「母の待つ里」第1話 中井貴一が過疎の村で故郷体験【ネタバレと第2話予告】

8月30日(土)NHK総合にて放送された浅田次郎の最新長編小説を原作にした「母の待つ里」(全四話)第1話“松永徹の場合”のネタバレあらすじとみどころを紹介しよう。第2話“古賀夏生の場合”は、次週9月6日に放送される。NHKオンデマンドで全話配信、公式サイトで予告動画と関連動画が公開中だ。
「母の待つ里」は、みちのく・遠野を舞台にした笑って泣ける浅田次郎の最新長編を原作に、日本の美しい原風景を描く、感動のミステリアス・ファンタジー。
■第1話 ネタバレあらすじ
大手食品メーカーの社長・松永徹(中井貴一)。63歳独身、社長の地位に孤独を感じており、仕事一筋で親孝行できなかったことを後悔している松永は、思い立ち40年ぶりに里へ帰る。
久しぶりの故郷で、実家への行き方も思い出せない松永は、偶然通りかかった村人・ノリスケ(五頭岳夫)に教えてもらい、大きな茅葺屋根の家へたどり着く。母・ちよ(宮本信子)は松永を笑顔で迎え、嬉々として世話を焼いてくれる。久しぶりすぎて初めは他人行儀だった松永も、懐かしい家、懐かしい料理に安らぎを感じ、昔と同じように寝物語を聞かせてもらいながら、眠りにつく。
しかし翌朝、松永は早々に実家を後にする。実は松永が体験したのは、カード会社が提供する一泊二日で50万円の故郷体験「ホームタウンサービス」だったのだ。松永は仮の母と仮の故郷をいたく気に入り、その体験を秘書の品川(入山法子)と友人の秋山(鶴見辰吾)に話すが、品川にはその体験は外では話さない方がいいと諭され、秋山にはそのサービスに何か裏があるのではないかと関わらないよう忠告を受ける。
しかし、松永は再度カード会社に連絡を入れ、「ホームタウンサービス」の予約を入れる。コンシェルジュの吉野(永田凛)から、予約の空きがあるか調べると言われた松永は、このサービスを利用しているのが、自分だけではないのだったときづく。都会には、ありもしない故郷と居もしない母を求めている人が他にもいるのだ。
一方、母の葬儀が終ったばかりの古賀夏生(松嶋菜々子)と、32年連れ添った妻から離婚を切り出された室田精一(佐々木蔵之介)の元にも、「ホームタウンサービス」への招待状が届いていた。
松永は、再び訪れた里で、今度はエキストラ役の村人とも、「松永さんのところのトオルちゃん」として自然に振る舞いながら故郷体験を楽しむ。自社製品のレトルトで母に料理を振る舞うと、ちよは美味しそうに食べる。ちよは“松永徹の母”を演じているようで、本当は嘘をつけない人柄だ。松永はちよに愛着を感じる。
また別の日。古賀夏生が田舎の駅に降り立つ。ちよの家の「松永」の表札は「古賀」にかけ替えられ、村人たちは次の客を出迎えるための準備を始める。
体験ツアーだったとは!
40年ぶりの里帰りにしても、実家の場所を思い出せなかったり、母の名前を忘れてしまったり、母に他人行儀な言葉遣いをしたりと、不可思議な行動をとる主人公。その種明かしは予想より早く、翌朝、そそくさと実家を離れて、連絡した先はカード会社のコンシェルジュ。なんと彼は、“帰省”を体験するツアーに参加していたのだ。
奇妙なツアーではあるが、テーマパークのアトラクションの一種と思えば確かに面白そう。キャストは本物の村人で、役者ではないところが噓くそくなく、参加者の心を打つのだろう。高額なツアー代金が過疎の村に還元されることを考えると、将来性がありそうな企画。
“ザ・母”を演じる宮本信子
物語の中心にいる母・ちよ役の宮本信子の、居そうで居ない理想の故郷の母親像が素晴らしい。仮の息子に向ける愛情いっぱいの優しい眼差しや気遣いに胸打たれた。
何人もの子供たちを迎え入れ、魅了しているであろう母・ちよ。次に訪れる古賀夏生や室田精一も彼女の虜になるのだろうか?
■第2話 古賀夏生の場合 あらすじ
医師・古賀夏生は、実母・ミドリ(根岸季衣)の初七日を迎えたその日、「ふるさと」へ向かっていた。夏生は晩年、認知症のミドリを施設に預けたことを後悔していた。一方、室田精一(佐々木蔵之介)は、妻と離婚したばかりで荒れた生活を送っていた。そんな時、あるサービスを発見し…。
放送情報
タイトル:「母の待つ里」
放送開始:2025年8月30日(土)スタート <全4回>
総合 毎週土曜 22:00~22:45
[再放送] 総合 毎週水曜 午前0:35〜1:20 ※火曜深夜
原作:浅田次郎 『母の待つ里』
脚本:一色伸幸
出演:中井貴一 松嶋菜々子 佐々木蔵之介/宮本信子
満島真之介 坂井真紀 鶴見慎吾 根岸季衣 伊武雅刀 中島ひろ子 五頭岳夫 松浦祐也 菜葉菜 矢柴俊博 入山法子 大西礼芳 永田凜
◇NHK「母の待つ里」HP
【2025年夏ドラマ紹介】【全話あらすじ・関連記事】