「べらぼう」“治済”生田斗真が物乞い変装 巧みに民衆を扇動する姿に震撼 第32話ネタバレ第33話予告

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)8月24(日)放送の第32話「新之助の義」田沼政治に新之助(井之脇海)が怒りを爆発、治済(生田斗真)は物乞姿で市民を扇動した。8月31日(日)放送の第33話「打壊演太女功徳」ではゲストで有吉弘行が登場する。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。
8月24日放送の第32話では、妻おふく(小野花梨)と生まれたばかりの息子を殺された新之助(井之脇海)の募る怒りが爆発する様子が描かれた。米の値が高騰し、民衆の生活はひっ迫。それでも田沼側の蔦重(横浜流星)に、新之助が真実を突きつけるシーンでは「おふくと坊は、己の金のことしか考えぬ。然様な田沼の作ったこの世に殺されたのだ!」と叫び、新之助の痛烈な政治批判が視聴者の心を掴んだ。
ラストでは、打ち壊しを止めたい蔦重が、言葉によって怒りを届けようと提案。「喧嘩なら、江戸の華で済む」と新之助も応じ、思いの丈を筆にぶつけた。そして8月31日放送の第33話では、ついに打ち壊しが勃発。市中の混乱が描かれる。また、スペシャルなゲストとして有吉弘行が服部半蔵役で出演するので、こちらも注目したい。
■生田斗真が物乞いの変装で登場
お救い米が届くはずが、結局届かず、民たちの暴動が起き、一発触発の事態に陥る中、物乞いの側にいた男が「米がなければ犬を食え?まことにそんなことを言われたのか?」と大声を出した。この言葉に煽られた市民の怒りはエスカレート。その男とは、“丈右衛門だった男”、そして物乞いはなんと治済(生田斗真)だった。
べらぼうファンならお馴染みとなった、矢野聖人演じる“丈右衛門だった男”は、平賀源内や田沼意知の死に関与する死神的存在。さらに、物乞いとして登場した治済は、次期将軍の実父でありながら、御三家への返答を「失念しておりました」という言葉でピりつかせた人物。また、屋敷ではかねてから癒着が見られる大崎(映美くらら)に箱を渡し、それを開けた大崎は「かしこまりました」とニヤリとする気になる場面も。治済の一挙手一投足に今後も目が離せない。
■第32話ネタバレ
蔦重は新之助を心配して長屋を訪ねると、お救い米が出たことを知り、田沼意次(渡辺謙)の対策が功を奏したと言うと、長屋の住民たちから反発を食らう。さらに新之助は、蔦重から筆耕代として差し出された米も、ふくととよ坊が死んだ原因は自分が米を受け取ったからだと言って断った。
同じ頃、江戸城では保身に動く松平康福(相島一之)や、松平定信が気に食わない高岳(冨永愛)らが、実権を握ろうとしている一橋治済を阻止すべく、意次を再び登城させるよう画策していた。それは、定信は「将軍の親族」であるため、そもそも老中に就けない上、それを撤回するほどの権力を治済が持ち合わせていない。“お定まり”がある限り、自分たちは定信を老中にはできないと主張したのだった。
そんな中、意次は裏から手を回し、今度は定信を家斉の後見役として立てることを徳川治貞(高橋英樹)に進言。定信は老中ではなく後見という形なら、政に関与できるし、治済は政治家としては初心者だと主張。こうして意次は、表舞台から退いたように見せ、裏で新たな布石を打ち、新たな将軍、家斉の幕臣を田沼派で固めることに成功するのだった。
一方、市中では米の値が跳ね上がり、奉行所には群衆が押し寄せる。大坂で打ち壊しが始まった知らせが入り、事態はさらに緊迫。お救い米を出せるよう奔走する意次は、部下の三浦(原田泰造)を通して、蔦重に読売を出して打ち壊しが起こらないよう読売を配るよう指示する。
そしてお救い米が届くはずだった日に米は届かず、市民の我慢が限界に。一発触発の事態に青ざめる蔦重だが、とある男と物乞いが「米がなければ犬を食え?まことにそんなことを言われたのか?」と騒ぎだす。その男は、平賀源内や田沼意知の死に関与する“丈右衛門だった男”。蔦重が騒ぎを止めようとしても民たちの怒りは収まらず、新之助からは「おふくと坊は世に殺された」「皆、己の金のことしか考えぬ。然様な田沼の作ったこの世に殺されたのだ!」と言われてしまう。
その後、打ちこわしの準備をする新之助らのもとに、再び訪れた蔦重は、布と筆を渡し
た。この布に思いのたけを書き記し、死者を出さずに“米屋との喧嘩”として終わらせようと提案した。「米を盗まなければ、命を奪わなければ、それは正当な訴えとなる」蔦重は続けて「皆で打ち壊しのあと、笑って飯を食おう」と訴え、人々の怒りは暴力ではなく、言葉によって届けられることとなった。
■第33話あらすじ
江戸で打ち壊しが発生し、新之助たちは、米の売り惜しみをした米屋を次々と襲撃する。蔦重は意次のもとを訪れ、あることを進言する。一方、一橋邸では、治済が定信に正式な老中就任を告げるのだが・・・。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、生田斗真、冨永愛、高岡早紀、風間俊介、尾美としのり、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第33話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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