほか
■第9話:対決の始まりと真実の兆し
朝鮮時代では、イ・イチョン(イ・セオン)は反逆罪で捕えたホ・ギュンの友人たちを晦日(月末)に承継することに決めていた。彼らは全員が庶子だった。
現代では、イ・ヒョク(イ・セオン)がウンシル(チュ・ソジョン)と共に昏睡状態の母(キム・ヒジョン)を見舞う。母が指を動かしたことで焦ったイ・ヒョクは、再び殺害を企てるが失敗する。
ホ・ギュン(シウミン)はカン刑事(オ・ジホ)との会話で過去の記憶を呼び覚まされ混乱。朝鮮に戻る決意を固めるが、ウンシルを案じて踏み出せない。彼は食堂の周囲を彷徨いながら、密かに彼女を見守る。やがてホ・ギュンはウンシルの母の事故の真相を突き止め、イ・ヒョクが黒幕であることを知る。証拠を集め、真実を暴く決意をする。
一方、ウンシルは母の容体悪化を受け、食堂の売却を決意。イ・ヒョクの主導で契約が進められるが、彼の異常な執着に疑念を抱き始める。
そんな中、ホ・ギュンが支払いに使った『屠門大嚼』が本物の歴史書であることが判明。ウンシルは彼が本当に過去から来た人物だと信じ始め、ホ・ギュンの史実上の運命を知り衝撃を受ける。
■第9話豆知識
ウンシルがホ・ギュンが朝鮮からタイムスリップしてきたと信じるアイテムになったのは『屠門大嚼』。ドラマを深く知るために、ホ・ギュンとイ・イチョンのモデルとなった人物をこちらで紹介している。
【「ホ食堂」の人物たち①】理想と平等を掲げた“問題児”…許筠(ホ・ギュン/シウミン[EXO])と『屠門大嚼』
【「ホ食堂」の人物たち②】権力に生きた現実主義者…李爾瞻(イ・イチョム/イ・セオン)という男
■第10話:真実の勝利と別れの選択
ホ・ギュンはご老人に、過去を変えられるか尋ねるが、"奇跡が起きない限り未来は変わらない"と諭される。
カン刑事はイ・ヒョクの本性と残虐さに驚く。ウンシルにもイ・ヒョクの共犯者だと知られてしまったカン刑事は、真実を告白し事件当夜の防犯カメラの映像を渡して刑事を辞職。映像を見たウンシルは母の事故がイ・ヒョクの犯行だと確信。誤解していたホ・ギュンに謝罪し、彼の未来の悲劇を知って帰国を止めようとする。ふたりは穏やかな時間を共有する。
ホ・ギュンはイ・ヒョクに罪を償わせる決意を固め、彼が狙う国賓晩餐会の総料理長の座から引きずり下ろすために、秘書室長 (イ・ジョンジン)の前で料理対決を提案する。飛躍的に成長した料理の腕でイ・ヒョクを圧倒した。
その後、事故が起きた時刻にイ・ヒョクを事故現場に誘導して決定的証拠を、携帯のカメラに隠し撮りする。怒るイ・ヒョクはウンシルの母と同じようにホ・ギュンを階段から突き落とす。しかしホ・ギュンの姿は跡形もなく消えていた。
ホ・ギュンを捜すウンシルは事故現場で彼の携帯を発見。そこにはイ・ヒョクがウンシルの母を殺害した証言と、ホ・ギュンを突き落とす映像が収録されていた。これを証拠にイ・ヒョクに対する殺人未遂の容疑でついに逮捕された。
ホ・ギュンは朝鮮時代へ戻り、処刑の危機にある親友を助けるため、自身の運命を受け入れる。老人から託された妻の指輪を、その娘へ渡す。娘は初め警戒するが、指輪を手にし彼の正体を信じ、官軍からかばう。その娘はウンシルと瓜二つだった。
しかし、予定より早く処刑が執行されることになり、ホ・ギュンは友に駆け寄り、助けることができないと涙ながらに謝る。友は庶子という身分の自分たちを友としてくれたことを感謝する。
一方、現代ではウンシルが意識を取り戻した母と共に「ホ食堂」を営んでいた。ある日、店を訪れた若い客の顔を見てウンシルは驚愕する。そこにはホ・ギュンに瓜二つの青年だった。
■第10話見どころと感想
ホ・ギュンは知った自身の“凌遅刑(りょうちけい)”という処刑は、胴体、腕、脚などを切り離されるという恐ろしい刑。詳しくは「イニョプの道」豆知識:残酷な拷問で解説している。
歴史と現代を往来しながら、真実と贖罪、そして再生の物語を紡いだ『ホ食堂』。全10話を通じて、過去に名を刻んだ文人ホ・ギュンの人生を軸に、庶子差別や冤罪といった重いテーマに切り込んだ本作は、視聴者に深い感動と余韻を残した。
現代パートでは、ミステリーとヒューマンドラマを融合させた展開が印象的で、イ・ヒョクの悪行やウンシルの成長が丁寧に描かれた。一方、朝鮮時代の描写では、友情と忠義に生きたホ・ギュンの信念と、歴史の残酷さが対照的に描かれていた。
とりわけ第10話では、料理対決を通じて正義が勝利する爽快感と、最終的に歴史を受け入れ、自らの使命を全うするホ・ギュンの姿が胸を打つ。彼の最後の選択は、視聴者に「生きる意味」と「誰かのために生きる覚悟」を問いかけた。
最終シーンで示唆された“再会”の奇跡が、わずかに残る希望の光として物語を締めくくっており、ファンタジー要素とヒューマンドラマの融合として高く評価される。
重厚な脚本、美しい映像、そして出演者たちの熱演により、時間を超えた愛と信念の物語が鮮やかに描かれた本作は、多くの視聴者の心に深く刻まれる作品となった。
「ホ食堂」は、WHYNOTメディアと博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、コーパスジャパンが共同企画し、The Great Showが制作。ABEMAにて全話国内独占無料配信ちゅうだ。
■「ホ食堂~時空を超えた恋のシェフ」(全10話)番組概要
2025年3月24日より、毎週月曜日・火曜日の17時より無料配信
◇番組トップページ
◇予告映像
◇コメント映像
◇インタビュー映像
【作品詳細】【関連・各話のあらすじ】