テレ東「朝鮮心医ユ・セプン」第31話~第34話:阿芙蓉(阿片)の流通と、ついに明かされる先王の死の真相

05時01分ドラマ
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テレビ東京で地上波初放送中の「朝鮮心医ユ・セプン」(全62話)はヒューマン・医療・時代劇。2025年9月26日(土)からの第31話~第34話のあらすじを紹介、予告映像はYouTubeにて公開中だ。【日本語字幕付 二カ国語放送】(ネタバレあり)



心を癒す“新しい医師”の物語

「朝鮮心医ユ・セプン」は、2022年に韓国tvNで放送されたヒューマンドラマ。

今回、テレビ東京ではシーズン1(全12話)とシーズン2(全10話)のシリーズ全話22話を全62話に編集して放送する。今回紹介する第31話~第34話はオリジナル全22話版の11話序盤~12話中盤まで。⇒【第12話(S1最終回)ネタバレ】【第22話(S2最終回)ネタバレ】

この回では、ウネのセプンへの想いも膨らむ。また徹夜で医書を読んだり、鍼治療のために手を血だらけにして肉に鍼を打ったりと、医術に向けても励む。その一方で、マンボクを通してセプンが神鍼と呼ばれた名医だと聞く。

また、可愛そうな庶子(側室が産んだ子)ソクチョルを通じて、チャングンとジハンの胸が温まる出会いと、チャングムがオコゲのおやつに執着する理由も明かになる。

キャスト

ユ・セプン役/本名ユ・セヨプ:キム・ミンジェ
ソ・ウヌ役:キム・ヒャンギ
ケ・ジハン役:キム・サンギョン
マンボク役:アン・チャンファン
ハルメ(ばあちゃん)役:チョン・グクヒャン
ナメさん役:ヨン・ボラ
イップン役:キム・スアン
チャングン役:ハン・チャンミン
 ほか
原題:조선 정신과 의사 유세풍(朝鮮精神科医ユ・セプン)

■第31話

セプン(セヨプ)は王(オ・ギョンジュ)から託された証人・女官ウォル(パク・セヒョン)が殺されたことを王に知らせるためにウヌと共に漢陽へ向かう。途中検問に引っかかるが、ウヌの機転んで漢陽入りを果たす。セプンは改めてついてきてくれたことに感謝するが、決して危険なことをしないようにと念を押す。

その頃ケス医院では、幻覚症状の患者が現れる。薬材を買いにでたジハンは、本屋で怪しい薬を売っているのに気づく。薬は阿片入りの薬。村に阿芙蓉(阿片)が出回っていることを知る。製造元を追うジハンは、背後に座首イム・スンマン(キム・ヒョンムク)がいると確信。ウヌの父で県令(キム・ハクソン)に「スンマンが“吸う阿芙蓉(阿片)”を栽培しているはずと報告する。

一方、セプンとウヌは役人と宮女に変装して王に謁見。ウォルを守れなかったことを謝罪するセプン。王は2人に真実を告げようとして殺害された気味尚宮(王の食事の味見役)の死体の検死をさせる。死体を冷凍保存されていた。検死の結果、断邪草による毒殺と判明。

その頃、スンマンは披鍼を持って内医院に詳しい人物を訪ね、それが内医院で一番優秀な医官に送られる鍼で、変色は劇毒のせいだと聞く。先王が毒殺されたという噂も耳にする。

ジハンは、スンマンがあれほどケス医院の土地を欲しがったのは、阿芙蓉(ケシ)を育てて売るためだったのかと勘付く。イム座首と左議政は繋がっている。阿芙蓉を売った証拠を見つければ左議政チョ・テハク(ユ・ソンジュ)を倒す助けになると考える。ジハンの考えは的中。ジハンは、ウヌの父でもある県令に、「座首イ・スンマンが“吸う阿芙蓉”を売っている」と報告。

イム座首は秘密裏に阿芙蓉=ケシの栽培をしていた。

■第32話

漢陽のセプン(セヨプ)とウヌは、封鎖されたセヨプの家で静かな、そして束の間の幸せな夜を過ごす。眠るウヌのそばでセプンはこれまでのことを振り返る。

一方、村では県令は阿芙蓉を流通させているスンマンを捕らえようとするが、左議政の手が回り阻止される。座首イム・スンマンが先王の死の秘密を持って左議政に泣きついたのだ。この様子をシヌ(チョン・ウォンチャン)は盗み聞きする。

さらに、ジハンとケス医院の面々はスンマンに捕らえられ、ケシ畑に連行される。医院の戻ったセプンたちは、ハルメと幻覚症状に怯える男から全てを聞く。セプンとウヌは皆を捜しに向かう。2人は道中、多くの死体を目撃する。その死体がこの地を肥沃な地にしている皮肉な事実にゾッとする。

秘密の阿芙蓉畑に到着したセプンたちは煙幕を使ってケス医院の皆を救出する。セプンがジハンを救出するが、スンマンに気づかれてしまう。ジハンは、左議政を信じるなとスンマンを説得しようとするが、スンマンは聞き入れず刀を振り上げる。

その時、県令の指示を受けた役人たちがやって来る。阿芙蓉畑は焼き払われ、スンマンは披鍼を見せてセプンの命を奪おうとするが失敗。観念したスンマンは、左議政の不正を全て暴露すると言うが、何者かが放った矢に倒れる。スンマンは最後に披鍼をセプンに渡して絶命する。しかし、焼け跡から左議政の不正の証拠が見つかる。




■第33話

セプン(セヨプ)とウヌは左議政の悪事が記された帳簿と披鍼を携え王のもとに向かう。王は、左議政よりも先に、手下の御医シン・グィス(イ・ソファン)とシヌを捕らえるというセプンの作戦をのむ。

セプンとウヌはグィスの不正を調べ上げ、ジハンがグィスに自白をすれば家族は極刑を免れさせると王命を伝え、グィスを揺さぶる。セプンの狙い通り、グィスは左議政の元へ駆けつけ、王命によりグィスとシヌが捕縛される。

王自らグィスを取り調べるが、体調を崩す。セプンに代わってウヌが刺鍼して治療に当たる。その時、左議政が謁見を求める。左議政と対峙した王は、「先王毒殺の犯人が御医シン・グィスだ」と明かし、黒幕を徹底的に明かすと告げる。さらにシヌを捕えたとゆさぶりをかける。左議政は獄中のシヌに会って、黙秘を続けるよう指示する。

内医院は信じられず、王の薬に頭を悩ませるセプン。しかしウヌがケス医院の皆をセプンの屋敷に呼び寄せており、薬の準備もしていた。先王の毒殺の証拠の刺鍼は手元に戻ったものの、左議政を追い詰める決定的な証拠はない。夕飯の小豆粥を目にしたウヌは団子に毒を盛っていたことに気づく。

翌日、王は臣下たちとの会議(朝議)の場に小豆粥を振る舞う。しかし左議政は手を付けない。次に王は、セプンこと、ユ・セヨプの罪を解き首席鍼医への復職を宣言する。

セプンは、左議政に小豆粥に手を付けないことに言及する。さらにはみんなの前の膳は先王が逝去される直前に食したもので、粥の中の団子に毒が盛られていたと説明する。そしてそれを指示したのが左議政だと名指しする。左議政を悠然と小豆粥を口にし、証拠を出せと開き直る。セプンはスンマンが残した帳簿を掲げ、左議政を追い詰める。王は左議政の投獄を命じる。

■第34話

セプン(セヨプ)たちは、計画成功を祝って膳を囲む。酒を取りに行ったセプンを刺客が狙うが、セプンをかばってジハンが刺客に襲われてしまう。治療のあと、取り乱すセプンをウヌが落ち着かせる。意識が戻ったジハンは、セプンの父をいい人だったと言い、「私のように逃げてはいけない。これしか教えられずに済まない」と告げて再び気を失う。その言葉に最後まで戦う決意を新たにするセプンだった。

検視結果報告当日、先王を断邪草で毒殺したのは自分ではないと身の潔白を訴える左議政。しかしそこにシヌと共に死んだはずのウォルが現れる。

シヌはウォルを殺害していなかった。シヌはセプンにユ・フミョン(チャン・ヒョンソン)を殺害したのは左議政の手下で自分ではないことも明かしていた。セプンとジハンを襲った刺客に矢を放ったのもシヌだった。シヌは、セプンの父フミョンが見つけた「先王が北征を強行して毒殺しろ」という密書をセプンに渡した。シヌはこれを読んで左議政を疑い、ウヌを匿っていた。そうして二人は密かに手を組んでいたのだった。

ウヌは「清の貴重な香辛料」だと言って御医シン・グィスから断邪草を渡され、王の夜食の小豆粥の団子に混ぜたことを証言した。さらにウォルは、ユ・フミョンが殴殺される現場も目撃し、犯人は左議政の家紋である黒い蝶々の飾りをつけたと証言した。観念したグィスは全てが左議政の指示だと証言する。なおも無実を訴える左議政にセプンは密書を見せ、左議政が先王を殺め、密書を奪ったうえで清と手を組み、国を裏切って清の塀を率いれようとした罪を明らかにした。

しかし、左議政はまだあきらめていなかった。傍らの兵の刀を奪ったのを合図に私兵は乗り込んだものの、制圧されて観念。断邪草を自ら口にして「この国を戦乱から守りたかっただけだ。我こそは真の忠臣だ」と口にして絶命した。

テレ東「朝鮮心医ユ・セプン」ページ
 2025年6月14日スタート 土・日6:00~6:30
YouTube「朝鮮心医ユ・セプン」予告動画

【作品詳細】【「朝鮮心医ユ・セプン」を2倍楽しむ】kandoratop