「特捜9 final」ハートフルな井ノ原快彦たちは事件だけでなく親子関係も解決【第7話ネタバレ・8話予告】

2025年5月21日に「特捜9 final season」(毎週水曜、21時、テレビ朝日)第7話が放送された。人情味溢れる直樹(井ノ原快彦)や志保(羽田美智子)らは事件の枠を超えて、親子関係を復活させた。“むらこみ”の「愛してる」も話題に。5月28日に第8話「私が殺しました」が放送される。予告動画は番組公式サイトで公開されている。
「特捜9」とは
「特捜9 final season」は井ノ原快彦演じる特捜班の班長・浅輪直樹を中心に、特捜班メンバーがそれぞれの方針で捜査をして真実に迫る。背後に潜むさまざまな人間ドラマとそれらに全力で向き合う刑事たちの姿を1話完結形式で描くドラマだ。その最終シーズンとなる「特捜9 final season」の第7話が5月21日に放送された。
■第7話ネタバレあらすじ
4年前に起こった現職議員襲撃事件の犯人である百合岡久伸(水野智則)が刺殺体で発見される。班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班メンバーが捜査にあたると、凶器に使われた包丁はプロが使うメーカーのもので、犯行時刻に近隣住民がバイクの走り去る音を聞いていたことが分かる。百合岡は、10年前に妻を亡くして、今年二十歳になるひとり息子と離れて暮らしていること、再び議員を襲うつもりだったようなことが発覚する。
やがて、志保(羽田美智子)と由真(深川麻衣)の聞き込みから、水道工事会社勤務の被害者が、作業に入った店で突然のキャンセルを受けていたことがわかった。店主の中崎幸生(西村和彦)に話を聞くと、自力で水漏れを直したと説明する。そこに店を手伝っている中崎の息子であるレント(福松凜)が配達先からバイクで帰宅する。現場でバイクの音が聞かれていたことから由真は不信に思う。
すると、店の常連客の庄田雅樹(伊東孝明)からレントにまつわるある重要な情報が寄せられるのだった。レントは中崎の実の子どもではない。実の父親は殺された百合岡だったのだ。
また、直樹は殺害される3日前に、ギャンブル好きだった百合岡が急に賭博を辞めると宣言したという情報を入手した。
百合岡の仕事をキャンセルしたのは、やってきた百合岡をレントがみて動揺して追い出したのだった。さらに、百合岡の家に行ったのは手紙がきて、気になっていったのだったが、そんなことをしたら育ての親である中崎を裏切ることになると思い、家には入らずに引き返したという。
直樹たちの捜査で、4年前の議員襲撃事件が自作自演であることがわかった。同情票をもらうためだ。今回の選挙でも同じようなことをしようとして、百合岡に頼んだのだが、百合岡が断った。そんな百合岡を殺したのは店の常連の庄田だった。庄田は月岡議員から仕事をもらっているので、なんとしても当選してもらいたかった。百合岡を殺した後、レントに罪をきせるために手紙を書いておびき寄せたのだったが、失敗していた。
レントはガラス工芸の仕事をしていてドイツに留学することが決まっていた。百合岡は息子に少しでも誇れる自分でいるためにギャンブルをやめ、ドイツ語も勉強しようとしていた。中崎はレントからプレゼントしてもらった“Y”のイニシャルがついたガラスのグラスを、百合岡に渡していた。そんなことを自分がしなければ百合岡が死ななかったのではないかと中崎は後悔していた。レントの出発が近づいているが、話すことができない。
そんな中崎に志保と直樹はレントと話すようにお膳立てをした。警察官のおせっかいに驚く中崎だが、二人は話すことができた。
“むらこみ”コンビに亀裂?
第6話で久しぶりに登場した津田寛治。パラレルワールドの中での登場と、予想を超える展開だったが、村瀬と小宮山(羽田美智子)のコンビがみれたことに喜ぶ人も多かった。そして、第7話では二人の間に小さな亀裂が入る。しかし、小宮山が胸に秘めていた思いを素直に打ち明ける。電話越しに「愛してる」と告げると、村瀬も「愛している」と言ってくれた。二人の仲は盤石なものだった。刑事ドラマ半分、ハートフルなヒューマンストーリー半分な第7話
「特捜9」は刑事ものの中でも人情的なストーリーの要素が多い。が、第7話はドラマの半分は事件解決というより、刑事ものというよりも、ヒューマンストーリーに特化していた。中崎幸生(西村和彦)と養子のレント(福松凜)の間にあるわだかまりを直樹(井ノ原快彦)と小宮山志保(羽田美智子)が、刑事という枠を超えて対応して解決した。
井ノ原快彦、「特捜9」の撮影現場で最後のバースデー
5月17日は井ノ原快彦の誕生日。これまでも春ドラマとして放送されてきた「特捜9」の撮影中に誕生日を迎えて、キャストやスタッフにお祝いされてきたが、今シーズンでラストとなり、「特捜9」の現場でお祝いされるのも最後となった。今年は沢山の風船とメッセージカードをもらった井ノ原は「以前、皆さんから色紙をもらったのを覚えてます。今でも大事にとっていて辛い時にはそれを見ていました」と涙ぐんだという。■第8話あらすじ
ある私立高校で定時制の教師・椿原祐佳(仁科咲姫)の遺体が発見される。何者かにカーテンのタッセルで絞殺されたようで、遺体の周辺には数珠のブレスレットの玉が転がっていた。防犯カメラに外部からの侵入者は映っていなかったため、直樹(井ノ原快彦)を筆頭に、村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真(深川麻衣)ら特捜班メンバーは、当日補習を受けていた阿久津英司(丈太郎)、三枝幸生(水野直)ら3人に聞き込みをすることにした。直樹は、補習を受けていた3人のうちの一人である女性生徒・一色成美(佐々木史帆)宅を訪れる。彼女は直樹の妻・倫子(中越典子)の店の契約の時にいた不動産会社で働いていた人物だった成美はその場で「私が先生を殺しました」と自供するのだった。
三枝に聞き込みに行っていた志保と由真から犯人は三枝だったと報告があがる。さらに、青柳と矢沢によると、遺留品の数珠を持っていた阿久津も犯行を自供したという。三ツ矢(向井康二(Snow Man))は3人のスマホの解析を急ぎで頼まれるハメに…。そして、成美の殺害動機は「先生が怖かった」ことで、三枝は祐佳に300万円をだまし取られた経緯があり、阿久津は祐佳にフラれた腹いせだったと語るのだった。
テレビ朝日 2025年4月9日スタート。毎週水曜日21時放送「特捜9 final season」。出演:井ノ原快彦、羽田美智子、吹越満、田口浩正、深川麻衣、向井康二(Snow Man)、中越典子、原沙知絵 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@5drama9tokusou」。
◇テレビ朝日「特捜9 final season」番組公式サイト
【2025年春ドラマ紹介】【全話あらすじ・関連記事】