チョン・ドヨン×キム・ゴウン×パク・ヘス、実力派3人が激突─Netflix「告白の代価」【制作発表会動画・まとめ】
Netflix新シリーズ「告白の代価」の試写会・制作発表会が12月3日、ソウル・龍山区のCGV龍山アイパークモールで開催された。登壇したのはイ・ジョンヒョ監督、チョン・ドヨン、キム・ゴウン、パク・ヘス。“演技の大国”とも呼ばれる韓国ドラマ界でも圧倒的な存在感を持つ3人が揃ったとあって、会場は熱気に包まれた。YouTubeにて動画公開されたので、会見の様子をレポートしよう。
■ 作品概要：真実を覆い隠す“自白”、その代償とは
「告白の代価」（자백의 대가）は、夫殺しの容疑をかけられた“ユンス”（チョン・ドヨン）と、“魔女”と呼ばれる謎多き女性“モウン”（キム・ゴウン）、そして2人の秘密を執拗に追う検事“ペク・ドンフン”（パク・ヘス）が織り成すミステリースリラー。
タイトル「자백의 대가」は直訳すれば“自白の代価”だが、監督によれば「自白が真実を隠す手段となり、取引の道具として機能する」物語の核心を示すもの。同時に、専門分野で卓越した人物を指す“大家（대가）”の意味も含ませており、多層的な意味を持つタイトルが視聴者の想像をかき立てる。
イ・ジョンヒョ監督にとっては初挑戦となるスリラー作品だ。
監督は「どうすれば緊張感を持続させられるかを徹底的に考えた。誰が真犯人なのか、登場人物の裏に何があるのかを観客が常に気にするような構造を意識した」と説明した。
YouTube｜비하인드 BEHINDより
■多視点で再構成される事件、緻密に作り込まれた“空間のトリック”
本作が特徴的なのは、事件を1人の視点から追うのではなく、複数の人物の視点で再構成して見せる点だ。
監督は「序盤の空間デザインに多くの仕掛けを入れた」と語る。
取り調べ室でユンスとモウンが別々の感情で語るシーン、懲罰房での交流、検察で“同じ空間にいないようで一連の流れを共有している”ように見せる演出など、視覚的なトリックが緊張感を高める。
■ 10年ぶりの再会──チョン・ドヨン×キム・ゴウン
映画『侠女：刀の記憶』（邦題：『メモリーズ追憶の剣』）以来10年ぶりの共演となった2人。この“再会”は本作最大の話題の一つだ。
◆ チョン・ドヨン
YouTube｜Newsenより
「プライベートでは時々会っていたので10年ぶりという実感は薄かったんですが、作品で向き合うとゴウンがあまりに成長していて、“私の成長は止まったのかな？”と思うほどでした。今回はむしろ私が彼女にたくさん頼りました」。同時に「キム・ゴウンに多くのケアを受けた」と感謝を述べた。
◆ キム・ゴウン
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YouTube｜Newsenより
一方、キム・ゴウンは10年前の自分をこう振り返る。
「『侠女』の時は自分の役をこなすことだけで精一杯でした。> 悩んで眠れなくて、夜中に先輩へ突然電話したこともありました」
今回は役の分量に余裕があったこともあり、「今度は先輩にとって心強い存在でいたかった」と語った。
2人の関係性は10年の時を経て“支える側”と“支えられる側”から“支え合う関係”へと進化したようだ。
■ パク・ヘス、執念の検事を“メロ演技”で表現？
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YouTube｜Newsenより
パク・ヘスが演じるのは、ユンスとモウンの間にある真実を執拗に追い詰める検事ペク・ドンフン。
「偏執的なほどにユンスに執着している。その動機を探ろうとしながら、シーンごとに“真剣なラブロマンス”だと思って演じた」という、意外かつユニークなアプローチ方法を明かし、会場の笑いを誘った。
チョン・ドヨンも「“私はユンスを好きでいればいいんですよね？”なんて会話をしたことがあります」と裏話を披露した。
■ 俳優陣の“表情”まで拾う──監督が注いだこだわり
イ・ジョンヒョ監督は、3人の繊細な演技を最大限引き出すため、わずかな表情変化すら逃さない演出にこだわった。
特にチョン・ドヨン演じるユンスは、表向きは自由奔放で明るい性格だが、“家族への渇望”という見えない影を抱えているキャラクター。
「ユンスは明るく見えるけれど、実は孤児で家族への欠乏が大きい。> その内面がにじみ出るように演じました」（チョン・ドヨン）
俳優陣の高度な演技力と、監督の緻密な演出がどのような化学反応を見せるのか期待が高まる。
■「誰が犯人なのか、必ず考えながら観てください」
最後に監督は、
「素晴らしい俳優たちと懸命に作りました。この中の誰が犯人なのか、ぜひ考えながら観てほしい」と視聴者に向けてメッセージを送った。
◇YouTube｜자백의 대가｜제작발표회（制作発表会動画一覧）
Netflixシリーズ「告白の代価」は 、12月5日17：00より配信開始。
圧巻の演技がぶつかり合う三角構図と、視点が交錯するスリラー演出がどのような“代価”を描くのか──注目だ。
