藤木直人「最後の鑑定人」土門と榊、“科捜研の女”へのオマージュ?【第2話ネタバレと第3話予告】

「最後の鑑定人」(フジテレビ、水曜22時)7月16日に第2話が放送された。土門(藤木直人)と柊子(白石麻衣)のバディ感アップ。土門が科捜研を離れた理由とは一体何なのか?7月23日に第3話が放送される。放火の“動機”が科学でわかるのか?予告動画が番組公式サイトで公開されている。
「最後の鑑定人」とは
フジテレビ水曜22時に放送されている「最後の鑑定人」かつて科捜研のエースとして活躍し“最後の鑑定人”と呼ばれていた主人公が、科学的アプローチを駆使して難事件を解決に導いていくサイエンス×ミステリー作品だ。その2話が7月16日に放送された。
■第2話ネタバレあらすじ
鑑定人・土門誠(藤木直人)と研究員・高倉柊子(白石麻衣)は、未解決強盗殺人とその関連事件を解決したが、その後、なんの依頼もない日々を送っている。同じ頃、ある資産家が銃殺された事件が世間を賑わせていた。事件発生当初は歳の離れた妻による遺産目当ての犯行と疑われたが、本人は被害者から頼まれて殺したと“承諾殺人”を主張していた。
そんな中、事件の弁護を担当することになった相田直樹(迫田孝也)が土門鑑定所を訪れ、承諾殺人を証明してほしいという。殺害されたのは戸部庸三(中村シユン)。庸三は自宅の書斎で死亡しており、手には拳銃が握られていた。二発の銃声を聞いて書斎に駆けつけた庸三の妻・佐枝子(恒松祐里)が警察に通報した。警察は自殺の線で捜査していたが、佐枝子の手と衣服から射撃残渣(ほぼ確実に銃を撃った証拠)が検出されたことで状況は一変したとのことだった。さらに佐枝子は夫の死を知った後、5分間、家を出ていた。それも警察の印象を悪くしていた。
相田は承諾殺人の証明のため佐枝子の証明したい一方、土門は“躊躇”の証明は科学捜査ではないと呆れる。だが、鑑定所存続のためと相田を援護する高倉に押され、しぶしぶ依頼を引き受けることに。土門は事件当日の現場カメラ映像と二発の弾丸の解析をはじめていく。すると弾丸は2つ別の種類であることがわかった。科捜研に行き、なぜ、薬莢についての調査をしなかったのかと確認するが、科捜研の榊(須田邦裕)は検察からその指示がなかったためだという。
土門は科学で、柊子は人間観察で事件に向かう。戸部庸三の家に長年いたハウスキーパーの話から佐枝子は献身的に庸三の面倒を見ていたという。庸三の娘でマニラ在住で現地の人のためにNPOを作っている娘(菅野莉央)は日本に戻っていたというが、実家には足を伸ばしていないという。
土門がさらに現場で鑑定すると、弾丸は2方向から発射されていること、物置のサッシに射撃残渣があることがわかる。
承諾殺人ではなく、自分の意志で殺したと言い始めた佐枝子だったが、土門が暴き出した真実は違った。裁判官と検察官、弁護士の間で公判前整理を行うために集まったが、そこに弁護士の相田は土門、柊子、そして娘も呼び出した。土門は鑑定でわかったことを話す。それは娘が庸三を殺したことを指し示していた。娘は「頼んでいない。自分のほうが世間の役にたっている」と主張したが、最終的には自分が父親を殺したことを認めた。庸三がNPOの仕事に理解を示さず、資金を支援してくれなかったからだ。なぜ、佐枝子がかばったかといえば、施設育ちの佐枝子に「お母さん」と呼びかけたことがあり、佐枝子は念願の家族がもてたと思っていたので、“娘のために”かばったのだった。
科捜研の榊、そして土門とのコンビ
「科学は嘘をつきません」というセリフで有名なのは、テレビ朝日の人気シリーズ「科捜研の女」だ。登場するのは“榊マリコ”と刑事の土門。現在放送されている「最後の鑑定人」の鑑定人は“土門”、そして東京の科捜研に“榊”がいる。「科捜研の女」をオマージュしているのがわかる作りになっている。土門(藤木直人)が科捜研をやめたきっかけは?
科捜研は組織の倫理で動いているが、そこを飛び出した土門。土門のことを「科学を裏切った」と榊(須田邦裕)だ。回想として橋に置かれた花束が出てくるが、いったい誰の“死”が土門を変えたのか?第2話のゲスト、恒松祐里のコメント紹介
第2話で、鑑定人・土門誠(藤木直人)と研究員・高倉柊子(白石麻衣)が証明を依頼されるのは、佐枝子が銃を撃つ際に“躊躇”をしたかどうかということ。ゲストの恒松祐里が佐枝子を演じた。恒松祐里は映画『キラー・ヴァージンロード』(2009年)で映画を果たし、朝ドラ「まれ」「おかえりモネ」などにも出演し、近年では「わたしの宝物」(2024年、フジテレビ系)での演技や、配信ドラマ『ガンニバル シーズン2』(2025年、Disney+)での熱演が話題となっている。今回の役について「佐枝子は、人から誤解されやすい人なんだろうなと思いながら演じていました。殺人罪で逮捕される役柄なのですが、逮捕後も主張を次々と変えていくので視聴者の方は最後まで佐枝子の本音がわからないような物語となっています。彼女がどのような想いで生きているのか最後まで目を離さず見ていただきたいです」とコメントしている。弁護士の相田直樹(迫田孝也)は、第3話にも鑑定の依頼をもって土門を訪ねる。第2話では“躊躇した証拠”を探して欲しいという依頼だったが、第3話ではもっと“科学的ではない”、“放火に至った動機を調べてほしい”というものだ。頑固な土門だが、柊子や相田とのふれあいで少しずつ人との関わりを増やしてゆく。
■第3話あらすじ
土門誠(藤木直人)と高倉柊子(白石麻衣)の元に、弁護士の相田直樹(迫田孝也)が鑑定依頼にやって来た。ベトナムから来日した技能実習生のホアン・ヴァン・ギア(井阪郁巳)の放火についてだった。現場に残されたポリタンクからホアンの指紋が検出されており、事件当時はホアン以外全員外出していため、彼の犯行であることは明白だったがホアンは黙秘していた。相田は放火に至った動機を調べてほしいと土門に頼む。相田の強い意志に押され依頼を引き受けた土門は、まずは燃焼残渣調べてみることにした。現場鑑識によって簡易的には済まされていたものの、より精密な検査が必要だと考えていた。
残渣分析を依頼するため、土門たちは科警研研究官・尾藤宏香(松雪泰子)を訪ねる。尾藤によると、カセットコンロなどの燃料として使われるブタンとともに、植物由来のテルペンという成分が検出されたとのことだった。その後、高倉、相田とともに火災現場を訪ねた土門は、ガスボンベの金属片が出なかったことや5人が暮らしていたわりには物が少なすぎることに疑問を持つ。
さらに高倉と相田は、ホアンの技能実習先の社長・黒瀬達夫(片桐仁)に事情を聞きに行く。柊子は黒瀬の動作に疑問を持つ。
フジテレビ 2025年7月9日スタート。毎週水曜日22時放送「最後の鑑定人」。出演:藤木直人、白石麻衣、松雪泰子、迫田孝也、中沢元紀、阿部亮平、栗原類 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@kanteinin_fuji」。
◇フジテレビ「最後の鑑定人」番組公式サイト
【2025年夏ドラマ】【全話あらすじ・関連記事】