韓国発キャラクターブランド『JOGUMAN ちっぽけなぼくらの存在理由』初の日本語版書籍が発売中

12月17日23時24分暮らしと文化

韓国で高い人気を誇るキャラクターブランド「JOGUMAN」の日本語版書籍『JOGUMAN ちっぽけなぼくらの存在理由』が、主婦の友社より2025年12月10日に発売された。300万歳の恐竜が体験する日常を描いた36のエピソードマンガで、「自分らしく生きるヒントが見つかる」と韓国でベストセラーとなった作品だ。

本書は、300万歳の恐竜が地球の片隅で人間と同じように暮らすというユニークな設定が特徴だ。主人公の恐竜・ブラキオと仲間たちの日常を通じて、仕事や人間関係、日々の悩みや小さな喜びが描かれる。短編マンガ形式で構成され、くすっと笑える話から心がゆったりとするエピソードまで、多彩な内容を収録している。jogu2



「300万年生きても、人生はむずかしい」というブラキオの視点から、日常の中での気づきや自分を肯定する考え方、力を抜いて生きるヒントを提示する構成となっている。作中にはブラキオの問いかけも盛り込まれ、読者が自身の生き方を考えながら読み進められる点も特徴だ。

かわいいキャラクターによる親しみやすいマンガ表現と、人生のヒントになる深みを併せ持つ点が評価され、韓国では「ありのままの自分でいてもいいと伝えてくれる本」「読むだけで笑顔になれる」といった読者の声が数多く寄せられている。

「JOGUMAN」は書籍の枠を超え、キャラクターブランドとしても成長を続けている。企業や病院、スポーツチームとのコラボレーションをはじめ、SNSやグッズ展開を通じてファン層を拡大してきた。2024年にはソウル市のアートイベント「ソウルライトDDP」でメディアアート作品を展示するなど、多彩なプロジェクトを展開している。jogu2

著者はジョディとベンによるクリエイティブスタジオ「ジョグマンスタジオ」。恐竜のキャラクターを通して「私たちは小さな存在だが、重要でないわけではない」というメッセージを発信している。翻訳は韓日翻訳者の中川里沙が担当した。

『JOGUMAN ちっぽけなぼくらの存在理由』は、四六判304ページで、定価は1,870円(税込)。電子書籍版も同時に発売され、日常や仕事に少し疲れたときに心を休める一冊として注目を集めている。