「特捜9 final」井ノ原快彦が陥ったパラレルワールドが事件解決のヒントをくれた【第6話ネタバレ・7話予告】

2025年5月14日に「特捜9 final season」(毎週水曜、21時、テレビ朝日)第6話が放送された。直樹(井ノ原快彦)が見た夢の世界で、以前、特捜班だった村瀬健吾(津田寛治)が刑事として復活し、青柳靖(吹越満)と往年の丁々発止を繰り広げ、シリーズファンを歓喜させた。5月21日に第7話が放送される。予告動画は番組公式サイトで公開されている。
「特捜9」とは
「特捜9 final season」は井ノ原快彦演じる特捜班の班長・浅輪直樹を中心に、特捜班メンバーがそれぞれの方針で捜査をして真実に迫る。背後に潜むさまざまな人間ドラマとそれらに全力で向き合う刑事たちの姿を1話完結形式で描くドラマだ。その最終シーズンとなる「特捜9 final season」の第6話が5月14日に放送された。
■第6話ネタバレあらすじ
目出し帽を被った二人組がIT会社社長・茂木邦彦(小久保寿人)の家に押し入り、邦彦を撲殺した。妻の涼子(森迫永依)の首を絞めて気絶させるという強盗殺人事件が発生する。近隣の防犯カメラに映っていたのは傷害致死事件の前科がある夕川樹(福山翔大)で、涼子によると樹は生き別れた実兄だと言う。その前科も、被害者は涼子の当時の彼氏だという。幼少期、貧乏な自分と相反して、裕福な家に引き取られた妹への復讐なのだと亮子は話し、「あんなやつ捕まえて」という。やがて、夕川は特捜班によって逮捕されるが、黙秘を貫き、真相はまだ藪の中だった。
一方、妻・倫子(中越典子)の独立にモヤモヤが募る班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)は、彼女と言い争いになってしまった。謝ることもできずに気まずい雰囲気のままソファで眠る。
なんと目覚めるとそこには捜査支援分析センター副所長の村瀬健吾(津田寛治)の姿ががあり、足が不自由なはずの村瀬は自分の足で歩いている。しかも「事件だ、行くぞ!」と直樹を連れ出す。それは村瀬が特捜班にいたときと同じ感じだ。事態の把握が追いつかないまま彼に付いていくと、そこは昨日訪れた涼子の家だった。
家の中には監察医ではなく刑事の早瀬川真澄(原沙知絵)がおり、しかも被害者は邦彦ではなく涼子になっていた。直樹は自分の周りの人が変わってしまっていることで、妻の倫子がどうはっているのか気になり、現場を飛び出し倫子が働く洋菓子店に行く。しかし、彼女は直樹を他人を見る目で見てくるのだ。直樹は《パラレルワールド》に迷い込んでいたのだった。
その後、村瀬と直樹は捜査を進めると、亮子の兄の夕川はボクシングの選手としてボクシングジム会長の青柳靖(吹越満)のもとにいた。現実世界では傷害致死の実刑を受けていた夕川だったが、村瀬が調べて、正当防衛が認められて不起訴になっていた。しかし、夕川は直樹たちの前から姿を消した。
そこにやってきたのはタクシー運転手の矢沢英明(田口浩正)。亮子を病院の近くで最近見たと話す。病院に向かうと看護師をしている小宮山志保(羽田美智子)がいて、志保は家事代行サービスの高尾由真(深川麻衣)に仕事を頼んでいる。挙句の果てには三ツ矢翔平(向井康二)は《サイバーセキュリティエンジニア》を名乗りチャラ男となっていて、パラレルワールドの世界で起きた事件に協力してくれる。みんなの助けを借りて、夕川が茂木をおいかけて隠れ家にいることを知り、そこに向かう。茂木と争っていた夕川たちを止めようとして、直樹は転落した。
転落したと思って目を覚ますと、そこは自宅。ソファから落ちたのだった。パラレルワールドで見たことを話し、黙秘していた夕川の口を開かせる事に成功する。自分がやったというが、直樹はそれが嘘だと直感していた。亮子のもとに向かうと、亮子は幼い頃からもっているぬいぐるみを抱えていた。パラレルワールドで、そのぬいぐるみに兄・夕川が幼い妹をまもるためにお守りを仕込んでいたことを知り、亮子にぬいぐるみの服のポケットを探らせる。そこにお守りがあった。そのお守りをみた亮子は自分が殺したことを告白した。
第6話は津田寛治登場
シリーズファンの間でも人気の高い、村瀬(津田寛治)が登場した。特捜班の刑事として登場していたのは「特捜9」のシーズン4までで、最終回で何者かに背後から刺され、下半身不随となり刑事の職を退いている。現在は警視庁捜査支援分析センター副所長としてシーズンに1,2回の登場となっていたが、第6話では直樹(井ノ原快彦)の夢の世界とはいえ、刑事として復活し、毎回もめていた青柳(吹越満)との掛け合いもみることができた。

なぜか赤いパラレルワールドはみんなの“別”の道
刑事になっていなかったら……。ボクシング選手になりたかった青柳(吹越満)はジムの会長となり、タクシー運転手もいいなと思っていた矢沢英明(田口浩正)はそのまんま運転手、看護師を考えていた志保(羽田美智子)もパラレルワールドでは看護師になっていた。最終シーズンらしく、“笑い”が各所に入った第6話となった。21日に放送される第7話以降、現在レギュラーとしての出演はないが、出演可能なメンバーとして山田裕貴、宮近海斗(Travis Japan)、寺尾聰らの出演も期待されている。
第7話は心の捜査
容疑をかけられた親子(西村和彦・伊東孝明)の心に、志保(羽田美智子)が踏み込んでゆく。そこまでしないとわからない真実があり、親子関係が崩れてしまうのを心配してのことだ。そした予告動画では第7話も村瀬(津田寛治)の登場が見られる。
■第7話あらすじ
4年前に起こった現職議員襲撃事件の犯人である百合岡久伸(水野智則)が刺殺体で発見される。班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班メンバーが捜査にあたると、凶器に使われた包丁はプロが使うメーカーのもので、犯行時刻に近隣住民がバイクの走り去る音を聞いていたことが分かる。
百合岡は、10年前に妻を亡くして、今年二十歳になるひとり息子と離れて暮らしていること、再び議員を襲うつもりだったようなことが発覚する。
やがて、志保(羽田美智子)と由真(深川麻衣)の聞き込みから、水道工事会社勤務の被害者が、作業に入った店で突然のキャンセルを受けていたことがわかった。店主の中崎幸生(西村和彦)に話を聞くと、自力で水漏れを直したと説明する。そこに店を手伝っている中崎の息子であるレント(福松凜)が配達先からバイクで帰宅する。現場でバイクの音が聞かれていたことから由真は不信に思う。
すると、店の常連客の庄田雅樹(伊東孝明)からレントにまつわるある重要な情報が寄せられるのだった。また、直樹は殺害される3日前に、ギャンブル好きだった百合岡が急に賭博を辞めると宣言したという情報を入手した。
テレビ朝日 2025年4月9日スタート。毎週水曜日21時放送「特捜9 final season」。出演:井ノ原快彦、羽田美智子、吹越満、田口浩正、深川麻衣、向井康二(Snow Man)、中越典子、原沙知絵 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@5drama9tokusou」。
◇テレビ朝日「特捜9 final season」番組公式サイト
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