盛り上がった「シン社長プロジェクト」「優しい女 プ・セミ」、新月火ドラマに黄色信号？

かつて韓国ドラマ界では、月火・水木のミニシリーズが最も注目される時間帯だった。トップスターたちが次々と出演し、放送局ごとに視聴率争いが繰り広げられていた。しかし、OTT（動画配信サービス）の普及や広告収益の減少で状況は一変。月火ドラマ枠は「死に枠」とまで呼ばれるほど縮小してしまった。

そんな中、今秋に放送されたtvNの月火ドラマ「シン社長プロジェクト」（신사장 프로젝트）が最高視聴率10％台目前を記録し、全チャンネル同時間帯1位を獲得。主演ハン・ソッキュの圧巻の演技と緻密な脚本が話題を呼び、放送終了後も熱い支持を集めている。
同じくENAの「優しい女 プ・セミ」（착한여자 부세미）も最高視聴率7.1％をマークし、ENA月火ドラマ史上2位の好成績。これらのヒットで「月火ドラマ復活」の兆しが見え始めた

●ハン・ソッキュ×チョン・ヨビンが月火ドラマを救った！

ハン・ソッキュ×チョン・ヨビンが“月火ドラマ復活”の立役者に
しかし、その勢いが続くかどうかは不透明だ。
tvNの後続作「憎らしい恋」（얄미운 사랑）は初回5.5％とまずまずのスタートを切ったが、第2話で4.8％、11日放送の第4話も4.5％と下降傾向に。制作発表会では「30％を目指す」と意気込みを語っていた。人気作の後を引き継いだプレッシャーもあるが、視聴者の関心をつなぎとめるのは容易ではなさそうだ。

一方、TV朝鮮の「次の人生はないから」（다음생은 없으니까）は初回1.9％、第2話1.5％と低調な推移。キム・ヒソン主演の話題作として期待を集めたが、数字面では苦戦している。


ENA新作「UDT：僕たちの町の特攻隊」に注目集まる
11月17日からのENAでは「優しい女 プ・セミ」の後続として「UDT：僕たちの町の特攻隊」（UDT: 우리 동네 특공대）が始まる。「TRY ～僕たちは奇跡になる～」（트라이: 우리는 기적이 된다）のユン・ゲサン、「テプン商事」で印象的な存在感を見せたチン・ソンギュら実力派の共演が期待を集めている。

物語は、地域の平和を守る特攻隊メンバーたちの奮闘を描くファミリー向けアクションコメディ。ヒューマンと笑いを融合させた“癒し系ヒーロードラマ”として、ENAの新たな看板作になるか注目が集まっている。

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