「キム部長の物語」左遷されたリュ・スンリョン、社員リストラで本社復帰と自主退職で揺れ動く【第5話第6話】

22時20分ドラマ
画像:JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」
Netflixにて独占配信中

リュ・スンリョン主演のJTBC新週末ドラマ「ソウルの持ち家で大企業に勤めるキム部長の物語」(以下、キム部長物語)第5話と第6話がJTBCにて11月8日と9日に放送され、日本ではNetflixでも独占配信を開始した。

第5話と第6話では、工場の管理職という自主退職者向けのポストに左遷されたナクス(リュ・スンリョン)が本社に戻る希望を取り戻し、必死にもがく様子がコミカルに描かれた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう(ネタバレあり)。

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「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」(以下、「キム部長の物語」)の原作はソン・ヒグによるベストセラー小説で、韓国のサラリーマンの日常と葛藤をリアルに描いたヒューマンドラマだ。

■キャスト
キム・ナクス役:リュ・スンリョン
パク・ハジン役:ミョン・セビン
キム・スギョム役:チャ・ガンユン
ペク・ジョンテ役:ユ・スンモク
 ほか

■第5話「飯の種」あらすじ

25年間出世を夢見て突っ走ってきたナクス(リュ・スンリョン)に下された突然の異動辞令。牙山にある工場の安全管理責任者という肩書とはいえ、実情は雑な管理とやりがいの感じられない仕事を押し付けられ動揺していた。

単身赴任で家族と離れて現地の社宅で暮らすことを決意した彼は、妻ハジン(ミョン・セビン)に本社に戻る夢を諦めていないと強がるが、同僚にも家族にも合わす顔がなく孤独な朝を迎える。自分が抜けた営業チームは大混乱し、ライバルだったト・ジヌ(イ・シンギ)も大目玉を食らっているだろうと夢を見ていたナクスだが、思いの外、本社は今までになく円滑に回っていると知りショック。昼のランチ争奪戦でヨーグルトを2個取ろうとして、工場で働くジュヨン(チョン・ウンチェ)に叱られ恥ずかしい思いをしてしまう。

一人での生活で家事もできず屈辱的な立場に悲鳴を上げながらも1ヶ月耐えたナクスは、サプライズのつもりでソウルの自宅で家族と食事をしようとするが、ハジンは内緒で宅建の資格を取ろうと講座に参加し、スギョム(チャ・ガンユン)は仕事と遊びの境界が曖昧な仕事や、憧れのハンナ(イ・ジニ)がジョンファン(キム・スギョム)とキスしているのを見て落ち込んでしまう。自尊心が強いナクスの急な帰宅を喜ぶどころか、かける言葉も見つからない家族たち。

ヨーグルトの件で気まずさを感じながらも、人望の厚いジュヨンが気にかかるナクスは思い切って食事に誘って、彼女の統制力の秘訣を聞き出そうとするが、お飾りとして来て本社に戻る夢を語るナクスに、現場の人間として厳しい現実を突きつけるジュヨン。ようやくナクスは左遷された事実に向き合い、自主退社を考えるが、前の住人の日記を見て最後の希望を抱き始める。

スギョムは仕事に対する態度や自分を見下しているジョンファンらに怒り爆発して、辞めると言い飛び出し、ハジンも宅建の試験に臨む。ナクスもまた、すぐに辞めると思っているジュヨンを見返すため、ランチの競走にも真剣に取り組み始める。彼の希望はただ一人工場勤務から本社に戻った前例があることだった。ランチの競走でジュヨンに勝ち牽制したナクス。彼に食堂までの近道を教えたのは、ナクスが煙たがっていた飼い犬だった。

■見どころ

前回まで入社当時の勢いと価値観で家族にも同僚にもギリギリアウトな無自覚モラハラ人物だったナクスが、25年間信じて走り続けた出世街道から左遷を食らうまでが描かれた。第3話では工場の安全管理責任者という名前の閑職に追いやられたナクスのしおらしい姿や、次第に本社への復帰を目指し希望を抱く姿が描かれた。

工場で人望が厚い人物としてチョン・ウンチェ演じるジュヨンが登場し、対称的なナクスと一悶着を起こすのだが、ナクスに人望の集め方を教えるでもなく、かといってこき下ろすわけでもなく、安全管理者のポストも自主退職候補がつくものだとドライな態度。他の作品でもクールな印象の役柄が多い彼女だけに、終盤で希望を取り戻し食堂へ全力疾走するナクスと、大人気なく本気の競走をする彼女の姿は必見だ。

今回の韓国での視聴率は全国3.6%だった。(ニールセンコリア調べ)(【11月 8日視聴率TOP10】




■第6話「復帰のスキル」あらすじ

キム部長画像:JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」
Netflixにて独占配信中
ただ一人だけ、工場職から本社に復帰した人物がいることを知ったナクスは早速連絡を取るが、休日に山頂に呼び出され息を切らせる。山頂に着いたナクスを待っていたのは、入社面接を担当したシム専務(チャン・ウォニョン)だった。完全にやり甲斐がないと思っていた安全管理者のポストが本社からの頼みの綱になるとアドバイスを受けたナクス。その頃、本社ではナクスを本社に戻そうという話が持ち上がり、ペク常務(ユ・スンモク)は何か裏があると察する。

ナクスが左遷された牙山の工場は人事チームの激戦区でナクスの手助けが必要だという。先輩の言葉を肝に銘じるも何も本社からは命じられず、ジュヨンとも大人げないバトルを繰り広げる毎日。やってきた元部下ソング(チョン・スンウォン)に大喜びするが、目の前でジュヨンに面目を潰されてしまう。

ハジンは見事に宅建士試験に合格し、見下してきた妹への報復を果たす。スギョムはノートパソコンを取りに会社に戻るが、ジョンファンが社員の名前で多額の融資を受けて逃亡したと知り愕然。更にハンナを除く他の仲間はいともあっけなく融資を返済してアメリカに帰ってしまい、途方に暮れる。しかし、同じく利息が払えないハンナに変わって家具の中古出品の文章作成で才覚を現し、ハンナとの距離が急接近し、勢いで物品の仕入れを一緒に始めないかと提案。

ナクスは妹の車で突然やって来たハジンに喜ぶが、話題がこの先のことに及ぶと言葉が詰まり、ハジンが宅建士に合格したと知ると、妻を働かせる不甲斐なさで暗い気持ちに襲われてしまう。いたたまれなくなって嵐の中飛び出すが、ペク常務からの連絡に喜び、工場での働きぶりをアピール。久々のスーツでペク常務のもとへ向かったナクスだが、今のポストは仕事をしているフリをしているだけだ、リーダーに向いていないと言われ、遂に本音が飛び出し、最後まで話を聞かずに掴み合いに。

途方に暮れるナクスは突然訪れた人事チームのチェ部長(イ・ギョンギュン)から、工場で安全規則違反を口実に20人リストラして本社に戻るか、希望退職の選択肢を与えられ考え、安全体操でもふざけている社員に檄を飛ばす…。果たして彼が選ぶのは…?

■見どころ

第6話では、ナクスの一家に大きな変化が訪れた。妻ハジンは宅建士に合格し、妹を見返すことに成功。息子スギョムは会社のスカウトが詐欺だったと知り、同じく騙されたハンナと急接近の末、本当にやりたいことを見出し始めた。そして、工場でくすぶり続けていたナクスにも本社に戻れるチャンスが訪れるものの、自分の無能さをペク常務の言葉から痛感し、本社に戻るために20人のクビを切ることに困惑の表情を浮かべた。

憎めない部分はあってもモラハラ親父だったナクスの毒が少しずつ抜け始めたことも影響したのだろうか、今回の視聴率は、4.7%とこれまでの最高値を記録した。(ニールセンコリア調べ)(【11月 9日視聴率TOP10】

「キム部長の物語」第7話は11月15日放送、そのあとNetflixを通じて独占配信される。

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 | オフィシャル予告編 | Netflix

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JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」

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