「剣樹抄~光圀公と俺~」山本耕史×黒川想矢の絆に涙、加藤シゲアキ“白眉”悪役で時代劇初挑戦【第1話あらすじ】

18時15分ドラマ
©NHK

明日8月3(日)よりNHK BSおよびプレミアム4Kにて、山本耕史主演の時代劇「剣樹抄~光圀公と俺~」がスタートする。放送の前に抑えておくべき見どころとあらすじを紹介する、YouTubeにてPR動画が公開中だ。
※あらすじは、ネタバレしているので気になる方は、見どころだけをチェックして、あらすじは視聴後の確認用としてください。




ドラマ「剣樹抄~光圀公と俺~」は、明暦の大火という実際の歴史事件を背景に、徳川光圀が子どもたちで組織する諜報団「拾人衆」とともに謎を解いていくミステリー × 時代劇の融合作品。原作は冲方丁の原作で、NHK BSプレミアム「BS時代劇」で2021年に放送された。⇒【関連記事・全話あらすじ】

■第1話見どころ
◆光圀と了助、運命の出会い
第1話では、徳川光圀(山本耕史)が「鬼河童」と呼ばれる孤児・了助(黒川想矢)と出会い、彼を秘密の隠密集団「拾人衆」に迎え入れるまでが描かれる。ふたりの関係性が物語の軸となり、信頼と絆が芽生えていく導入は見逃せない。

◆拾人衆の子どもたちが新風を吹き込む
火事で家族を失った子どもたちが、それぞれの特殊能力を活かして江戸を守る。「徳川版・少年探偵団」とも言える構成が斬新で、若手俳優たちの熱演が時代劇に新たな魅力を加えている。
鳩(金恒那):聞いた声を真似ることができる
亀一(川口和空):遠くの会話を記憶できる
巳助(藤原颯音):見たものを正確に絵に描ける
韋駄天(黒澤諒):驚異的な俊足
それぞれの個性が活きる描写に注目したい。

◆光圀を支える重厚な演技陣
光圀を演じる山本耕史は、所作・台詞・殺陣のすべてにおいて圧倒的な説得力を持ち、物語を本格的な時代劇へと昇華させている。
加えて、舘ひろし、西村まさ彦、石坂浩二ら実力派が脇を固め、作品に厚みをもたらしている。

◆加藤シゲアキ、初の時代劇&悪役で新境地
アイドルグループNEWSの加藤シゲアキは、NHK時代劇「あきない世傳 金と銀」シリーズでも重要な役どころを任された彼だが、本作が初の時代劇にして初の悪役。原作通りの美貌と不気味さを備えた登場シーンは圧巻で、「白眉」と呼ばれる眉の演出は加藤自身のアイデアによるもの。妖しげな存在感が物語に深みを与える。

◆昭和ロックの名曲が主題歌に
主題歌は伝説のロックバンド「PYG」の「花・太陽・雨」。ザ・タイガース、ザ・スパイダース、ザ・テンプターズという60~70年代を代表するグループのメンバーによるユニットで、沢田研二と萩原健一がツインボーカルを務めていた。
重厚な物語にマッチした選曲で、世代を超えて心に響く。



■第1話「家康の孫」あらすじ(ネタバレ)
明暦三年(1657年)、江戸を焼き尽くす大火が発生。徳川光圀(山本耕史)は、再建よりも人々の心と秩序を取り戻すべきだと考え、火事で家族を失った子どもたちを集めて隠密集団「拾人衆」を組織。特殊能力を持つ彼らを密かに動かし、火付け犯の謎に迫っていた。

ある日、光圀は「鬼河童」と呼ばれる孤児・了助(黒川想矢)と出会う。剣の才に優れる了助を見込んだ光圀は、彼を拾人衆へ迎え入れる。了助が拾った地図は、過去の火元を示す精巧なもので、光圀は札付きの浪人・秋山官兵衛の関与を疑う。

了助が盗み取った「絵地図」は非常に精巧で、印がつけられた場所はいずれも過去の火元と一致していた。火付け犯とその一味が背後にいると、光圀は疑念を抱く。

水戸家家臣・中山義直(西村まさ彦)が了助に秋山官兵衛について問いただすも、彼は口を閉ざす。光圀は了助を信じ、自ら頭を下げて協力を求める。信頼に心を動かされた了助は、やがて心を開いていく。光圀は、仏師の吽慶(石坂浩二)に了助を預ける。

光圀は正室・泰姫に彼を迎え入れたことを告げ、自らの信念を語った。泰姫もまた、正月の火事で深い傷を負い、三カ月もの間伏していた。了助も、あの火事で育ての親を失っていたのだ。その夜、了助は悪夢にうなされ、ひとり姿を消す。

一方、光圀は拾人衆を集め、巳助が描いた人相書きをもとに秋山の行方を追わせる。そしてこのような精密は地図が描けるのは、相応の地位と財を持つ者に限られる。光圀は紀州藩主にして自身の伯父・徳川頼宣()に直談判に向かう。頼宣は初めしらを切ったが、絵地図を描かせたことは認めた。だが、印をつけた覚えはなく、「盗まれたものだ」と主張する。

やがて、再び放火未遂が発生。地図に印された場所を見張っていたことで被害は防がれた。犯人はやはり秋山で、その背後には謎の男・錦氷ノ介(加藤シゲアキ)がいた。氷ノ介は地図の奪還を命じ、秋山たちは了助に迫る。

逃げ出した了助を拾人衆が発見。襲いかかる秋山一味に追い詰められるが、駆けつけた光圀が彼らを退ける。戦いのあと、了助は氷ノ介こそが黒幕だと告げ、「弱くて、大事な人を守れなかった」と涙をこぼす。光圀は「よくひとりで生きてきた」と彼を抱きしめた。

■放送
プレミアム4K:8月3日(日)から 毎週日曜18時45分から19時28分
NHK BS:8月3日(日)から 毎週日曜18時45分から19時28分

■再放送
プレミアム4K:毎週金曜19時30分から20時13分

【原作】冲方丁『剣樹抄』
【脚本】吉澤智子
【音楽】兼松衆
【主題歌】PYG「花・太陽・雨」

【出演】山本耕史 松本穂香 黒川想矢 福田転球 内村遥 山本裕子
金恒那 川口和空 藤原颯音 黒澤諒
三宅弘城 北乃きい 山口馬木也 坪倉由幸(我が家)
西村まさ彦 本田博太郎/加藤シゲアキ/舘ひろし/石坂浩二
(各回ゲスト)八嶋智人 美村里江 駿河太郎 中嶋朋子 升毅

【演出】本木一博、一色隆司

NHK「剣樹抄〜光圀公と俺〜」HP
YouTube「剣樹抄~光圀公と俺~」PR動画

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