フランソワ・オゾン監督最新作『秋が来るとき』、本編映像&キャラクターポスター6種を一挙公開

フランソワ・オゾン監督の最新作『秋が来るとき』が、5月30日(金)より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。このたび、本編映像とキャラクターポスター6種が一挙に解禁された。
本作は2024年サン・セバスティアン国際映画祭で脚本賞および助演俳優賞を受賞し、横浜フランス映画祭2025でも絶賛を浴びた話題作。豊かな自然が広がるフランス・ブルゴーニュ地方を舞台に、人生の終盤を迎えた一人の女性の内面を繊細に描く。
オゾン作品の“原点”を思わせる濃密な人間ドラマ
主演を務めるのは、フランス映画界の名女優エレーヌ・ヴァンサン。親友役にはジョジアーヌ・バラスコ、娘役にはリュディヴィーヌ・サニエ(『スイミング・プール』以来22年ぶりのオゾン作品出演)など、新旧オゾン組が集結。また、助演俳優賞を受賞したピエール・ロタンら実力派キャストが揃い、重層的な人間関係を紡ぐ。ミシェル(ヴァンサン)は、田舎で静かに暮らす80歳の女性。家庭菜園で育てた野菜を使った料理を用意し、孫の帰省を心待ちにする日々を送っていた。しかし、ある日届いた「娘が亡くなった」という知らせが、彼女の穏やかな生活を大きく揺るがす。
「事故ではないかもしれない」警部が告げた真実とは
本編映像では、娘の死因について「自殺や事故ではなく、殺人の可能性もある」と警部が語る場面が映し出される。かつて仲の良かった母娘の関係、そしてミシェルが秘める“ある秘密”。そのすべてが物語の鍵を握る。◇本編映像(YouTube)
キャラクターポスターで浮かび上がる“静かな違和感”
今回解禁されたキャラクターポスターには、登場人物6人がそれぞれの印象的なセリフとともに登場。ミシェルの静かな表情、煙草をくゆらせる親友マリー=クロード、不安げな孫ルカ、謎めいたヴァレリー……どの人物も“何か”を抱えているような空気感を漂わせている。人生の“秋”を迎えた女性がたどる静かな覚悟と、隠された真実。フランソワ・オゾン監督が描く熟成された人生のドラマ『秋が来るとき』は、観る者に深い余韻を残す一作となるだろう。
■あらすじ
本作の主人公は、80歳のミシェル。パリでの生活を終え、人生の秋から冬に変わる時期を自然豊かなブルゴーニュの田舎で一人暮らしをしている。秋の休暇を利用して訪れた娘と孫に彼女が振る舞ったキノコ料理が引き金で、それぞれの過去が浮き彫りになっていく。人生の最後を豊かに過ごすために、ミシェルはある秘密を守り抜く決意をするー。■作品概要
監督・脚本:フランソワ・オゾン 『すべてうまくいきますように』『私がやりました』 共同脚本:フィリップ・ピアッツォ出演:エレーヌ・ヴァンサン、ジョジアーヌ・バラスコ、リュディヴィーヌ・サニエ、ピエール・ロタン
2024年|フランス|フランス語|103分|ビスタ|カラー|5.1ch | 日本語字幕:丸山垂穂|原題:Quand vient l’automne
配給:ロングライド、マーチ © 2024 – FOZ – FRANCE 2 CINEMA – PLAYTIME
◇映画HP