「トリガー」ナムギルxヨングァンのWキム対決で銃が拡散された社会の行方を描いた最終回に注目【第9-10話あらすじ】

7月25日に全10話を独占配信開始したNetflixオリジナルシリーズ「トリガー」。クライマックスとなる第9話と第10話では、イ・ド(キム・ナムギル)が大切な人を奪われ、自らも負傷しながらムン・ギル(キム・ヨングァン)を止めるために立ち上がり、銃が拡散された社会がどんな決断を下すのか、人としてのあり方を問うような最終局面を迎える。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう(ネタバレあり)
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「トリガー」は、“銃器クリーン国家”とも呼ばれる韓国を舞台に、出所不明の違法銃器が配送され、銃犯罪が多発する中、それぞれの理由で銃を手に取った2人の男の姿を描く“銃撃アクション・ディザスター・スリラー”。【「トリガー」を2倍楽しむ】では制作発表会動画・まとめ、全話あらすじなどドラマを深掘りしていく。
■キャスト【キャラクター(俳優・登場人物)を画像・相関図付きで徹底紹介】
イ・ド役:キム・ナムギル
ムン・ベク役:キム・ヨングァン
ク・ジョンマン役:パク・フン
オ・ギョンスク会長役:キル・ヘヨン
チョ・ヒョンシク役:キム・ウォネ
ユ・ジョンテ役:ウ・ジヒョン
ユン・ウォンチョル役:チョン・ウンイン※特別出演
チュ班長役:チョ・ハンチョル※特別出演
ほか
■第9話あらすじ
銃を使わずに人々を守るため、軍を辞めて警察官となったイ・ド(キム・ナムギル)。赴任した当日に親代わりに面倒を見てくれたヒョンシク(キム・ウォネ)に迎え入れられたときのことを思い出す。派出所の署長であるヒョンシクにとっても娘セヨン(コン・ヒョンジ)の自殺は、不動産詐欺グループへの復讐をするのに十分すぎる動機だった。クラブで発砲し、逃げた主犯格を追って街中で再び発砲したヒョンシクを警察が包囲。到着したイ・ドも説得を試みる。幼い頃、両親や弟を殺した強盗を射殺しようとしたイ・ドを止めたヒョンシクの言葉を繰り返し、警察官としての正義を貫かせようとする。その一部始終をムン・ベク(キム・ヨングァン)に頼まれた記者が配信していた。
ヒョンシクはイ・ドの説得に応じるものの、不満を抱いたムン・ベクは自ら銃を手に二人の前に現れ、周囲の警察官らを襲撃。イ・ドが撃たれ、それを庇おうとしたヒョンシクが命を落としてしまう。ムン・ベクは警察が人を選んで生かしたり殺したりするせいで社会が悪化したと責めるが、イ・ドを生かす。更にメディアを通じて希望者に銃をプレゼントすると宣言し、社会は再び大混乱に陥っていく。
銃を手にする人が増え、心の弱みが私刑や転売を生んでいき、護身のために銃所持を認めるべきという世論も40%を超える事態に。ムン・ベクは暴力団同士の会合に乗り込み、一人だけを協力者に選ぶと残りを皆殺しに。
一命をとりとめたイ・ドはヒョンシクとセヨン二人の葬儀の喪主を務めながら遺影を静かに眺める…。
■見どころ
ムン・ベクとの対決を前に、イ・ドを待ち受けていたのは大切な人との無惨な別れだった。これまでのエピソードでは、周囲からの孤立や、マナーのない隣人たちへの苛立ち、職場や学校でのいじめやパワハラなど実際に我々のそばにある問題が重大な事件のトリガーになり得る危険性を訴えてきたが、ギョンスク同様、大切な人を奪われた悲しみから銃を手にしたヒョンシクのエピソードがメインに描かれ、反省する様子のない悪人に対して、奪われた人が何もできない不条理を描いた。そして、一度は説得に成功したヒョンシクをムン・ベクに目の前で殺されるという悲劇、自分をかばって死なせてしまったという罪悪感など、この場面から感じ取れる感情は多い。
終盤ではムン・ベクによる放送で一気に違法銃器が世間に拡散されることになり、世界観は最終回を前に最悪の状況を迎える。銃の全回収が不可能な状況で果たして残す最終話で物語はどのように結末を迎えるのだろうか。
■第10話(最終回)あらすじ

イ・ドを呼び出したムン・ベクは、かつて銃を手にしていたイ・ドが再び銃を持ったらどうなるか興味本位で近づいたことを打ち明け、強者が弱者を貪る社会を救うのは同情ではなく銃だと主張。最後まで意見が噛み合わず、ムン・ベクは集会が開かれている広場に銃器を積んだトラックを送り、ビルからイ・ドに地獄絵図を見せようとする。広場では銃の奪い合いが始まり、イ・ドは隙をつくと包囲していた敵を倒すと、銃を手にムン・ベクとの決着をつけに向かう。
それぞれが抱える問題を叫び、銃を持つことを主張し警察と衝突する群衆。ムン・ベクは広場で煙弾を投げ、人々の視界が奪われる。一発の銃声で群衆が恐怖に陥り、銃撃戦が始まると予測したムン・ベクは自らの命と引き換えに最後の実験を開始。群衆は銃声を聞いて撃ち合いを始めた。泣き叫ぶ子どもを見つけたイ・ドは命がけで駆け寄り、彼を安心させ、それがメディアを通じて拡散される。
病院ではソヒョン(カン・チェヨン)に対するいじめがエスカレートしていき、ソヒョンは遂に銃を組み立てていたが、ニュースを見た彼女は思いとどまる。
イ・ドの行動が人々の心を動かし、広場では追悼集会が開かれ、違法銃器の自首返還が行われる中、依然として怨恨から銃撃事件が起き、記者も射殺される。ムン・ベクも一命をとりとめるが、IRUは別の計画の遂行を示唆して、エージェントをムン・ベクの病室に送り込む。
イ・ドはリハビリに励むギョンスク(キル・ヘヨン)を見守りながら、かつてヒョンシクがしてくれたように、広場での銃撃で親を失った少年の面倒を見るようになっていた…。
■見どころ
違法銃器が世間に拡散されていくのを止められない最悪の状況に陥り迎えた最終回では、様々な理由で弱い立場に置かれた人間が、銃を手にした社会の混乱が描かれた。イ・ドとムン・ベクが再び顔を合わせる場面ではここでもキム・ナムギルのアクションが光り、直後のムン・ベクとの最終局面での静けさと、一発の銃声をトリガーに人々が撃ち合いを始める数え切れない銃声の場面を強調している。
終盤では、銃に頼らずにこれまで通り生きていくことを選択する人々が列をなす一方で、記者をはじめ、銃による殺傷事件が撲滅される日が遠いことが示唆され、決して丸く全て解決したとは言えない重みのあるラストとなった。犯罪かどうか以前に、各個人が生き方や他者への接し方を見直さない限りは解決されることのない、恨みや怒りといった負の感情を描いた本作は深い余韻を残し、子供と手を取り歩いていくイ・ドの姿で幕を閉じる。
ラストでは、ムン・ベクを通じて銃でビジネスを行っていたIRUが新たな計画を示唆し、一命をとりとめたムン・ベクのもとにエージェントがやってくる意味深なシーンが登場。果たしてこれは、問題が韓国に限られた話ではないというメッセージなのか、それとも銃を隠し持つ決断を下した人々との間で描かれる続編を想定したブリッジとなるのかは、視聴して判断してみて欲しい。
『トリガー』は、2025年7月25日にNetflixで全世界同時公開される。【「トリガー」を2倍楽しむ】
では制作発表会動画・まとめ、キャスト・キャラクター徹底紹介、全話あらすじなど紹介していく。
