「相棒24」バブルの寵児が公園脇で大金を抱えて亡くなった…水谷豊の興味は止まらない【第9話ネタバレと元旦SP予告】

07時00分ドラマ
©テレビ朝日

バブル崩壊時に莫大な借金を背負い、そのせいで妻が自殺に追い込まれた大原(小須田康人)という老人の半生を右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)がたどり、娘・美幸(宮本真希)にたどり着いた。「相棒24」(毎週水曜、21時、テレビ朝日)2026年1月1日(木)、第10話元旦SP「スペシャル」を2時間で放送する。予告動画が番組公式サイトで公開されている。



「相棒24」とは
「相棒24」とは、捜査権がないはずの特命係の杉下右京(水谷豊)と相棒が巨悪事件から、どうしても気になるささいなことまで調べ上げる1話完結型の刑事ドラマだ。すでに20年以上の間、シリーズは続き、変わらぬ人気を誇っている。24シーズン目となる「相棒24」の第9話が12月17日に放送された。

バブルの亡霊が死体となって現る!

17日に放送された第9話は殺しなどの犯罪の話ではない。ただ、亡くなっていた人物が、バブルの寵児ともてはやされた人物だった。バブル崩壊と同時に、莫大な借金だけが残り、おまけに、ヤクザの金を運用していたため、その組から追われることとなり、“殺された”と思われていた人物だったのだ。幼なじみがやっている警備会社で偽名で35年間働き続けたというが、若干、無理矢理感がある設定となっていた。

恒例の元旦SPに豪華ゲスト出演が決定

2026年の年明けも「相棒元旦SP」で始まる。1月1日、21時から「スペシャル」が放送される。元日スペシャル20作目となる今回の舞台は“絶海の孤島”だ。瀟洒なホテルで推理小説になぞらえた連続殺人が発生する。ゲストには段田安則らが登場する。物語はクリスマス・イブ、悪霊をはらうために5人の住民を人柱にしたという言い伝えが残るいわくつきの離島に右京(水谷)と薫(寺脇康文)が、美和子(鈴木砂羽)、小手鞠(森口瑤子)が向かうところからスタートしてゆく。ミステリー作家・美作章介(段田安則)の人気シリーズの第一作の舞台となった場所だ。段田安則の相棒出演は“初”になる。「一度は出演したいな、と願い続けてきたのですが、今回、元日スペシャルにお声がけいただき、“ついに来たか!”という思いでした。うれしかったですね」と喜びを語っている。また、月城かなとや濱田マリらもゲスト出演する。

■第9話ネタバレあらすじ

住宅街の一角で、一人の老人(小須田康人)が3,000万円をいだき死亡しているのが発見された。捜査一課は遺体の状況から事件性はないと判断し、捜査一課の伊丹(川原和久)たちは手を引き、特命の右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)が身元の確認を始める。

公園の親子連れから、老人は、公園で手紙の読み聞かせをし、子供たちから「カフカさん」と呼ばれ親しまれていたことがわかる。カフカといえば、大切な人形を無くして悲しむ少女のために“人形からの手紙”を創作し、少女の心を癒したというエピソードがあるフランスの文豪だ。まるでそのカフカのように、公園でぬいぐるみを無くしてしまった少女に毎日手紙を書いて読んでいたのだ。しかし、母親たちもその男性のことをそれ以上は知らなかった。ただ、使っていた便せんが公園のカフェで取り扱っているものだと教えてくれた。

右京と薫は、老人が使っていた封筒を扱う近所のカフェを訪れ、店主の女性(宮本真希)から話を聞く。しかし、女性はその男性のことを知らないという。そして女性は店をたたむ準備を進めていた。

右京は男性に前科がないかを確認する。すると指紋から大原隆一という人物であることがわかった。大原はバブルの寵児と呼ばれ、何千億もの金を動かし、莫大な利益をえて、豪遊しまくっていたが、バブル崩壊と同時に全ての財産を失い、金をあずかって運用していた銀流会の組長から恨まれ、殺されたのではと噂されていた。金が犯罪がらみかもしれないと思った伊丹たちは協力を申し出た。そのころ、公園で男性に手紙を読んでもらっていた少女が男性が夜に警備員の仕事をしていたことを思い出した。伊丹たちが男性の仕事場を探す。

また、美和子(鈴木砂羽)は、大原の記事を書いたのが、先輩ライターの村沢だと気がつく。右京と薫で村沢に会いに行き、大原のことを教えてもらう。すると、バブルがはじけた後、大原は家をでて、大原の妻と娘・美幸は銀流会の連中に追われた末に、妻が自殺したことを知る。さらに、大原はもともとは小説家になりたかったということもわかった。

伊丹たちが男性の働いている警備会社を割り出した。そこに行ってみると、社長が自分が大原のことを“吉田”と名乗らせて働かせていたと告白した。大原と社長は幼なじみだった。バブル崩壊で行き場を失った大原が社長のもとにきて、助けを請い、仕方なく偽名で雇ったという。大原は妻が実家にいる間は連絡をとっていたが、妻が実家をでてから音信不通になってしまったという。そして妻が自殺してから数年後にそのことを知り、娘の美幸のことを探偵を使って探していたが、見つけられないでいた。しかし、半年前からまた探偵を雇い、ついに探し出したという。実は大原は末期癌に冒されていて、自分の死期をさとっていた可能性が高い。

右京たちが大原の住まいにいってみて探偵からの調査結果をみると、そこには公園のカフェで働いている女性が美幸だと書かれていた。右京たちは美幸を訪ねる。美幸は夫のギャンブルの借金を払い続けるために、店を手放すことになってしまったという。大原のことを憎んでいるし、もう死んだものだと思っていたという。ただ、右京は覚えていない男性なのに、“父親かも?”と思ったのがどうしてなのかと尋ねる。すると、“声”だという。幼いころのことはほとんど覚えていないが、毎晩のように物語を読み聞かせてくれた声だけは“暖かい”思い出として記憶していると涙した。それでも、父親とは認めたくないという。

数日経って、美幸は父親の遺骨を引き取った。しかし、遺産については放棄するという。

■第10話あらすじ

クリスマス・イブ、右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、美和子(鈴木砂羽)、小手鞠(森口瑤子)と共に聖島という孤島にあるホテルを目指していた。美作章介(段田安則)というミステリー作家が右京を招待してくれた。ちなみに聖島は、『悪霊を祓うため、五人の人間を人柱にした』という言い伝えが残るいわくつきの場所で、美作は、その伝承をベースに、後にシリーズ化される推理小説の一作目を執筆していた。

美作のマネージャーである相模舞(月城かなと)や、美作の下で作家見習いをしている増本文哉(森優作)らに迎えられる。かたわらにはなぜか、峯秋(石坂浩二)の姿もあった。

そんな中、イベント参加者の一人が、ホテルの従業員・日高桜子(濱田マリ)ともめている声が聞こえてくる。その場は、安東将彦(谷田歩)という出版社の社員が間に入って収まったが、どこか不穏な空気が漂い始めていた。

右京たちは美作からこれまでの経緯を聞く。美作のもとには脅迫状が届いていた。脅迫状には、『血塗られた夜をプレゼント』との文字があり、様式は美作の小説の挿絵とそっくりだった。万が一に備えて、特命係に脅迫状の捜査を依頼したのだった。そうこうするうち関係者の一人が、密室で殺害される事件が発生。しかしそれは、これから起きる惨劇の序章に過ぎなかった。

テレビ朝日 2025年10月15日スタート。毎週水曜日21時放送「相棒24」。出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@AibouNow」。

テレビ朝日「相棒24」番組公式サイト

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