医師イ・ボヨン×弁護士イ・ジヌク、人の願いに寄り添う週末ドラマ対決

今週末、まったく異なる価値観とジャンルを掲げた2本の新ドラマが韓国のテレビで同時期にスタートする。命の尊厳を問う重厚な医療サスペンス「メリー・キルズ・ピープル」と、人間味あふれる法廷ヒューマンドラマ「エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち」だ。主演を務めるのは、俳優イ・ボヨンとイ・ジヌクという実力派2人だ。
●【2025年8月韓国でスタートの新ドラマ】
8月1日よりMBCで先行放送開始した「メリー・キルズ・ピープル」では、イ・ボヨンが安楽死というセンシティブなテーマに挑む。原作はカナダの同名ドラマ。イ・ボヨンが演じるのは、昼は病院で命を救い、夜は密かに“死の手助け”を行う医師ウ・ソジョン。彼女は苦しむ患者に安らかな最期を提供するという葛藤に満ちた役どころで、13年ぶりのMBC出演となる。
共演にはイ・ミンギとカン・ギヨン。いずれも異なる立場から“死を選ぶ自由”に向き合うキャラクターを演じ、作品の緊張感を高めている。演出は「復讐代行人~模範タクシー」「クラッシュ 交通犯罪捜査チーム」などで評価されたパク・ジュヌ監督、脚本は人間心理を丁寧に描いてきたイ・スア作家が手がけた。ミステリー、心理劇、アクションが融合した作品でありながら、根底には「生と死の主体性」という問いを深く投げかける。
一方、8月2日からJTBCで始まる「エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち」(에스콰이어: 변호사를 꿈꾸는 변호사들)では、イ・ジヌクが経験豊富な敏腕弁護士ユン・ソクフンに扮し、厳しい現実のなかで依頼人や後輩たちと向き合う姿を描く。冷静でありながら情に厚い人物で、彼のもとで成長していく新人弁護士カン・ヒョミン役にはチョン・チェヨン(DIA)が抜擢された。
「エスクワイア」は、法律という堅苦しい題材をベースにしつつも、人と人との関係性、職場での化学反応、そして心の傷を癒すプロセスを温かく描く。演出を担当するキム・ジェホン監督は「このドラマは、法律ではなく“人”を描いている」と語り、脚本のパク・ミヒョン作家も「登場人物たちの複雑な感情の交錯が見どころ」と説明している。
それぞれ全く異なる世界観を持つ2本の作品だが、共通しているのは“人の選択”を見つめるという視点だ。極限の決断を描く医療ドラマと、心の成長を描く法廷ヒューマン。週末ドラマ枠に新たな風を吹き込む存在として、大きな注目を集めている。
両作品の制作発表会の様子や詳しいあらすじと見どころはそれぞれ以下で紹介する。
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なお、「エスクワイア」はNetflixで独占配信、「メリー・キルズ・ピープル」の日本での配信・放送の発表は8月2日現在、まだない。
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