「ひとりでしにたい」第2話“推し活”は希望!“孤独死オタク・佐野勇斗の解説にナルホド【ネタバレと第3話予告】

01時40分ドラマ
ⓒ NHK

綾瀬はるか主演のNNHK土曜ドラマ「ひとりでしにたい」第2話“同担のカレと親の終活!”が、6月28日に放送された。ネタバレあらすじと見どころを紹介しよう。第3話“YO!熟年離婚は終活の敵!”は7月12日(土)夜10時から放送予定、予告動画やPR動画が番組HPで公開中だ。



「ひとりでしにたい」は、“よりよく生きて、よりよく死ぬための準備”という普遍的かつ永遠のテーマに真正面から向き合う、前代未聞の社会派「終活」コメディ。原作はカレー沢薫による同名の人気漫画で、現代社会に生きる独身女性のリアルな悩みや葛藤を、ユーモアと温かさを交えて描かれていく。

■第2話 ネタバレあらすじ
誰にも迷惑をかけず「ひとりで生きて、ひとりできちんとしにたい」を実現するため、「婚活」をやめて「終活」について考え始めた鳴海(綾瀬はるか)は、新しい“推し”5 and moreの白岩比呂斗(阿久根温世)を見つけてて元気を取り戻す。

“孤独死”を回避するため、終活について調べていると「自分より親の老後が先にやってくる」事に気がつく。もし親に介護が必要になったら自分が世話をしなければならないのか?仕事をしながら介護できるのか?亡くなった場合の葬儀代は?それら全てを自分が背負わなければならなくなったとしたら…自分の終活どころではない。

常連客に「何もしてくれない夫」の話を聴いて、自分の父も一人で生活できるはずがないということに気づき、どうか父が先に死んでくれますようにと思わず祈ってしまう鳴海。さらに同僚の松岡の認知症の母が特養に入るまでの話を聴き、家事や育児だけでなく、介護も女の仕事だと思われていることに改めて気づかされる。「親に終活をさせておかなければ、自分の人生プランも変わってしまう」と思い悩むが、どうやって話をもっていこうか思い悩む。

鳴海のことが気になってしょうがない同僚の那須田(佐野勇斗)は、なんとか鳴海の気を惹こうと“孤独死”についてさらに語る。孤独死しないためには“助けて”と声を上げること、情報弱者にならないことだと力説する。

まだ鳴海と話がしたかった那須田は、「好きなんです。アイドルが」と鳴海の気が引けるような話題を出し、鳴海と“同担”だと宣言。同担でも構わない鳴海は那須田を“同志”と認めさっそくカフェで白岩について話し出す。すると、また那須田は“孤独死”を持ち出し、“孤独死”をしないためには“希望”が必要で、“推し活”は優先させるべきだと話す。

鳴海は那須田の“腹立たしいアオリスキル”は使えると、伯母・山口光子(山口紗弥加)の話を聴きに来ないかと那須田を実家誘う。

よく週末。揃って鳴海の実家を訪れた2人。父・山口和夫(國村隼)は若い男を連れてきた鳴海に「だまされているんじゃないか?宗教か?」と那須田に疑いの眼を向けるも、真摯な鳴海の態度にほだされて光子の“孤独死”について語る。その流れから、和夫の“終活”に話が及ぶと、和夫は妻より先に死ぬ、そうでなければ子供たちに面倒を見てもらうと当然のことのように話す。そんな和夫に那須田は「殺されますよ?」と、家事の素人の鳴海が介護をした場合、起こるであろう悲惨な未来を語り、和夫をドッと老けさせた。

そこにヒップホップ教室から母・雅子(松坂慶子)が帰ってくる。和夫と同じく「だまされているのでは?」と疑うも、2人が訪ねてきた理由を知った雅子は「お父さんに余計なことは言わないで」と怒り出し…。

■“孤独死”回避には“推し活”
第2話では、那須田が得意の“孤独死”の話が多数登場。人との関係を絶ち、生きることがどうでもよくなってしまう悲惨な状況が、事細かに語られた上に、死に場所についても言及。持ち家のバスタブの中でなくなった伯母は孤独死としては勝ち組で、引き取り手がない場合は甥や姪にまで賠償請求や訴訟が及ぶケースもある…と重たく眼をそむけたくなるような現実が取り上げられ、なんとも暗い気持ちに…。

そうならないためには、“希望”という名の“推し活”が有効だと那須田は力説。確かに“推し”のために自分の身の回りに気を遣い、“同志”とコミュニティを作っていければ、“孤独”にはならなそうだ。さすが“終活アドバイザー”那須田、これから先も鳴海の指針としてがんばってもらいたい。

■“サイコパス?”な雅子
警察には止められたが、光子の死に顔を確認したという雅子。その後吐いてしまったそうだが、長年の宿敵の最期をきちんと見届けたかったからに違いない。那須田からは「主婦でヒップホップでサイコパス」と興味を持たれていた。今一番人生をエンジョイしていそうな雅子だったが、鳴海達が“終活”について聴きに来たことを知り、夫に何か余計なことを言ったのではと突然怒りだした。

どうやら母は「熟年離婚」を考えているのではと直観した鳴海。第3話では、鳴海が突然沸いた「母の熟年離婚計画」に踊らされることに…。次週7月4日は放送休止、第3話“YO!熟年離婚は終活の敵!”の放送は7月12日を予定している。

NNHK土曜ドラマ「ひとりでしにたい」は総合テレビにて2025年6月21日(土)22時スタート〈全6回〉。【原作】カレー沢薫『ひとりでしにたい』/ 【脚本】大森美香/【出演】 綾瀬はるか 佐野勇斗 山口紗弥加 小関裕太 恒松祐里 満島真之介 國村隼 松坂慶子 他。

NHK「ひとりでしにたい」HP

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