「三国志外伝　愛と悲しみのスパイ」第11話：陳恭の復活で揺れる司聞曹（全17話）｜ネタバレあらすじ

NHKBS時代劇（BSP4K）で11月16日（日）、BSでは11月20日（木、深夜）から放送する三国志ドラマ「三国志外伝　愛と悲しみのスパイ」（原題：風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-）第11話、“燭龍（しょくりゅう）”の正体発覚で司聞曹に激震が走る。第11話ネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介。［ステレオ2か国語放送（主：日本語吹き替え／副：中国語）| 字幕放送有り］YouTubeにて予告動画が公開中だ。
※あらすじはネタバレとなっているので、気になる方は見どころと豆知識をチェックして、あらすじは視聴後の確認用としてください。

本作は、「風起洛陽～」の原作者・馬伯庸の小説を超一流キャスト・スタッフで映像化した作品。主人公の陳恭は、蜀の間者「白帝」として敵国に潜入するが、疑惑の的となり、義兄弟の荀詡によって真実を証明すべく奔走。誰が味方で誰が裏切り者か、彼らが命がけの情報戦に挑む。➡【時代背景】、【全話あらすじと見どころ】

■第11話見どころ
燭龍が捕まり、陳恭（ちんきょう）が司聞曹に帰還。一方、荀詡（じゅんく）は苛烈な拷問を受け、瀕死状態に陥る。さらに、高堂秉の上司だった馮膺（ふうよう）、北伐の責を負わされ第一線から退いていた諸葛亮（しょかつりょう）、返り咲きを狙う李厳（りげん）らの立ち位置にも変化が。さらに、中央の政治から離れていた楊儀（ようぎ）は「魏がこれで終わるはずがない。まだ何か裏がある」というセリフが伏線となり、“真の燭龍”登場という衝撃の展開が待っている。

■豆知識：李厳と陳恭の父
陳恭復活の際に李厳の回想シーンの中で、陳恭の父がかつて、李厳の配下で仕えていた武将だということが明かされた。李厳が本来ならば戦死するはずだった場所で、陳恭の父が身代わりとなり命を落とした悲しい過去。その出来事は、李厳にとっても深い負い目として残っており、陳恭に対して贖罪の念を抱いているようだ。

陳恭の父・陳黻（ちんふつ）が命を落としたのは、10年前の蜀漢による北伐の一環で起きた戦闘だ。陳恭にとって李厳は、父を殺した仇のような存在。そんな李厳に対し並々ならぬ敬意と忠誠心を見せているだけに、諸国を放浪してきた陳恭がなぜ司聞曹に入ったのかが気にあるポイントだ。このドラマのテーマである「名もなき者たちの忠義と裏切り」という、真実が常に偽装されたスパイドラマの神髄に近づく伏線となっているのかも。

■キャスト
陳恭（ちんきょう）： チェン・クン 陈坤 ［声：諏訪部順一］
荀詡（じゅんく）： バイ・ユー 白宇 ［声：森川智之］
馮膺（ふうよう）：ニエ・ユエン 聂远 ［声：東地宏樹］
李厳（りげん）：イン・ジューション 尹铸胜 ［声：岩崎ひろし］
孫令（そんれい）：チャン・ユエン 常远 ［声：島川直］
柳瑩（りゅうえい）：アンジェラベイビー 杨颖 ［声：釘宮理恵］
翟悦（てきえつ）：スン・イー 孙怡 ［声：宮本侑芽］
ほか



※24話版を視聴してあらすじを紹介しています。視聴後調整致します
■第11話ネタバレあらすじ
“燭龍”は高堂秉（こうどうへい）
そこへ、高堂秉がやって来て、楠にかかっていた竹筒を手に取った。陳恭は高堂秉に襲い掛かり、短剣で胸を刺し「生き地獄を味わわせてやる」と言って傷口を指で痛めつけ、苦しめた。

馮膺が司聞曹に戻ると、陰輯から荀詡が捕らえられた報告を受ける。馮膺はすぐに荀詡を連れ戻すよう命じ、照会状を書くと部屋へ引き返そうとすると、部屋の前で陳恭が待っていた。「白帝！」と驚いた馮膺は、陳恭が連弩の設計図を守り、さらに燭龍を捕まえたと聞かされる。

陳恭の帰還
間諜を疑われた荀詡は、定軍山の軍技司で拷問を受けていたが、そこへ孫令が現れ、荀詡の身柄を司聞曹で預かると訴えた。礁峻（しょうしゅん）は聞き入れなかったが、陰輯と馮膺もやって来て、設計図を返し魏の間者を捕らえたと報告する。それでも礁峻が荀詡の拷問を止めなかったので、陳恭が中に入り、燭龍を捕らえたと告げると、やっと荀詡は開放される。

陳恭は狐忠将軍と馮膺に、これまでの経緯を説明。街亭の件を疑われた陳恭は、潔白を晴らすため自分を陥れた燭龍を捕らえるしか方法はなく、荀詡と計画し、燭龍を捕らえたと報告した。そこへ、高堂秉の持ち物から複製の白帝の暗号版が見つかったと知らせが入る。高堂秉は、入手経路については荀詡に直接話すと言っており、すぐに荀詡は医者の治療を受けることになる。

揺れる内政
白帝の帰還は司聞曹に衝撃を与えた。英雄のように扱われる陳恭だが、馮膺からの宴の誘いにも乗らず、荀詡の回復を待ち、亡くなった妻・翟悦の遺体を迎えに行きたいと思っていた。陳恭が荀詡の見舞いに行くと、拷問の影響で完治することは難しいと言われてしまう。荀詡は、燭龍が陳恭の次に友だと呼べる高堂秉だったことにショックを受け、さらに陳恭から、荀詡が翟悦に会っているところを燭龍が目撃したことがきっかけで翟悦が亡くなったことを知り自分を責めた。

一方、陳恭の活躍を耳にした李厳は、街亭の案件が解決したことを喜んだ。そして陳恭の父・陳黻（ちんふつ）のことを思い出していた。陳黻は、成都に逃げる李厳の身代わりになり、敵の追撃を阻んだが、陳黻の隊は全滅したのだった。諸葛亮は、楊儀に街亭の一件が解決したことを伝えると、燭龍は捕らえられたとしても、用意周到な魏には、まだ裏があるのではないかと疑った。

翟悦の位牌に誓う陳恭
その後、陳恭は翟悦の遺体を運び、墓に埋葬した。陳恭は翟悦の位牌の前で、形見の刀を抜き、黄預を殺すと誓うと、自分の指を斬り落とし、翟悦と一緒に埋葬するのだった。荀詡は、燭龍・高堂秉の裏にはまだ黒幕がいて、それが馮膺ではないかと疑っていた。間者を使い、曹魏と連絡を取り合えるのは馮膺しかいないと思っていた。

その頃、馮膺は、孫令に、李厳将軍が燭龍の報告で成都に行っている間に柳瑩の部屋を用意するよう命じる。成都では、諸葛亮が武官らを集め、再び北伐に乗り出す意向を示したが、反対派も多く、話しはまとまらなかった。

諸葛亮V.S李厳
燭龍の疑念がなくなった今、再び魏と勝負ができると思った諸葛亮だが、同時に馮膺の処分も考えていた。李厳は馮膺を擁護するが迷っているところに、陳恭が訪ねてくる。久しぶりの再会に李厳は歓迎し、司聞曹に、李邈の後任として陳恭を推挙する意向を伝えた。

諸葛亮は、楊儀を復活させるか思案していた。これから北伐に打って出るなら、経験豊富な人材を隠居させておくのはもったいない。その裏では、李厳が陳恭に、諸葛亮の北伐についてどう思うか意見を求めていた。陳恭は、何事も準備が必要だが、独断で突き進めば諸葛亮は自滅すると予想した。

荀詡の尋問
ゆっくり歩けるようになった陳恭は、牢にいる高堂秉に会いに聞いていた。そして、高堂秉が翟悦のことを黄預に報告したことで、自分の従妹で陳恭の妻を亡くしたことを告げた。高堂秉は驚いたが、諜報の運命だとつぶやいた。

その頃、陳恭は馮膺から西曹掾（にしそうえん）に就くことを打診されていた。陳恭は自分には荷が重いと断ったが、馮膺は、燭龍の責を負い、自分が退陣した後、司聞曹を任せられるのは陳恭だと言って、西曹掾の札を渡した。そして、燭龍排除後には、こちらから仕掛けるべきだと次の一手を考えていた。

一方、牢屋では、荀詡が高堂秉から、暗号解読用の木片は孫令から盗み、協力者はおらず、単独行動をしていたと語った。そして、魏との連絡には、司聞曹の軍機伝達経路を使い、赤帝という架空の密偵をでっちあげ、そこから魏に情報を送っていたことを明かした。しかし、谷正の存在をどこで知ったのかを聞くと、高堂秉は黙り込み、自分を赦免してくれたら話すと交換条件を出してきたので、荀詡はその場から立ち去った。

真の“燭龍”の正体
魏では、郭淮（かくわい）が、甥の郭剛（かくごう）に天水に戻り、学問に励むよう命じていた。間諜と知らず陳恭を取り逃がしたことに責任を感じる郭剛はふてくされたが、郭淮は、青萍計画はまだ続いていて、真の目的は連弩の設計図ではなく、魏の間者を司聞曹の上層部に送り込むことだと話した。燭龍が司聞曹に入り、曹掾の座に就けば、蜀の軍事機密を入手できるという。さらに、高堂秉が捕まった今、真の燭龍が任務を遂行していると語るのだった。

陳恭は紫煙閣に行き、柳瑩を指名した。柳瑩の前で、陳恭は笛の先端を机に投げた。柳瑩はその先端を自分の持っている笛にさすとぴったりはまり、「神亀は命長し、時機を待つな」と合言葉を言うと、陳恭は「騰蛇（とうだ）は飛翔し、天地のごとく輝く」と返した。柳瑩は笛を置き、「待っていました。まさかあなたが本物の燭龍だとは」と言った。

※BSにて「風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-」の原題で放送された（全24話版）の全話あらすじはこちらで一覧できる⇒【全話あらすじ】

NHKでは全17話で、BSP4Kが毎週日曜21時から、BSは毎週木曜23時25分からスタート。再放送は毎週金曜17時で予定されている。日本初の吹き替え版４K放送となり、音声は日本語吹き替えと中国語の二カ国語を選択可能。字幕放送も用意されている。

［原題］
风起陇西／風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-

［制作］
2022年 中国

【放送予定】
BSP4K 毎週日曜 夜9時00分　2025年9月7日（日）開始
BS 毎週木曜 夜11時25分　2025年9月11日（木）開き始予定
BS（再放相） 毎週金曜 午後5時00分　2025年9月12日（金）開始予定
全17回
［ステレオ2か国語放送（主：日本語吹き替え／副：中国語）| 字幕放送有り］

◇NHKＢＳ 新番組『三国志外伝　愛と悲しみのスパイ』詳細ページ
◇YouTube【公式予告編】「風起隴西（ふうきろうせい）－SPY of Three Kingdoms－」

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