NHK BSプレミアム「剣樹抄〜光圀公と俺〜」第5話、光圀（山本耕史）の旧友役で舘ひろしが登場
NHK BSプレミアム／プレミアム4Kで放送中の時代劇「剣樹抄～光圀公と俺～」。8月31日（日）放送の第5話「座敷牢の男」では、泰姫（松本穂香）や旧友・義仙（舘ひろし）の力を借りて光圀が辻斬りの下手人とされた水戸家の家来・中山（西村まさ彦）の容疑を晴らす。
この回の見どころとあらすじを紹介する、YouTubeにてPR動画が公開中だ。
※あらすじは、ネタバレしているので気になる方は、見どころだけをチェックして、あらすじは視聴後の確認用としてください。
ドラマ「剣樹抄～光圀公と俺～」は、明暦の大火という実際の歴史事件を背景に、後に黄門様と呼ばれる徳川光圀が子どもたちで組織する諜報団「拾人衆」とともに謎を解いていくミステリー × 時代劇の融合作品。原作は冲方丁の原作で、NHK BSプレミアム「BS時代劇」で2021年に放送された。⇒【関連記事・全話あらすじ】
前回は、火付けの首謀者が光圀の敵・氷ノ介であることが明かされ、氷ノ介と父吽慶の親子の葛藤が描かれた。また、光圀は若い頃に犯した罪に苦しみ、その罪が了助の父の死につながっていたことも判明している。
■第5話見どころ
徳川光圀の正室・泰姫が両火房（山口馬木也）に会いに行く場面では、彼女の心の葛藤や優しさが感じられる。その優しさが両火房の過去と本名「久我山」を語らせた。松本穂香が泰姫の包み込むような優しさを見事に具現している。
終盤では、光圀が「鯖の介」という偽名で放蕩を繰り返していた頃の回想シーンがある。そこで一緒につるんでいたのが鶴市（坪倉由幸）。身分を偽っていた光圀を懲らしめるため、無宿人だった了助の父を斬らせる経緯が回想シーンで明かされる。
また、この回から舘ひろしが、光圀の昔馴染みで柳生流剣術の達人・柳生義仙役として登場する。義仙はなぜか腰に刀を差さず、「不殺」を信条としているのも興味深い。そんな義仙がエンディングで「地獄を生きねばならぬのはお前だ、徳川光圀」という言葉も、光圀の苦悩と覚悟を象徴している。
第5話は、人間関係の絆や秘密が明かされる重要な回で、感動と緊迫感がうまく織り交ぜられている部分が楽しめる。
■第5話「座敷牢の男」あらすじ（ネタバレ）
了助（黒川想矢）は、吽慶（石坂浩二）が遺した仏像を見つめ「泣いている」と言う。「おとうに似ている」と続ける了助に、侍が殺したと聞いたと話す光圀。「いつかおとうの仇を討つ。一生許さない」と決意を口にする了助の真剣な眼差しに、光圀は複雑な思いを抱く。
氷ノ介（加藤シゲアキ）は乗っ取った店で極楽組の手下・鶴市と共にいた。氷ノ介は辻斬りを行い、その現場に火事場泥棒で盗んだ中山の刀を置かせた。これにより中山に疑いがかかり、光圀はひと月以内にその疑いを晴らさなければならない。光圀の旧友で剣豪の義仙は町で死体を見ており、斬ったのは左利きの隻腕だと見立て、光圀は氷ノ介の仕業と確信する。
光圀は捕えた氷ノ介の部下・両火房から隠れ家を聞き出そうとするが、両火房は口を割らない。食事もとらず死にたがっているようだと光圀は正室・泰姫に話す。
そんな中、泰姫は両火房に会いに行くと言い出す。光圀や家臣の日下藤四郎（内村遥）が止めようとするが、泰姫は座敷牢にいる両火房に会いに行く。泰姫は両火房の傷をいたわり、「なぜそんなに悲しい目をしているのか、なぜ何も食べないのか」と声をかける。両火房は正月の大火で床に伏せた際、死を覚悟したが守りたい人がいることを思い出したと話す。すると自分の身の上話や本名「久我山」も明かす。自分を「久我山様」と呼んでくれた泰姫に、他にききたいことはないのかと問う。泰姫は父の形見の硯が大火でなくなったことを話すと、両火房はその硯が美作屋にあると教える。泰姫は静かに礼を言う。
光圀たちは美作屋に突入し、逃げようとする鶴市を見つけるが捕らえられなかった。しかし硯や大火で置き去りにされた家財を発見し、それにより濡れ衣を着せられていた中山の疑いは晴れる。
最後に光圀は、了助の父を殺したことを泰姫に告白。泰姫は「ようやく夫婦になれた気がする」と言い、共に悔やみ苦しみを分かち合うと約束する。
■放送情報
プレミアム4K／NHK BS：毎週日曜 18:45～19:28
再放送（プレミアム4K）：毎週金曜 19:30～20:13
【原作】冲方丁『剣樹抄』
【出演】山本耕史 松本穂香 黒川想矢 福田転球 内村遥 山本裕子 金恒那 川口和空 藤原颯音 黒澤諒
三宅弘城 北乃きい 山口馬木也 坪倉由幸（我が家） 西村まさ彦 本田博太郎／加藤シゲアキ（NEWS)／舘ひろし／石坂浩二 ほか
（各回ゲスト）八嶋智人 美村里江 駿河太郎 中嶋朋子 升毅
◇NHK「剣樹抄〜光圀公と俺〜」HP
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