「19番目のカルテ」小児科医・木村佳乃が総合診療医・松本潤の理解者になった【第2話ネタバレと第3話予告】
7月27日に「19番目のカルテ」(TBS、日曜21時)の第2話が放送された。自分の心を殺して病気の弟たちに尽くした兄・拓(杉田雷麟)の辛い心を総合診療医の徳重(松本潤)は話をきくことで解明していった。第3話は8月3日に放送する。津田健次郎がゲスト出演。予告動画が番組公式サイトで公開されている。
「19番目のカルテ」とは
2025年7月から放送されるTBS日曜劇場「19番目のカルテ」は、「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」などの作画を手掛ける富士屋カツヒトによる連載漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」(ゼノンコミックス/コアミックス)の原作を、「コウノドリ」シリーズの坪田文が脚本を書き、松本潤がキャリア30年目で初めて医師役に挑戦する、新領域・総合診療医を描く新しいヒューマン医療エンターテインメントドラマだ。その第2話が7月27日に放送された。
■第2話ネタバレあらすじ
魚虎総合病院に、心臓に先天性の病気を抱えている少年・岡崎咲(黒川晏慈)が救急搬送されてきた。咲のことは14年間、小児科医の有松しおり(木村佳乃)が務め、付き添いの拓(杉田雷麟)も咲のことを見守る。しかし、咲は急変してしまい、命を落とす。インフルエンザによるものだった。一方、総合診療医の徳重(松本潤)はなぜか兄の拓を気にかけている様子だ。カンファレンスで咲の容態急変時の様子を気にしたり、拓や咲の父・浩司(東根作寿英)について調べたりと、しおりは、自分の落ち度を探られているのかと感じ、不快感をあらわにする。
浩司が腰のリハビリで魚虎総合病院の整形外科にかかっている。拓は父にも付き添ってきていた。そして飲み物を買いにいった拓がみんなの前に居るときとは全く違う表情を見せていることに徳重は気がつき、声をかけた。しおりはそのことも不満を持っていた。咲が子どもの頃から一緒に病院にきていた拓のことを“よく知っている”と思っていたしおりだったが、何歳で仕事をしているのか?学校にいっているのか?と徳重にきかれると何も知らないことに気がついた。
徳重は休日に咲と拓がよく行っていたというケーキ屋にいき、ケーキを買う。公園に一人でいる拓をみかけて声をかけようとしたが、拓は熱中症で倒れてしまう。病院まで付き添った徳重だが、拓は「早くよくならないと」といって帰ろうとする。ちょうどしおりがやってきたところで、拓は倒れてしまう。足が動かないのだ。整形外科の滝野みずき(小芝風花)が調べても異常はない。神経的なものなのかという話になった。
しおりは徳重に拓を総合診療科で診てほしいと頼む。小児科のしおりと整形外科のみずきも一緒に拓の診察を徳重が行う。拓は早く良くならないと咲が亡くなったことで落ち込んでいる浩司にも心配をかけるという。そんな拓に、徳重は“拓自身”のことをいろいろきく。すると、拓がやっと気持ちを話し始めた。咲が産まれた時に本当にうれしかったこと、母親に「お兄ちゃんだから咲をずっと守って」と言われたこと、両親は共働きで咲の面倒を一手に引き受けていたこと、経済的なこともあり高校を中退したこと、そして、母が出て行き、咲の面倒は前にも増して自分になったこと、ずっと逃げ出したいと思っていたこと、それでも咲のことが大好きだったこと。
しおりは全くいままで拓のことを見ていなかったと謝る。拓は「自分が悪いから」というが、徳重は「ヒーローの拓くんも 怪獣の拓くんも全部合わせて岡崎拓なんだ。それでいいんだよ」と声をかける。しおりも拓を抱きしめた。拓の病名は「機能性神経症状症」と診断された。身体に明らかな疾患はないのに、神経性の病気のような症状が出てしまう。リハビリが始まった。徳重はおまじないのような言葉をかける。「僕の脚はここにある」「立つことが出来る」「岡崎拓はここにいる」と。その言葉を繰り返しながら、拓は立ち上がることができた。休日、浩司は拓を水族館に連れ出した。浩司は今まで拓のことを見ていなかったことを素直に謝り、これから、拓をいい関係を作っていきたいという。
しおりは、整形外科の部長である成海辰也(津田寛治)に徳重はいい先生だと話した。みずきは総合診療医を目指すが、徳重のような先生ではなく、自分だけの総合診療医を目指すと決めた。
滝野みずき(小芝風花)の次に徳重(松本潤)の味方になったのは小児科の有松しおり(木村佳乃)
第2話、冒頭から心臓に疾患のあった咲がインフルエンザにかかって急変して亡くなってしまうという悲しいところからドラマはスタートした。徳重が気になったのはその兄である拓(杉田雷麟)だ。最初は自分の診療についてあら探ししているような徳重が気に入らなかったが、拓の診療を通して徳重に対しての認識を変えてゆく。第1話のみずきに続き、第2話ではしおりが“総合診療科”の存在意義について理解を示した。第2話のゲストは若手注目株の杉田雷麟
第2話にゲスト出演した杉田雷鱗はテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「Aではない君と」(2018)のオーディションを勝ち抜き、佐藤浩市演じる主人公の息子役に抜てきされてデビューを果たした。2019年の映画『半世界』で稲垣吾郎の息子役を務め、第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第34回高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞するなど、若手俳優の注目株となっている。「19番目のカルテ」の第2話では病気の弟を思うヤングケアラーを演じ、弟や親に気を遣いながらも、本当の心が別のところにある青年役をみずみずしく演じた。松本潤起用の理由を岩崎愛奈プロデューサーが明かす
岩崎は原作を読んだ際の印象を振り返り、「『こういう主人公の物語をドラマとして世に送り届けられたら、世界がもっと優しくなるんじゃないかな』と、そんな希望の光のようなものを感じて、すごく惹かれました」と話し、「これまでもまなざしが印象的な方と思っていたので、松本さんが徳重先生となってどんな問診をするのか見てみたかった」と松本潤を起用した理由を語った。3日放送の第3話では外科医の康二郎(新田真剣佑)と対立
第3話には津田健次郎がゲスト出演し、“声”を大切にしている人気アナウンサー・堀田役を演じる。堀田の声帯近くに腫瘍が見付かり、耳鼻咽喉科の平手(本多力)と外科医の康二郎(新田真剣佑)からは腫瘍を摘出する手術を勧められるが、堀田は総合診療科で徳重に相談したいという。そして、治療方針をめぐり、康二郎と徳重は対立してゆく。堀田の診療をめぐって、康二郎も総合診療科への理解を示すことになるのか?■第3話あらすじ
キー局の人気アナウンサーの堀田義和(津田健次郎)が魚虎総合病院で検査を受けたところ、声帯の近くに腫瘍があることが発覚した。堀田は、耳鼻咽喉科の平手(本多力)と外科医の康二郎(新田真剣佑)から、下咽頭がんを告知される。康二郎は手術を薦めるが、堀田は大切な仕事道具である「声」の変質を恐れて手術を拒否。セカンドオピニオンとして総合診療科の受診を希望する。徳重(松本潤)は堀田の気持ちによりそい、康二郎と対立してしまう。
TBS 2025年7月13日スタート。毎週日曜日21時放送「19番目のカルテ」。出演:松本潤、小芝風花、新田真剣佑、木村佳乃、田中泯、清水尋也、岡崎体育、池谷のぶえ、本多力、松井遥南、ファーストサマーウイカ、津田寛治、生瀬勝久 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@19karte_tbs」。
◇TBS「19番目のカルテ」番組公式サイト
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