「三国志外伝 愛と悲しみのスパイ」第16話:北伐の裏で諜報戦が最高潮に(全17話)|ネタバレあらすじ

09時35分ドラマ
画像提供:NHK

NHKBS時代劇(BS4K)で12月21日(日)、BSでは12月25日(木)ほかで放送する三国志ドラマ「三国志外伝 愛と悲しみのスパイ-風起隴西-」(原題:風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-)第16話では第二次北伐の裏で、蜀漢の内部抗争が激化する。第16話ネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介。[ステレオ2か国語放送(主:日本語吹き替え/副:中国語)| 字幕放送有り]YouTubeにて予告動画が公開中だ。

※あらすじはネタバレとなっているので、気になる方は見どころと豆知識をチェックして、あらすじは視聴後の確認用としてください。



本作は、「風起洛陽~」の原作者・馬伯庸の小説を超一流キャスト・スタッフで映像化した作品。主人公の陳恭は、蜀の間者「白帝」として敵国に潜入するが、疑惑の的となり、義兄弟の荀詡によって真実を証明すべく奔走。誰が味方で誰が裏切り者か、彼らが命がけの情報戦に挑む。➡【時代背景】【全話あらすじと見どころ】

■第16話見どころ
第二次北伐が始まる中、蜀内部では裏切りと諜報戦が最高潮に達する。李厳(りげん)が諸葛亮の北伐を妨害しようとする中、馮膺(ふうよう)が逮捕され、李厳の陰謀、そして諸葛亮の北伐が描かれる。そして、陳恭(ちんきょう)に殺されたはずの荀詡(じゅんく)の生存が明らかになり、荀詡が脱走を試みる。義よりも友情を取った陳恭だが、どうやって荀詡を助けたのか。そして二重スパイの陳恭が辿る運命とは。いよいよ物語が最終局面に突入していく。

■豆知識:北伐における名武将の登場
諸葛亮の北伐の裏で、兵糧を遅らせる李厳の作戦中に、三国志の中でも“渋い実務派”として光る蔣琬(しょうえん) と “外交の天才” 鄧芝(とうし)がドラマに登場する。蔣琬は、蜀漢の政治家で、諸葛亮の後継者として国家運営を担った人物で、諸葛亮から「社稷之器(国家を支える器)」とまで称された名将軍。北伐では成都で政務や兵站を担当し、諸葛亮の死後はその後継者として政権を運営した。慎重で堅実な政治家として、蜀の内政を支えた人物として知られる。

そして鄧芝は、武将であり、優れた外交官として歴史に名を残している。特に呉との同盟を回復させた名使者として孫権からも高く評価された人物。以前は劉備に仕えていたが、劉備の死後、諸葛亮の命で呉へ赴き、巧みな弁舌で同盟を回復。“外交のプロフェッショナル”として一目を置かれる。北伐では趙雲の副将として参戦した。北伐におけるキーパーソンが短いシーンながら登場するので、こちらにもご注目下さい。

■キャスト
陳恭(ちんきょう): チェン・クン 陈坤 [声:諏訪部順一]
荀詡(じゅんく): バイ・ユー 白宇 [声:森川智之]
馮膺(ふうよう):ニエ・ユエン 聂远 [声:東地宏樹]
李厳(りげん):イン・ジューション 尹铸胜 [声:岩崎ひろし]
孫令(そんれい):チャン・ユエン 常远 [声:島川直]
柳瑩(りゅうえい):アンジェラベイビー 杨颖 [声:釘宮理恵]
翟悦(てきえつ):スン・イー 孙怡 [声:宮本侑芽]
ほか



※24話版を視聴してあらすじを紹介しています。視聴後調整致します
■第16話ネタバレあらすじ
荀詡、目覚める
裴緒は荀詡の遺体を隠した後、自分は敵襲に向かっていき、攻撃に遭い倒れてしまう。その頃、陳恭は李厳に会いに来ていた。李厳は荀詡が襲われたことについて、陳恭が関与していると察していた。陳恭は、荀詡の調査が進み、いつかは李厳に辿り着くことを恐れ、殺害したと言うと、兄弟同然の荀詡を始末したことに感謝した。

一方、荀詡が目覚めると光も入らない穴倉にいた。茶色い薬湯を差し入れられるが、誰が何の目的で自分を生かしているか分からなかった。荀詡は器を割り、壁の柔らかい土を掘り始めた。

荀詡を生かした陳恭
荀詡を助けたのは、陳恭と林良(りんりょう)で、司聞曹の仕事がある陳恭の指示で、林良が傷に効く薬が入った湯を飲ませていた。陳恭は、荀詡を生かすため、別名を準備しようとしていた。林良は、荀詡に真実を知られる前に始末するべきだと考えていたが、陳恭は、「誰が正しいのかわからないし、私は混乱し、精根尽き果てた。」と話し、それでも1つだけはっきりわかることは、荀詡は生きるべきだと話した。

一方、諸葛亮は陳倉(ちんそう)の谷に魏軍を追い詰め、連弩(れんど)を使い、王双(おうそう)を迎え撃ち、魏軍を全滅させた。李厳はその報告を受け、直ちに皇帝に「諸葛亮が東呉に裏切られたから、策が失敗している。」と密書を送った。

北伐の裏で、荀詡が脱出を試みる
蜀の蔣琬(しょうえん)や鄧芝(とうし)は、諸葛亮が魏の将軍・王双を倒したことで、皇帝の信頼を得たはずで、李厳も大局を見るのではないかと考えていた。しかし、諸葛亮が食糧を心配したので、鄧芝が様子を見に行くことになる。一方、沔水上流では、黄預が五仙道の道徒と共に、水をせき止め、山津波を引き起こす準備を整えつつあり、あとは陳恭の合図を待つばかりとなっていた。

その頃、囚われている荀詡は、壁を彫り続け、ついに通路があることを見つけた。その時、男が薬湯を持ってきたので、隙を見て男の腕を掴むと、それは林良だった。なぜ陳恭が自分を監禁しているのか問い詰めると、林良は荀詡を助けるためだと告白。荀詡は、それなら陳恭が直接会いに来て話しをして欲しいと頼んだ。だが、陳恭は定軍山へ行き、戻るのは数日後だという。荀詡は見つけた通路から脱出することを決めた。

柳瑩、始動
その頃、柳瑩は李厳の書斎に入ろうとしたが、固い警備に阻まれ捜索が進まなかった。そこで黒装束に身を包み、潜入を試みる。その時、影児が部屋に入って来たので、咄嗟に影児を短剣で殺し、自分は李厳の書斎へ向かった。

狐忠は魏延と鄧芝に兵糧を渡した。雨が止むまで待つことを勧める狐忠に、魏延と鄧芝は「東の道は余分に2日かかるから、すぐに出発する」と言って出立した。

陳恭の逆襲
柳瑩は、李厳の書斎に忍び込み、皇帝の密勅が入った箱を開けようとしたが、なかなか鍵が開かず、その間に異変に気付いた兵たちが集まって来たので、仕方なく書斎に火を放った。

沔水上流では、黄預が陳恭の合図を待っていたが、蜀軍に取り囲まれ撤退を余儀なくされた。山を超えようとすると、そこに陳恭が待っていて、「白帝である私が、魏の犬になると思ったのか?単純だな」と笑ったので、黄預は手下に陳恭を殺すよう命じたが、潜んでいた弓兵たちの襲撃に五仙道の道徒たちは襲われてしまう。

翟悦の仇討ち
そして陳恭は、翟悦の剣を黄預に見せ、「この剣で貴様を殺す」と言うと、2人は死闘を繰り広げる。そして陳恭が黄預を殺し、翟悦の仇を討った。

その頃、李厳は焼けた書斎に入り、皇帝の密勅を取り出したが、灰になってしまっていた。そこに、侍女の影児が殺され、柳瑩が行方不明であると報告が入る。李厳は戒厳令を敷き、柳瑩を捕らえるよう指示をだした。そして、江州の右曲三営を全て南鄭に戻すよう命じた。

李厳が追い詰められる
馬岱将軍は、狐忠を魏と通じ、兵糧の供給を断ち、北伐の阻止を企てた罪で捕らえた。狐忠は、馬岱も密勅を見て署名したはずだと主張したが、そこへ楊儀が入って来たので、嵌められたことに気づいたが、そのまま連行されてしまった。その頃、脱出を試みる荀詡は、通路を這いつくばりながら、ついに外へ脱出することに成功する。

李厳お別荘に戻って来た陳恭は、李厳に作戦は成功したと嘘の報告をすると、李厳は安心した。しかし、柳瑩が書斎に火を付け、密勅が焼かれたこと、馮膺と柳瑩は魏の間者だったに違いないと焦っていた。

陳恭を逃がせ
一方、楊儀と馬岱は陳恭の安全を心配し、逃す方法を考えていた。早く逃がさなければ正体がばれ、李厳が攻撃を仕掛けてくれば、謀反の罪が確実になるばかりか、漢中全体が戦火に飲まれる。楊儀は馬岱に声を潜め、武力ではない圧力をかけると話した。

※BSにて「風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-」の原題で放送された(全24話版)の全話あらすじはこちらで一覧できる⇒【全話あらすじ】

NHKでは全17話で、BSP4Kが毎週日曜21時から、BSは毎週木曜23時25分からスタート。再放送は毎週金曜17時で予定されている。日本初の吹き替え版4K放送となり、音声は日本語吹き替えと中国語の二カ国語を選択可能。字幕放送も用意されている。

[原題]
风起陇西/風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-

[制作]
2022年 中国

【放送予定】
BSP4K 毎週日曜 21時00分 2025年9月7日(日)開始
BS 毎週木曜 23時25分 2025年9月11日(木)開き始予定
※2025年11月より、毎週木曜22時45分に時間変更
BS(再放送) 毎週金曜 17時00分 2025年9月12日(金)開始予定
全17回
[ステレオ2か国語放送(主:日本語吹き替え/副:中国語)| 字幕放送有り]


NHKBS 新番組『三国志外伝 愛と悲しみのスパイ』詳細ページ
YouTube【公式予告編】「風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms-」

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