キム・シンロク、「隠し味にはロマンス」で魅せるコミカルな新境地―“推しドラマ”は「ウンジェ抱いて走れ」?

舞台出身の実力派女優キム・シンロクが、ENAの新ドラマ『隠し味にはロマンス(原題:당신의 맛)』でこれまでにないコミカルな演技を披露している。本作はNetflixで独占配信中だ。
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「隠し味にはロマンス」は、全国各地を巡りながら“ディアマン・ガイド”の「スリースター」を獲得しようとする一人の男の美食の旅を描く作品。劇中、カン・ハヌルは国内有数の食品企業「ハンサン」の次男であり、高級ファインダイニング「モト」の理事、ハン・ボム役を演じる。⇒【全話あらすじと見どころ】
■グルメと人情が交差する“美味しい”ヒューマンドラマ
「隠し味にはロマンス」は、全国各地を巡りながら“ディアマン・ガイド”の「スリースター」獲得を目指す男の美食の旅を描いた作品。主演のカン・ハヌルは、国内有数の食品企業「ハンサン」の次男であり、高級ファインダイニング「モト」の理事、ハン・ボムを演じている。キム・シンロクが演じるのは、全州で人気のクッパ店を15年間支えてきたベテラン料理人チン・ミョンスク。これまで「地獄が呼んでいる」や「財閥家の末息子〜Reborn Rich〜」などで重厚な演技が印象に残るが、今回はそのイメージを覆すようなユーモラスで人間味あふれる軽いキャラクターに挑んでいる。
■表情と間合いで描く“人間らしさ”
ミョンスクは、経験豊富で頼りがいがある一方で、どこか不器用で初々しい一面も持つ。キム・シンロクは、そんな人物像を絶妙な表情と間合いで表現。根気強さの裏にある恥じらいや純粋さを、時にコミカルに、時に愛らしく描き出している。第2話では、ボム(カン・ハヌル)が1カ月間、ヨンジュ(コ・ミンシ)の店「ジョンジェ」で働くことに。そこへヨンジュが、転職を考えていたミョンスクをスカウトして、3人で店を切り盛りすることになる。高級感を求めるボムにとって、庶民的なミョンスクの存在はなかなか受け入れがたい。
■“推しドラマ”のユーモアも話題に
劇中、ミョンスクが“推しドラマ”として挙げるのが、パク・ジフン主演の「ウンジェを抱いて走れ」。これは、世界的にヒットしたビョン・ウソク主演「ソンジェ背負って走れ」のパロディで、ドラマファンの間でも話題を呼んだ。ビョン・ウソクとパク・ジフンは、過去にロマンス時代劇「コッパダン~恋する仲人~」で共演しており、こうした細かな演出がミョンスクの親しみやすさをより際立たせている。■信頼の女優から“時代が求める女優”へ
台本読みの段階から、柔らかく温かい雰囲気で現場を和ませたというキム・シンロク。共演者やスタッフからも称賛の声が上がり、その演技の幅広さと進化が際立っている。近年、リアリズム重視が進む韓国ドラマ界において、彼女のような静かな存在感を持つ女優は貴重な存在だ。今回のコミカルな挑戦により、単なる名バイプレイヤーにとどまらず、作品全体に奥行きと温かみを与える“時代が求める女優”であることを証明してみせた。
今後の展開でも、キム・シンロクがどのような魅力を発揮するのか、ますます注目が集まる。
Genie TVオリジナルドラマ「隠し味にはロマンス」は毎週月・火曜22時からENAで放送中。Netflixでも配信中。
◇ENA「당신의 맛」HP
