デックス、スターの壁を越えられるか?「アイショッピング」で試される“俳優”としての真価

07月30日09時20分ドラマ

タレントとして親しまれてきたデックス/DEXことキム・ジニョンが、韓国で放送中のENA月火ドラマ「アイショッピング」(ENA)で初の本格ドラマ出演を果し、俳優としての一歩を踏み出している。しかし、華やかな知名度とは裏腹に、その演技力には厳しい視線が注がれている。SNSで予告動画など公開中だ。



「脱出おひとり島2」「生まれたからには世界一周」などのバラエティ番組を通じて視聴者に強い親近感を抱かせてきたデックス。そんな彼が演じるのは、違法養子縁組組織の中核を担う“人間兵器”ジョンヒョンという冷酷なキャラクターだ。義理や忠誠心といった人間的な要素と、命令に忠実な機械のような残忍さが交錯する難役で、俳優としての表現力が問われる役どころとなっている。

アクションシーンではUDT(海軍特殊戦団)出身という経歴を活かし、力強いパフォーマンスを披露している一方で、感情表現やセリフ回しには物足りなさを指摘する声が多い。SNSや掲示板では「映像作品の主演は時期尚早だったのでは」といった意見や、「演技よりキャスティング効果が重視された印象」との冷ややかな反応も見られる。

制作側はデックスの可能性に期待を寄せている。オ・ギファン監督は「1話と最終話で彼は確実に違って見える」と話し、成長型のキャスティングであることを強調している。ただ、その成長の過程を8話という短いスパンで視聴者に納得させることができるのかは未知数だ。

また、「“人間兵器”というファンタジー要素にリアリティを与えるには、演技者の繊細な表現が不可欠」とした上で、「デックスの演技は現時点ではその要請に応え切れていない」と分析する声も聞こえる。

デックスにとって「アイショッピング」は、知名度を武器に新たな領域へ踏み出した挑戦の舞台だ。しかし、俳優という肩書きを得るには、視聴者を納得させる“完成度”が求められる。ドラマは現在折り返し地点を迎えたばかり。今後の数話で、彼がどれだけ成長を見せるかが、俳優キム・ジニョンとしての未来を大きく左右しそうだ。

「アイショッピング」は、捨てられた子どもたちが過酷な運命に抗いながら生き抜き、やがて復讐へと向かう姿を描くアクションスリラー。監督はオ・ギファン、脚本はアン・ソジョンが手がけ、グループエイトとテイクワンスタジオが共同制作を務める。各話のあらすじと見どころなどは【全話あらすじ・関連記事】でまとめている。

「アイショッピング」はENA月火ドラマ8月5日(月)放送、TVINGで独占配信される。日本での配信・放送予定は30日現在ない。

YouTube|티저(ティーザー映像)日本語字幕なし

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