NHK大河「べらぼう」新之助(井之脇海)に救われた蔦重(横浜流星)号泣 第33話ネタバレ第34話予告

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)8月31(日)放送の第33話「打壊演太女功徳」蔦重を救った新之助が亡き妻の元へ旅立った。9月日7(日)放送の第34話「ありがた山とかたじけ茄子」では定信(井上祐貴)の改革がスタートする。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。
8月31日放送の第33話では、江戸各地で打ち壊しが勃発。それを食い止めるために奔走する蔦重の姿が描かれた。物語終盤では、“丈右衛門だった男”(矢野聖人)が匕首片手に蔦重に襲いかかり、身を挺して蔦重を守った新之助(井之脇海)が命を落とす悲劇が待っていた。
そして9月7日放送の第34話では、老中となった定信が進める改革に蔦重が直面。自分たちの信じる文化を糧に抗う姿が描かれる。田沼意次(渡辺謙)政権から定信の「寛政の改革」により、質素倹約令をはじめとする庶民文化の厳格な取り締まりが幕を開ける。
■意気消沈の蔦重を救う、歌麿の絵
天明の打ちこわしが収束するも、新之助ら無数の土まんじゅうの前で座り込む蔦重。うつろな目で佇む蔦重を救ったのが、自分らしい画風を手に入れた歌麿(染谷将太)だった。
歌麿が差し出した絵には、美しい花々や躍動感あふれる昆虫が描かれ「生きてるみてえだな・・・」と蔦重を圧倒。「絵ってのは命を写し取るようなもの」「いつかは消えていく命を紙に写すことが俺のできる償いなのかもしれねぇって思い出して」と、話す歌麿は、どこか大人びた表情を見せた。
幼い頃から歌麿を支えて来た蔦重にとって、救いとなった歌麿の絵が、今後どのように花開いていくのか期待が高まり「歌、よくぞ大きくなって戻って来た」「今回、唯一の救い・・・」「歌の絵が素晴らしい」など感激のコメントが寄せられている。
■第33話ネタバレ
新之助を筆頭に、「政を正せ」と幟が掲げられ、ついに打ちこわしが勃発する。売り渋りをする米屋の戸を叩き壊し、米俵を道にばら撒かれる光景に、我も我もと群衆が参加。江戸の各地で打ち壊しが次々と起こり始める。一方、江戸城では北町奉行の曲淵の報告を受け、老中たちは事の深刻さを認識し始める。意次はすぐに対処を指示するが、これは米がないことへの不満からくる単なる騒乱でないことを察する。
蔦重は、意次と面会し、「米がないなら犬を食えと」と民衆を煽った男が、かつて源内の屋敷に出入りしていた謎の男と同一人物であることを報告。そして、市中の沈静化をはかるため、米のかわりに銀を配ることを進言する。民衆はその銀で後日の一升の米が買えるとなれば、人々の怒りも和らぐのではないか。意次はこれを良案ととり、すぐに老中に指示、蔦重には市民に伝えるよう読売を依頼する。
再び読売を摺ることになった蔦重は、同じく読売を出しても、怒り心頭の民衆は聞いてくれないと考え、富本斎宮太夫(新浜レオン)や次郎兵衛(中村蒼)に協力を仰ぎ、鳴り物を準備。皆に羽織袴を着せて、市中を練りある事を思いつく。いざ告知隊が出発すると、太夫の華やかな節回しに人々は足を止め、道端の騒乱もおさまっていった。
そんな中、「銀が出ると~」と摺り物を配る蔦重の背後に、匕首を持った“丈右衛門だった男”が近づいてくる。男が襲いかかったその時、新之助が身を挺して守り、脇腹に傷を負ってしまう。周囲がざわめく中、現れた平蔵(中村隼人)の放った矢が刺さり、“丈右衛門だった男”は絶命した。騒ぎは収束したものの、新之助の様子がどこかおかしい。どうやら刃に毒が塗られていたようだった。
新之助をかつぎ、医者のもとへ急ぐ蔦重だが、新之助の意識は次第に薄れていき、「蔦重を守れてよかった 俺は世を明るくする男を守るため生まれて来た」と最期の言葉を残し息を引き取った。
打ち壊しが収束したが、蔦重はすっかり力を落とし、墓地で佇んでいるところに、歌麿が自分の絵を持って現れた。虫や草花を繊細に描写した絵を見せ「これが、俺の“ならではの絵”なんだ」と言う歌麿。美しい絵を見て、止まっていた蔦重の心が動き出した。歌麿の「新さんて、どんな顔して死んだ?いい顔しちゃいなかった?」という問いに、蔦重は「今まで一番いい顔で男前で・・・お前に写してもらいたかったよ・・・」と涙をこぼした。
一方、江戸城では、大崎(映見くらら)に脅された高岳(冨永愛)が、定信(井上祐貴)の老中入りを承諾。意次の立場はさらに追い込まれることとなった。
■第34話あらすじ
老中首座に就いた定信は、厳しい統制を開始。処罰の危機にあった南畝(桐谷健太)が絶筆を断言する。一方、蔦重はある決意で意次の屋敷を訪れるのだが・・・。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、生田斗真、冨永愛、高岡早紀、風間俊介、尾美としのり、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第34話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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蔦重(横浜流星)が吉原案内本で客寄せに挑戦。予告動画は番組公式ホームページで公開中、初回15分拡大で放送。