「三国志外伝 愛と悲しみのスパイ」第15話:第二次北伐が始まる (全17話)|ネタバレあらすじ

10時15分ドラマ
画像提供:NHK

NHKBS時代劇(BS4K)で12月14日(日)、BSでは12月18日(木)ほかで放送する三国志ドラマ「三国志外伝 愛と悲しみのスパイ-風起隴西-」(原題:風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-)第15話、反間計を企む馮膺(ふうよう)、陳恭(ちんきょう)の裏で、第二次北伐が開始される。第15話ネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介。[ステレオ2か国語放送(主:日本語吹き替え/副:中国語)| 字幕放送有り]YouTubeにて予告動画が公開中だ。
※あらすじはネタバレとなっているので、気になる方は見どころと豆知識をチェックして、あらすじは視聴後の確認用としてください。



本作は、「風起洛陽~」の原作者・馬伯庸の小説を超一流キャスト・スタッフで映像化した作品。主人公の陳恭は、蜀の間者「白帝」として敵国に潜入するが、疑惑の的となり、義兄弟の荀詡によって真実を証明すべく奔走。誰が味方で誰が裏切り者か、彼らが命がけの情報戦に挑む。➡【時代背景】【全話あらすじと見どころ】

■第15話見どころ
第二次北伐を前に、荀詡(じゅんく)が馮膺(ふうよう)をスパイ容疑で逮捕するが、その背景にうごめく闇に胸騒ぎを覚える様子が描かれる。馮膺の真の目的が明らかになり、魏からも蜀からも荀詡を殺すよう指示を受ける陳恭。忠誠を取るか、親愛を取るか。陳恭に再び究極の選択が迫られる。

■豆知識:第二次北伐・陳倉の戦い
陳倉の戦いは、三国志時代・蜀漢丞相・諸葛亮が行った第二次北伐(228年末~229年初頭)で、魏の堅城・陳倉を攻めたものの、兵糧不足で落城できず撤退した戦いのこと。第一次北伐で蜀軍が街亭の戦いで敗北してから、魏は諸葛亮の進軍路を予測し、陳倉城を修築、増築をして守備を固めた。

そして第二次北伐が始まると、諸葛亮は漢中から北上し、陳倉を包囲。蜀軍は、はしご、破城車、地下道など多様に攻めたが、魏の将軍、郝昭(かくしょう)がわずか千人の兵力にも関わらず城を固い守りで防御。蜀軍は、兵糧不足により撤退を余儀なくされる・・・という結末を迎えた。これにより、少数の守備榮が知略と堅城で大軍を退けた典型例となり、諸葛亮の戦いの中でも、漢王朝復活を理想とする蜀だが、国力のギャップを示す結果となってしまった。

■キャスト
陳恭(ちんきょう): チェン・クン 陈坤 [声:諏訪部順一]
荀詡(じゅんく): バイ・ユー 白宇 [声:森川智之]
馮膺(ふうよう):ニエ・ユエン 聂远 [声:東地宏樹]
李厳(りげん):イン・ジューション 尹铸胜 [声:岩崎ひろし]
孫令(そんれい):チャン・ユエン 常远 [声:島川直]
柳瑩(りゅうえい):アンジェラベイビー 杨颖 [声:釘宮理恵]
翟悦(てきえつ):スン・イー 孙怡 [声:宮本侑芽]
ほか



※24話版を視聴してあらすじを紹介しています。視聴後調整致します
■第15話ネタバレあらすじ
黄預の企み
黄預は五仙道の隠れ家を訪れ、諸葛亮の北伐にあて、五仙道を復興すると告げる。散関の北に潜入して蜀軍の補給路を断ち、西卿城外の関所を攻撃するというものだった。一方、馮膺は
青石谷の青雲道人が、赤岩峰にいると知ると、丞相が到着する明日には戻れないが、会いに行くことにする。

馮膺と孫令が赤岩峰に到着すると、荀詡の息のかかった部下が周囲を固めていた。馮膺は門番に謝礼を渡し、その門を通ったので、荀詡は部下に後をつけるよう命じる。青雲道人は、馮膺を占うと、官職で3日以内に投獄されると告げる。しかも難を逃れる手はないという。帰り道、馮膺は荀詡の兵に取り囲まれ、魏と通じ、機密情報を漏洩した罪で捕らえられる。

馮膺の逮捕
突然捕らえられた馮膺と荀詡の前に、裴緒が、謝礼の中から見つけた密書を見せた。馮膺が荀詡は配下のため、捕らえる権限はないはずだと主張するが、荀詡が丞相からの令牌を見せたので、馮膺は観念した。これを知った諸葛亮は、はじめは驚いたが、馮膺が魏への直筆の密書を持っていたことを聞き、戦が終わったら直接事情を聞き出そうと思った。

李厳は、荀詡が馮膺のことを真の燭龍で、高堂秉を殺した犯人だと疑っている話しを聞き、狐忠に司聞曹へ行き、馮膺に黙って計画を続行してくれたが、諸葛亮が惨敗した日に釈放し、癇癪を与えるよう命じた。さらに陳恭には、この事案をもみ消すよう伝え、馮膺への連絡係を李厳の元に寄こすよう指示を出した。

荀詡の胸騒ぎ
その頃、楊儀は、諸葛亮に陳恭の忠誠心があり有能であると売り込んでいた。諸葛亮は、李厳が戦の後方支援に不安を抱いていることを知っていたので、楊儀に南鄭へ行き、丞相の従事として力を貸し、陳恭を助けるよう命じた。

一方、馮膺を捕らえ、荀詡は裴緒が買ってきた酒で祝杯をはげるも、あまりに簡単に馮膺を捉えたことに胸騒ぎを覚えていた。もしかして真の目的は重要な人物を守るために自ら捕らえられたのだろうか。その答えに辿り着いた荀詡は、裴緒に、馮膺に関する文章を全て持ってくるよう指示し、10年前の資中県の乱を調べ直すことにする。

陳恭、馮膺と和解
その頃、陳恭は馮膺を牢から連れ出し、楊儀の元へ向かった。楊儀は陳恭に、陳黻(ちんふつ)が戦死した資中県の乱について説明した。父は殉死し、馮膺はあえて汚名を来たことを理解した陳恭は、これまでのことを謝罪し、床にひれ伏した。

陳恭は、魏の青萍(せいひょう)計画における自分の役目は、馮膺を追い落とし、李厳を脅かして蜀の中枢を掌握することだと説明。さらに李厳と諸葛亮の対立を促せば、魏は動かずして蜀を滅ぼし、東呉を抱き込み、天下統一ができる。馮膺は、郭淮が作り上げた計画も悪くないが、街亭の敗戦以降、郭淮が青萍計画を実行したので、敵の裏をかくことにしたと話した。

標的は李厳
魏の標的は李厳だったので、それを知っていた馮膺は、二重スパイを使い、李厳を追い混むことに成功した。そして何も知らず採用された荀詡は、高堂秉を炙り出したのだった。李厳は罠にかかり、遅かれ早かれ失脚するだろうが、馮膺たちにとって面倒なことが、李厳が皇帝の密詔を持っていること。これに関しては、身近にいる柳瑩に任せることとなった。

馮膺は魏の間者だったから李厳を窮地に追い込むことができたが、反間計を利用した馮膺は、死を覚悟しており、この計画を成功させるのには、郭淮に信頼されている陳恭の役割が大きかった。陳恭は、黄預が荀詡を殺すよう命じて来たことを明かすと、馮膺は荀詡の役目は終わったから、漢の復興のため荀詡には死んでもらうと言い、「情に流されるな」と陳恭に告げた。

荀詡の疑念
その頃、荀詡は資料から、資中の機密を魏に流したのは馮膺だという記述を発見し、さらに陳恭の父・陳黻(ちんふつ)が李厳の身代わりになって殉死していたことが記されていた。荀詡は、陳恭と馮膺の間に何かあると疑い始める。

陳恭は、楊儀から「荀詡が生き残れば、お前の役目はなくなり、犠牲にした大勢の命が無駄になる」と釘を刺された。漢の復興は陳恭にかかっていると念押しされた。一方、黄預は荀詡をおびき寄せるため関所を部下に襲わせた。そして五仙道の者に関北の上流で水をせき止めさせた。しかし黄預の狙いは、荀詡ではなく、五仙道を滅ぼした陳恭を殺すことだった。

陳倉の戦い
陳恭は柳瑩から、まだ密詔が見つからないと報告を受ける。陳恭は柳瑩に、司聞曹が出した通行許可の令牌を渡し、李厳の密詔を見つけたら逃げて生き延びるよう告げた。

郭淮と郭剛は、渭水を見下ろし、陳恭からの連絡を待った。諸葛亮の狙いは、陳倉(ちんそう)に備蓄している兵糧を後方支援に回したいことだが、そこを諸葛亮が奪えば、祁山(きざん)で郭淮軍と衝突することになり、郭淮が蜀軍を食い止めている間に、李厳が計画を実行すれば、蜀軍は内部から崩れる。

諸葛亮は陳倉を攻めあぐねていた。王双を討ち、故道から祁山へ抜け、魏延の先鋒と合流することになっていたが、これも郭淮の計画のうちで、襲撃されると反対をうける。しかし、諸葛亮は最新の連弩(れんど)で対抗しようと計画していたのだった。

※BSにて「風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-」の原題で放送された(全24話版)の全話あらすじはこちらで一覧できる⇒【全話あらすじ】

NHKでは全17話で、BSP4Kが毎週日曜21時から、BSは毎週木曜23時25分からスタート。再放送は毎週金曜17時で予定されている。日本初の吹き替え版4K放送となり、音声は日本語吹き替えと中国語の二カ国語を選択可能。字幕放送も用意されている。

[原題]
风起陇西/風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-

[制作]
2022年 中国

【放送予定】
BSP4K 毎週日曜 21時00分 2025年9月7日(日)開始
BS 毎週木曜 23時25分 2025年9月11日(木)開き始予定
※2025年11月より、毎週木曜22時45分に時間変更
BS(再放送) 毎週金曜 17時00分 2025年9月12日(金)開始予定
全17回
[ステレオ2か国語放送(主:日本語吹き替え/副:中国語)| 字幕放送有り]


NHKBS 新番組『三国志外伝 愛と悲しみのスパイ』詳細ページ
YouTube【公式予告編】「風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms-」

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