「三国志 秘密の皇帝」第33話:曹丕が魏王へ 劉平が伏寿と感動の再会【最終回ネタバレ】

BSP4Kでは5月4日(日)、BSPでは5月8日(木、深夜)放送予定の「三国志 秘密の皇帝」最終回となる第33話では、曹操(そうそう)と曹丕(そうひ)が逝き、司馬懿(しばい)の時代へ。劉平(りゅうへい)の長かった戦いが終始符を打つ。第33話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介する。NHK番組サイトでは予告動画や相関図も公開している。
※5月11日からは韓国ドラマ。朝鮮時代、亡き両親の復讐を誓いながら民を助ける破天荒な弁護士の恋と成長を描く法廷ロマンス時代劇「朝鮮弁護士カン・ハンス 誓いの法典」を放送する。
「三国志 秘密の皇帝」は、亡き皇帝、献帝・劉協と入れ替わった双子の弟・劉平が、愛と民のために闘うもう一つの三国志ロマン。【「三国志 秘密の皇帝」を2倍楽しむ】では、時代背景、人物・キャスト紹介などまとめているので、視聴の前にチェックしておくと初回から楽しめるはず。
相関図はこちら⇒【第1回~ 人物相関図】
■キャスト
⇒メインキャスト(6人)・役柄・実在人物紹介
⇒押さえておくべき(17人)キャスト・役柄
劉平(りゅうへい)/皇帝 :マー・ティエンユー 马天宇 [声:浪川大輔]
司馬懿(しばい)/仲達:エルビス・ハン 韩东君 [声:峰晃弘]
伏寿(ふくじゅ)/皇后:レジーナ・ワン 万茜 [声:久保ユリカ]
唐瑛(とうえい):ドン・ジエ 董洁 [声:折井あゆみ]
郭嘉(かくか)/奉孝:サニー・ワン 王阳明 [声:山本兼平]
任紅昌(じんこうしょう):ドン・シュエン 董璇 [声:田所あずさ]
曹操(そうそう)/孟徳:ツェー・クワンホウ 谢君豪 [声:早川毅]
曹丕(そうひ)/子桓:タン・ジエンツー 檀健次 [声:小笠原仁]
ほか
※あらすじはネタバレになっています。気になる方は「見どころ」と「豆知識」を参考に、「あらすじ」は視聴後の確認用としてご覧ください。またDVD版(全54話)を参考にしているので、あらすじが前後することもあります。
■第33話見どころ
亡き兄の跡を継ぎ、秘密の皇帝となった劉平の長かった旅も終盤を迎える。関羽を破った曹操は、その直後に息を引き取り、世の中が混とんとする中、戦を避けるため劉平は曹丕に玉座を渡すことを決意する。
知謀で曹丕を支える司馬懿だが、見えないところで、劉平にこっそり青州の兵45万人の名簿を渡してサポート。劉平のことを気に掛ける優しい兄の顔を見せる場面は胸が熱くなる。また、全ての役目を終えた劉平と伏寿の再会シーンも必見。美しい自然の中、生きて再び出会う2人の姿を見れば、今まで応援していたファンなら拍手を送りたくなるはず。エピローグでは、曹丕、司馬懿のその後が語られ、群雄割拠した英雄たちの物語が幕を閉じる。
■豆知識:三国志の終焉
これまでの「三国志ドラマ 」とは異なり、ユニークな視点で後漢最後の皇帝の生き様と中国統一までを描いた「三国志 秘密の皇帝」。史実とフィクションが入り混じり、独自のストーリー展開で視聴者の心を引き付けた。
最終回となった第33話では、司馬懿の孫により晋が建国されるまでをナレーションベースで説明。史実では、晋建国までには、司馬懿の台頭、司馬懿の子・司馬師や司馬昭へと権力が引き継がれ、魏の皇帝を傀儡化されたとある。まさに後漢の王朝と曹操との関係そのものの事が行われることになる。そして265年に司馬炎が魏を乗っ取り、晋を建国。280年に呉を滅ぼし、こうして漢王朝の後、60年ぶりに中国は再統一を果たした。
ちなみに、マンガ『キングダム』は『三国志』より400年も前の時代の物語。政による全土統一があり、後に劉備や曹操の覇権を争う『三国志』の時代が訪れる。英雄たちの知恵と武力でのし上がる様は『キングダム』でも『三国志』でも壮大なドラマがあり、長い年月を経ても変わらぬ魅力で我々を楽しませてくれている。
■第33話ネタバレあらすじ

曹操の頭痛を治すため、劉平と曹節(そうせつ)が到着。久々に娘と再会し喜ぶ曹操だが、劉平から頭を切って病の元を取り出すと提案され驚いた。以前、曹操は有名な医師・華佗(かだ)に同じことを提案されたことに腹を立て、曹操は華佗を殺した話しをする。
曹操は劉平と話すため、皆を下がらせた。このタイミングで曹操に死なれては困る劉平は、必死に手術を受けるよう説得するが、曹操は断固として断った。そして、自分の生涯の敵は劉備と孫権だと思っていたが、生涯において最大で、恐れ敬うべき相手は自分の身近にいたと切り出し、「もし私があと10年若かったら手を組みました。このすばらしい国土を、ためらいなく統一した」と話した。疑い深い曹操は、劉平と手を組むことを拒んだので、劉平は曹丕に「魏王亡きあとどうするつもりだ」と尋ねたが、曹丕はまだわからないと答えるしかなかった。劉平は久しぶりに司馬懿に会い、抱き合った。
6年間、曹操の元で働いた司馬懿は出世していた。劉平に青州(せいしゅう)の兵の名簿を渡し、青州の兵は誰にも属さず、曹操の命でのみ動くが、曹操が死んだら漢王朝に仕えるはずだと言って、45万の兵が手に入る名簿を渡し、準備をするよう伝えた。許都に戻った劉平のもとに、曹操と孫権の連合軍が関羽に勝ったと報告が入る。さらに孫権は、曹操に皇帝になることを勧めたと聞き、劉平は病気の曹操では皇帝になることは難しいと思った。曹操が関羽を気に入っていたこともあり、勝利の宴は開かず、関羽を手厚く葬ることになった。曹操が隊列を組み凱旋していると、曹操は落馬し、そのまま息を引き取った。
曹操の死後、青州で30万の兵が洛陽で曹丕に背き、さらに三男の曹彰が兵を率いて曹丕と跡目争いを始める。孫権と劉備も出兵の動きがあるため、劉平は出兵を決意する。一方、曹丕は今後の策を司馬懿に尋ねると、司馬懿は洛陽から引き返すことを提案する。てっきり劉平を助けるためかと思った曹丕は、司馬懿にどちらの味方か詰め寄ると、何食わぬ顔で「勝つ方に」と答えたので曹丕は激昂するが、目下の敵は孫権でも劉備でもなく、劉平だと気づき、30万の兵を引き連れ許都へ進撃する。
曹節は劉平に、兄と戦うことのなるのか心配する気持ちを告白し、伏寿が生きていることを知っていると明かした。劉平はまだ伏寿に会いに行く時ではないと話し、曹節を落ち着かせる。建安25年、曹丕は許都を攻めるため譙(しょう)まで南下し、漢王朝の軍と激突。劉平は曹丕との話し合いをするため城門に呼び出し、「朕はそなたとは戦わぬ。もし戦ってしまったら、朕は他の諸侯と変わらぬことになる。誰が天下を統一してもよいのだ」と話した。曹丕はその言葉の意味を理解し跪き、城門から降りる即位を宣言した。
曹丕の即位を聞いた漢王朝の重臣たちから反対の声が上がったが、劉平の決意は固かった。「ようやくこの牢を出られる」と話す劉平は、曹節と別れ、伏寿に会うため宮中を出る。迎えに来た司馬懿と共に久々に語り合い、劉平は自分の使命は終わったと話した。これからは司馬懿が曹丕を助け、天下統一を成し遂げて欲しいと願いを託し、2人は手を握り合い、共に別々の方向へ旅立った。劉平は1人でいかだに乗り、伏寿を訪ねる。劉平の姿を発見した伏寿は駆け出し、劉平の胸に飛び込んだ。「すべてが終わったのですね。」という伏寿に、「いいえ、すべてが始まるのです」と劉平は答えて伏寿を抱きしめた。
曹丕は玉座の間に入り、玉璽に触れて感慨にふけっていると、曹節がやって来る。曹節は曹丕を非難し、玉璽を取り上げ投げつけると、曹丕は玉璽が傷ついていないか慌てふためき、玉璽を大事に抱えながら曹操でもできなかった皇帝になったことを亡き父に報告した。しかし、曹丕の体は蝕まれていたので、医師から養生するよう忠告され、余命10年を宣告された。曹丕は初代皇帝としての功績をあげるのに10年で十分だと言って自分を納得させた。即位式の前に、曹丕は甄宓(しんふく)のために琴を弾いたが、欲にまみれ、自由を奪われた曹丕に魅力を感じない甄宓(しんふく)は、自分が愛した曹丕はもう死んでしまい、これからは大きな牢に閉じ込められ、お互い不幸になっていくのを見るだけだと告げる。
延康元年10月、曹丕は皇帝となり、国号を魏と定めた。伏寿と劉平は許都を出て新しいスタートを切る。史書に残らない皇帝と、曹操に毒殺された皇后。もはや2人を縛るものはなく、自由を入れたのだった。黄初7年、魏の文帝・曹丕は即位わずか6年で亡くなり、幼い皇子・曹叡(そうえい)が即位。司馬懿が皇帝の補佐をし、徐々に権力をつける。そして40年後、司馬懿の孫が魏に代わり晋を建国、天下統一を果たした。
曹丕の葬列の中、司馬懿は馬車の中から、草原でヤギの世話をする劉平を見つける。劉平も馬車の中に司馬懿がいることを認識しながら隊列を見守っていた。幼い曹叡が司馬懿に、何を見ているのかと尋ねると、司馬懿は前を見据え「私は天下を見ているのです」と答えるのだった。
[原題]
三国机密之潜龙在渊
三国機密/三国志 Secret of Three Kingdoms
[制作] 2017年 中国
【放送予定】
BSP4K(日)21時00分 9月8日(日)開始BS(木)24時25分 9月12日(木)開始
((金)午前0時25分9月13日(金)開始)
※BSの放送時間は、11月7日(木) 第9話から「毎週木曜23時45分」に変わる
[話数] 全33回(予定)
[音声] ステレオ2か国語
(主音声:日本語吹き替え/副音声:中国語)/[字幕放送] 有り
◇NHK「三国志 秘密の皇帝」番組サイト
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