【最終回ネタバレ】NHK大河「べらぼう」視聴率9.5%!涙と笑いに包まれたラストに感動の声続出
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)最終回となった12月14(日)放送の第48話「蔦重栄華乃夢噺」では涙あり笑いあり、前代未聞のべらぼうなラストに視聴者からも感動の声続出。見逃し配信はNHK+で視聴できる。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。
最終回となった第48話が12月14日放送され、世帯視聴率9.5%を記録した(ビデオリサーチ調べ)。冒頭では、逃亡した治済(生田斗真)が雷に打たれ退場する衝撃の幕開けとなった。そして写楽絵の代企画が終わり、“写楽という怪物を皆で作った”という仲間たちの結束が見ているこちらの胸を熱くした一方、蔦重が本居宣長(北村一輝)や十返舎一九(井上芳雄)、滝川馬琴(津田健次郎)らと勢力的に本作りに邁進する姿が描かれた。
■感動に包まれた「へ!」コール
最終回では、蔦重は脚気で倒れ、死を悟りながら“書をもって世を耕す”ことを止めない姿勢や、てい(橋本愛)との静かな最期には夫婦の絆や覚悟が涙を誘った。綾瀬はるか演じる九郎助稲荷が枕元に立ち「時刻は午の刻」「合図は拍子木」と死の宣告にやって来るというのも、黄表紙らしいユーモアが散りばめられた。
そしてラストは視聴者から「粋だった!」「前代未聞のべらぼうなラスト」「泣いた」と絶賛された「へ!」コール。「俺たちは屁だ!」が飛び出したのは、第21話「蝦夷桜上野屁音」のこと。最終回では、臨終間際の蔦重を呼び起こそうと南畝(桐谷健太)はじめ皆が「へ!」「へ!」と声を上げ、べらぼうらしい人情溢れる“べらぼう”な締めくくりで幕を閉じた。
■第48話ネタバレ
一橋治済が護送中に、逃亡。豪雨の中で雷に打たれ最後を迎えた。一方、江戸では写楽騒動が区切りを迎え、蔦重は“写楽”に関わった絵師・戯作者たちを耕書堂に集め、慰労会を開いた。歌麿(染谷将太)や政演(古川雄大)、南畝や一九、喜三二(尾美としのり)らが勢揃いし、「写楽を作り上げた」ことへの達成感を語り合った。わずか10カ月で姿を消した謎の絵師、写楽の正体を巡る噂は止まらず、その噂は定信(井上裕貴)まで届いていた。
翌朝、誰かが忘れと思われる本居宣長の『玉くしげ』に興味を持った蔦重は、伊勢にいる宣長の元を訪ねる。儒学に偏った政治を批判し、「日本古来のみちに立ち返れ」と説いた宣長の本を江戸で広めたいと考えた蔦重だったが、宣長から「江戸で広めれば学問が潰れる」と渋られてしまう。それでも蔦重の情熱に動かされた宣長は、耕書堂への出版を決意する。
そんな矢先、蔦重は脚気にかかり、うまく動けないようになる。この頃の脚気は、“江戸病”とも言われ、江戸を離れて養生すれば治ると言われていた。ていが心配して江戸を離れるか相談しても、蔦重は最後まで本作りをして商いをしたいと考えていた。
脚気にむしばまれても、政演や重政ら仲間と共に、“書をもって世を耕す」毎日を送る。こうして、黄表紙は短いと庶民の声を聞けば、馬琴に長編小説を依頼。十返舎一九には、老若男女が楽しめる紀行文を依頼するなど、精力的に仕事をこなしていった。
やがて病状が悪化した日の夜、蔦重はていと“その後”について話した。戒名、墓石、通夜など、段取りまでつけた。そして“陶朱公のように生きられたか”という蔦重の問いに、ていは、商いで人を幸せにし、どんな逆境でも笑いを忘れず、人の心を豊かにしたと語り、「あなたは十分にそう生きましたよ」と背中に手をあてた。
そんなある夜、枕元に九郎助稲荷が現れ「拍子木が聞こえたらお迎えにあがる」と告げられた蔦重は、自分の死に際を宣告。みの吉(中川翼)らが仲間たちを急いで呼びに行き、蔦重の枕元には、歌麿、春朗、喜三二など仲間たちや、駿河屋(高橋克実)ら吉原の人々も集まって来た。
ていの手を握りながらゆっくり息を引き取る蔦重だが、まだ蔦重が死ぬ予告をしていた時刻ではなかったので、南畝が「呼び戻すぞ!」と号令をかけ皆が輪になり「へ!」「へ!」と蔦重の周りを回り始めた。そして一瞬、帰ってくるように、目を開き一言「拍子木、聞こえねえんだけど・・・」と言い、周りを呆気にとらせた。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から2025年12月14日。総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、古川雄大、井上祐貴、又吉直樹、生田斗真、風間俊介、尾美としのり、高橋克実ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
【2025年秋ドラマ紹介】【関連記事・全話のあらすじ】