BSフジ「大王世宗(テワンセジョン)」第26話~第30話:反乱軍の反撃に激昂する太宗

BSフジで放送の「大王世宗」、明日6月11日(水)からは、忠寧大君の命を狙った容疑がかけられた世子の無実を証明するため、大君は自ら捜査を買って出る。第16話~第20話のあらすじと見どころを紹介、本作はTVerにて配信される。
世宗(セジョン)は朝鮮王朝第4代の国王であり、現在の韓国でも紙幣や銅像にその姿が描かれるほど尊敬を集める存在だ。本作では、父・太宗との緊張関係、王位継承、そして王としての試練と信念の歩みを、史実に基づきながら丁寧に描いている。全話のネタバレあらすじや時代背景などは【「大王世宗」を2倍楽しむ】でまとめている。
■キャスト
忠寧(チュンニョン)大君/後の世宗役:キム・サンギョン太宗(テジョン)役:キム・ヨンチョル
世子役:パク・サンミン
シム氏役:イ・ユンジ
ほか
■第26話 ワン氏迫害
忠寧大君(世宗)は銃筒を作ったチャン・ヨンシルに対して怒りを露わにし腕を切ろうとするが、師イ・スが制止。その時窓から大君を狙う矢が放たれ…。怒りの収まらない大君をイ・スがなだめ、軍器監少監のチェ・ヘサンが彼の技術力は捨てるには惜しいと主張。忠寧大君は軍に従事させる代わりに犯人を教えるよう交渉する。あくまでも兄である世子の無実を信じる大君に心動かされたヨンシルの協力で、高麗復興勢力の首長オク・ファンが首謀者と判明しファン・ヒが彼を追うが逃げられてしまう。世子は高麗王家が名前を変えて隠れていることに気づき、オクとチョンという名字を持つ罪なき民が捕えられる。ダヨンと悲しい別れをして何も信じることのできなくなったヨンシル。恐れるもののないヨンシルの強気な態度に注目。そして、今回はオク・ファンを逃がすために身代わりになるチョン行首、そしてそんな叔父チョン行首を助けようとするチョン・イルチの姿が涙ぐましい。

■第27話 革命軍との交渉
反乱軍の反撃に激昂する太宗は、なんとしても首謀者の首を取ってくるように命令。罪のない民の巻き添えを食い止めるため、忠寧大君は監禁していたチョン・イルチを通じてオク・ファンと交渉を行おうとする。ところが、そこで人質として捕えられてしまう。世子が軍と共に現れて忠寧大君を助け出すがオク・ファンらには逃げられてしまう。イルチは反乱軍の行動に疑問を感じ始めていた。太宗は忠寧大君に逆徒を処刑するよう言い渡す。大君が処刑で使う刀は、軍器監で働くようになったヨンシルが研いだ。ユン・フェからは処刑を進められ、イ・スからは反論され、忠寧大君は悩み苦しむが…。
お人よしにも度が過ぎる太子。いったいなんといってイルチと話し、どんな交渉をして人質に取られるのかお見逃しなく。これまでいいとこなしの世子だったが、今回大君を助けに行くシーンは必見!第5話の成人前の弟思いの世子を思い出す、カッコいいセリフを吐くのでお聴き逃しなく。さて、大君は逆人を処刑するのか?
■第28話 王子を辞める
忠寧大君は処刑を拒否し交渉で解決をしようとし、儒生たちはこれを支持するが、世子は処刑を続行しようとする。ちょうどそこに高麗勢力が攻撃してきて、その隙を狙ってなんとか叔父のチョン行首を助け出そうとするイルチだったが、行首は自害する。太宗は武力で民を制圧するなら王子の座を降りると宣言した忠寧大君を投獄して北三道(プクサムド)に送るよう命を下す。息子の太子を牢に訪ねる元敬王后は、父や母が「国政に目を向けるな、と言った忠告をなぜ守らなかったのか」と叱り、二度と帰ってくるなと言い放つ。そんな中、高麗復興勢力による革命軍は宮殿襲撃を目論む。「王位継承は特別な場合ではなければ長子を先にする」という高麗王朝を築いた王建(ワンゴン)の教え、訓要十条にもあるとはいえ、王子たちの母である元敬王后の長子優遇ぶりには、少々辟易もするが、クーデターで玉座に付いた夫の太祖の正統性を後の世に記すためにも、なんとしても正統後継の形にこだわりたかったのだ。礼曹判書のファン・ヒもまた、建国以来初めてクーデターでない王位継承を見たいがために世子を支持する。ここに朝鮮王朝系図があるので見てみよう。太祖に始まって“長男”が王位についたのは、「王女の男」に登場した5代王の文宗が初めてなのだった。
■第29話 高麗王室の遺言
革命軍は秘密の通路を通じて侵入し官軍との決死の戦いが繰り広げられる。そんな中、チョン・イルチの前に忠寧大君が現れ、父である太宗に代わって謝罪をし、イルチはそんな忠寧大君に対して何もできずにいた。しかし、突如ムビが現れ忠寧大君を斬り付けようとしたため、イルチは忠寧大君を庇い、命を落とすのだった。駆け付けたオム内官たちに、「起こすな、友が寝ているのだ」と、友の死を深く悲しむ。結局反乱は失敗に終わり、首長のオク・ファンは、太宗に最期の言葉を残し、自害。時は流れ、忠寧大君はひげも生やしてすっかり北三道の人。その頃宮殿では、体調の思わしくない太祖は譲位を考えていた。譲位の前に、太宗はその心得を説くが、世子はそれが気に入らない。世子は強い朝鮮を作りたかった。その手始めとして鏡城(キョンソン)を拠点として女真族を征伐しようと考える。
オク・ファンの最期の言葉に注目。そしても北三道に行った忠寧大君、ワイルドだぜ~♪
■第30話 北三道の現状
女真族を征伐したい世子は、国境警備の強化を理由にイ・チョン率いる火筒軍を派遣。忠寧大君と向か遭いおどろくイ・チョン。その時女真族が攻めてきてチェ・ユンドクらと迎え撃ち、国境を越えた村人たちを叱りつけ、何とも驚きの行動に出る。数年後…。世子は太宗の代わりに軍務と外交以外の政務を取り仕切るようになっていた。世子は女真族を討伐したいものの軍資金が足りず、ミン兄弟の入れ知恵によって土地制度の改正を提案する。一方、鏡城で女真族と貿易を行うチェ・ヨンドク将軍を探るよう、軍からイ・チョンが派遣される。イ・チョンはチェ将軍を捕えようとするが民から反発を受ける。
さて、女性問題で痛い目に遭った世子だったが、懲りていない様子。なんと、オリを世子妃の実父の家に置いて通っていたのだが…。
チェ・ユンドク将軍。村人から没収した家財を果たしてどうするのか?それにしてもなかなかの魅力的なキャラクターだ。オリは高麗復興勢力の生き残り。もちろんそれを知らない世子は、今回で骨抜きになるのでお見逃しなく。
◇BSフジ「大王世宗」HP
2025年5月7日スタート 月~金10:00~11:00
◇Youtube予告動画
