「キム部長の物語」どこか憎めないモラハラ親父リュ・スンリョンに会社生活の大ピンチが襲来【第1話第2話】

00時00分ドラマ
画像:JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」
Netflixにて独占配信中

リュ・スンリョン主演のJTBC新週末ドラマ「ソウルの持ち家で大企業に勤めるキム部長の物語」(以下、キム部長物語)が、JTBCにて25日から放送開始、日本ではNetflixで独占配信を開始した。

第1話と第2話では、勤続25年で部長を務める会社でも家庭でもモラハラ体質全開で白い目で見られていることに気づかず、自分の価値観を信じ抜いてきたナクス(リュ・スンリョン)に残酷な運命と現実が襲いかかった。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう(ネタバレあり)。

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「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」(以下、「キム部長の物語」)の原作はソン・ヒグによるベストセラー小説で、韓国のサラリーマンの日常と葛藤をリアルに描いたヒューマンドラマだ。

■キャスト
キム・ナクス役:リュ・スンリョン
パク・ハジン役:ミョン・セビン
キム・スギョム役:チャ・ガンユン
ペク・ジョンテ役:ユ・スンモク
 ほか

■第1話「敷居」あらすじ

小学校時代、学級委員長の座は逃したものの副委員長の座に就いて、人から認められる喜びを知ったナクス(リュ・スンリョン)。月日が過ぎ、大企業の部長になった彼はマンションで家族揃ってそれなりの生活をしていたが、自分の価値観を押し付けてしまう癖のせいで、妻ハジン(ミョン・セビン)と息子スギョムが(チャ・ガンユン)との関係はやや冷めていた。

特に大学生のスギョムの若者の価値観を理解できないナクスは、勝手に自分の会社の体験プログラムに参加するよう無理強いしてしまう。出社早々、営業本部長ペク・ジョンテ(ユ・スンモク)の部屋で更に上のポストを夢見て妄想を膨らませるがライバルである入社19年目の有望株ト・ジヌ(イ・シンギ)に目撃され醜態を晒してしまう。

ナクスと言えば、入社25年目で部長ポストには落ち着いているものの、ハラスメント発言で部下からの信頼は薄く、大事なプロジェクトもジヌに一歩リードされるのではないかとビクビクしていた。ナクスが唯一社内で気を許せる同期だった営業支援本部課長ホ・テファン(イ・ソファン)が僻地に異動を命じられ、ショックを受けたナクスは、部下にハラスメント発言を繰り返し、家に帰っても酔っ払って高圧的な話を繰り広げる。家でも会社でも浮き気味なナクスは小学校時代からの親友(パク・スヨン)が建物を買って賃貸収入で大稼ぎしていると聞いて羨ましがる。

父から望まない職業体験を押し付けられて悩んでいたスギョムは中学時代の同級生ハンナ(イ・ジニ)と偶然再会して、彼女に恋心を抱き始める。主婦生活が長かったハジンも講座に通い、生活を見直し始めていた。ハンナに呼ばれてイベントに参加したスギョムは、「ジェラシーは力」という会社を立ち上げた若い社長ジョンファン(キム・スギョム)に対して劣等感を抱き、帰宅しても学歴や収入の話の果てに職業で他人をマウントしようとする父に耐えきれなくなってしまう。

ペク営業本部長とジヌとゴルフに参加したナクスは、ジヌが自分よりもいいマンションに住んでいることにショックを受け、ゴルフ場では奇跡のホールインワンを決めるが、保険に入っていなかったために自腹でおごる羽目に。テファンから異動の撤回を頼んでほしいと相談されたナクスは、自分の評価にも傷がつくと言って冷たく突き放しながらも営業本部長に頼み込む優しさを見せた。しかし、望んだような返事は得られず、テファンが駐車場で自殺を図ったと知り青ざめてしまう…。

■見どころ

物語の序章となる第1話では、主人公ナクスの家庭での立ち位置や、社内での立ち位置が丁寧に描かれ、十分なイントロダクションとして描かれた。勤続25年の部長ナクスは、周囲の働き方や価値観の変化に気づかないまま社会人としての根性論や価値観を押し付け、家でも家長として自分一人で家庭を守ってきたと勘違いしている、いわばガラパゴス型の痛いモラハラ親父だ。しかし、リュ・スンリョンの持つチャーミングさや、出世街道のライバルとのコミカルな一喜一憂が、そんなナクスの毒々しさをどこか憎めないものにしている。

会社や家庭で繰り広げられるモラハラ発言のオンパレードに、ヒヤヒヤさせられながらも、その陰に不器用な優しさが垣間見え、終盤では同期とのやり取りが原因で大事件に発展してしまい、第2話への関心を高めた。初回の韓国での視聴率は全国2.9%だった。(ニールセンコリア調べ)(【10月 25日視聴率TOP10】

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■第2話「愚者のパレード」あらすじ

キム部長画像:JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」
Netflixにて独占配信中
病院に搬送されてファンは一命を取り留めたものの、自分の発言が同期を追い詰めてしまったと悩み、入社試験で初めてテファンと会ったときのことを思い出す。しかし、自殺未遂騒動のスキャンダルの火消し役を命じられ、会社を訴えないように説得をさせられる羽目に。

ペク営業本部長は、テファンの異動を撤回するよう働きかけ、彼を慰労金込みでもっとマシな工場管理職に左遷することが決まるが、新たな退職勧告の候補者としてナクスの名前が上がってしまう。営業本部長は本人に真実を切り出せないまま、ジヌとの業績の差を指摘して、チームをまとめ上げろと忠告する。中途半端に部下との結束力を強めようと努力するナクスだが、ここでもモラハラ発言連発でむしろチームを凍りつかせてしまう。

ナクスはスギョムが職業体験にやって来たことを誇らしく思うが、スギョムが自分のせいで特別視されることに息苦しさを感じていることに気づかない。スギョムは面接に合格し、ナクスは大喜びするも、ハジンは勝手な行動に苦言を呈し、宅建取引士の資格の教本を手にとってみる。ハンナから呼び出されたスギョムは、一緒に働かないかと提案を受け、同じ年頃の仲間の活躍に触発され、二つ返事でオファーを受けることに。

ナクスは合格祝に中華料理屋で家族揃って食事をしようとするが、予約トラブルのせいで家族の前で店員を怒鳴り散らし、ハジンの資格取得やベンチャー企業のスカウトに乗りたいと言い出したスギョムとの間で家族の空気は最悪の状態に。予約トラブルも原因はナクスの勘違いだとわかり、スギョムは謝るべきだと声を荒げるが、なかなか非を認めようとしないナクスは、家族に置いて行かれ、飲み相手も見つからないまま会社へ向かい、人知れず部下のデスクを整理し、そのまま朝を迎えた。

しかし、そんな彼の不器用な優しさは誰に知られるはずもなく、翌朝、彼のチームが扱っていた高速通信回線に対するリコールが発生し、会社員生活にピンチが訪れる…。

■見どころ

第1話でこれでもかというぐらいにモラハラ発言を連発して、周囲を困らせた主人公ナクス。周りがどう感じているのか考えようという発想すらないナクスだが、第2話以降、徐々にこれまでの自身の振る舞いの反動を喰らい始めた。表向きは頑固で傲慢な態度ながらも内面的な優しさや、追い詰められた同期を見た危機感や、不安感が込み込みで描かれていて、観ていてもあまり不快感を抱かない絶妙なキャラ作りがされていることが分かる。自分で将来を決めようとする息子や、子育てを終えて再び社会との繋がりを持とうとする妻から超正論で猛反発を食らい、窮地に立たされたナクスが会社でも大ピンチに見舞われ、第3話ではどう切り抜けるのかに注目が集まる。

今回の韓国での視聴率は全国3.5%だった。(ニールセンコリア調べ)(【10月 26日視聴率TOP10】

「キム部長の物語」第3話は本日11月1日放送、そのあとNetflixを通じて独占配信される。

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 | オフィシャル予告編 | Netflix

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JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」

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