NHKスペシャル「新ジャポニズム」後期シリーズ 世界をつなぐ“盆踊り”“茶の湯”“時代劇”が登場

10月27日23時18分暮らしと文化

放送100年企画の大型シリーズ「新ジャポニズム」。11月からスタートする後期シリーズでは、日本文化がいま世界でどのように受け止められ、進化しているのかを「盆踊り」「茶の湯」「時代劇」という3つのテーマで描き出す。



日本発の多彩な文化が今、世界の人びとに幅広く、そして奥深く届いている。これは19世紀後半の西洋芸術に大きな影響を与えた“ジャポニスム”の再来とも言える「新ジャポニズム」と呼ばれる潮流だ。
NHKスペシャルのシリーズ「新ジャポニズム」では、日本カルチャーをめぐる熱気に満ちた世界各地の現場を訪ね、日本の歴史をたどりながら、世界を魅了する文化が育まれた背景を読み解いていく。

1月~3月に放送された前期シリーズでは「マンガ」「ボーカロイド」「日本食」「デザイン」を特集。後期シリーズとなる今回は、世界中に広がる3つの“日本文化”の物語を届ける。

第5集「盆踊り 世界をつなぐ情熱の輪」
NHK1
放送:11月3日(月・祝)21:30~22:14(総合)
語り:守本奈実 アナウンサー
日本の夏の風物詩・盆踊りが、今や世界各地で熱狂を呼んでいる。マレーシアでは5万人が集う世界最大級の盆踊りが開催され、多民族国家をつなぐ一大イベントとなっている。
また、サンバの国・ブラジルでは、盆踊りが驚きの進化を遂げ、若者たちの心をつかんでいる。なぜ盆踊りには、多様な人びとを結ぶ力があるのか――。その秘密を探るため、2025年夏、マレーシアの研究者が岐阜県の郡上おどりや白鳥おどりを訪ねた。踊りの中から見出された「情熱の輪の秘密」に迫る。

第6集「千家十職 “茶の湯”の求道者たち」
NHK2
放送:11月23日(日・祝)21:00~21:49(総合)
語り:滝藤賢一(俳優)/守本奈実 アナウンサー
千利休の時代から400年にわたり、茶道具を作り続けてきた京都の職人集団「千家十職」。今回、その知られざる制作現場にカメラが入った。
伝統と革新、そして自己への探究を重ねる職人たちの姿から、なぜ茶の湯が今、世界の人びとの心を打つのかを探る。海を越えて響き合う“美”の精神に迫る。

第7集「時代劇」
NHK3
放送:12月放送予定(総合)
2024年に世界を席巻したドラマ『SHOGUN 将軍』をきっかけに、日本の時代劇が再び注目を浴びている。国内では、伝統の技と映像表現を融合させ、世界へ発信する新たな動きが活発化している。
番組では、時代劇制作の最前線を追い、その未来への挑戦を見つめる。

世界に息づく“新しい日本文化”の鼓動を感じる全3作となっている。
番組公式サイト 
NHKスペシャル「新ジャポニズム」は、NHK ONE(新NHKプラス)でも同時・見逃し配信を予定。