イ・ジョンソク「瑞草洞」好スタート、終盤迎える「グッドボーイ」と「私たちの映画」の勝負の行方は？

2025年夏、韓国ドラマ界では週末枠を中心に三つの話題作が火花を散らしている。現代の弁護士たちのリアルを描いたtvNの「瑞草洞＜ソチョドン＞」、パク・ボゴムが主演するアクション捜査劇「グッドボーイ」（JTBC）、そしてナムグン・ミン＆チョン・ヨビンが繊細な恋模様を演じるSBSの「私たちの映画」。それぞれの作品が異なる魅力で視聴者を惹きつける中、どのドラマがこの夏の覇権を握るのか注目が集まっている。

■共感とリアリティで注目度急上昇の「瑞草洞＜ソチョドン＞」
7月にスタートしたばかりのtvN土日ドラマ「瑞草洞」（原題：서초동）は、法律事務所に勤務するアソシエイト弁護士5人の日常と成長を描く群像劇。正義や事件解決ではなく、職場人としてのリアルに焦点を当てたことで、「自分ごと」のように感じられると好評だ。

主人公アン・ジュヒョン（イ・ジョンソク）は、9年目の中堅弁護士。日々業務に追われながらも、「やりたくなくても、言われたらやる」というサラリーマン的思考で淡々と仕事をこなしている。その一方で、新人弁護士カン・ヒジ（ムン・ガヨン）との過去の因縁と微妙な感情が明かされ始め、2人の関係に動きが見られる。

弁護士仲間であるチョ・チャンウォン（カン・ユソク）、ペ・ムンジョン（リュ・ヘヨン）、ハ・サンギ（イム・ソンジェ）もそれぞれ異なる悩みや背景を持ち、視聴者から「本当にいそうなキャラ」との声も。別々のローファームに勤めていた5人は合併によって同じ「法律事務所ヒョンミン」の仲間となり、より強固なチームとしての活躍が期待される。視聴率も初回の4.6％から2話で5.1％に上昇し、今後の展開に拍車がかかっている。
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■ パク・ボゴム主演「グッドボーイ」、残り4話で迎える最終決戦
JTBCで放送中の「グッドボーイ」（굿보이）は、犯罪と闘う強力特別チーム“と、その裏で暗躍する強大な敵との対決を描いたサスペンス。主演のパク・ボゴムは、冤罪と陰謀に巻き込まれる元英雄ユン・ドンジュを演じている。

放送は残すところあと4回。直近第12話のエピソードでは、ミン・ジュヨン（オ・ジョンセ）の策略により指名手配され、瀕死の状態からなんとか脱出したドンジュ（パク・ボゴム）と、彼を守るため単身敵地に向かうチ・ハンナ（キム・ソヒョン）の姿が描かれ、視聴者をハラハラさせた。

制作陣は「再結成された特捜チームと、ミン・ジュヨンが率いるカルト的組織との対決がクライマックスになる」と予告。チ・ハンナが銃を手にしたことで、物語はさらに緊迫感を増している。善悪が簡単には割り切れない、予測不能な展開が待ち受けており、視聴者の期待も最高潮に達している。
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■「私たちの映画」、ナムグン・ミンとチョン・ヨビンの関係に大きな転機
SBSの「私たちの映画」（우리 영화）は、映画制作の裏側を背景にしたヒューマンドラマ。ナムグン・ミン演じる映画監督イ・ジェハと、余命宣告を受けながらも前向きに生きる主演女優イ・ダウム（チョン・ヨビン）のラブストーリーが中心だ。

長年、愛を信じられなかったジェハが、ダウムとの出会いを通して心を開いていく姿は、視聴者に深い感動を与えている。前回（第9話）の放送では、2人のスキャンダルが報道され、ジェハが恋人を主演に抜擢したことでオーディションの不正疑惑まで浮上。そんな中、ジェハはチーム全員の前で「ダウムさんが好きです」と宣言し、ダウムも自分が本物の余命患者であり、この映画が人生最後の作品であることを明かした。そして、ジェハは彼女の病状を知った上で彼女をキャスティングしたことを告白した。（11日の視聴率とあらすじ）

この告白が、どんな影響を及ぼすのか、時間に限りのある運命の中で二人の恋がどう進んでいくのかが期待感が高まっている。
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■それぞれ異なる魅力で競り合う三作品、視聴者の“推しドラマ”はどれ？
「瑞草洞」は社会人の共感を集める現実路線、「グッドボーイ」はアクションと心理戦が魅力のスリラー、そして「私たちの映画」は静かな感情の波を丁寧に描いた大人の恋愛劇。それぞれが違ったジャンルで勝負しているが、共通するのは“感情のリアリティ”だ。

視聴率や話題性だけでなく、SNSを通じた口コミの広がりも含め、最終的にどの作品が最も深く視聴者の心に残るのか…。三つのドラマはまさに今、週末のテレビ界を熱く盛り上げている。

※「瑞草洞」はU-NEXTで、「グッドボーイ」はPrime Videoで、「私たちの映画」はDisney+（ディズニープラス）で独占配信中だ。また各【2倍楽しむ】では、ドラマ全話のあらすじと見どころ、キャスト紹介、韓国での評判・視聴率などまとめている。

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