【最終回ネタバレ】劇団は解散…菅田将暉が教えた芝居の楽しさはみんなの心に残った「もしもこの世が舞台なら」

12月17日23時33分ドラマ
©フジテレビ

“この世は舞台。男も女も所詮役者に過ぎぬ”ノーシェイクスピア、ノーライフ。久部(菅田将暉)は劇団を解散させるも、心にはずっとシェイクスピアがある。「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(毎週水曜、22時、フジテレビ)2025年12月17日、最終回・第11話が放送された。最新話はTVer、全話はFODで配信されている。



「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」とは
「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」は、とある劇場を舞台に、若者達の夢、挫折、恋を笑いと涙一杯に描く青春群像劇であり、脚本家の三谷幸喜の半自伝的ストーリーだ。その最終回、第11話は12月17日に30分拡大で放送された。

第1話から豪華ゲスト出演が続いた

17日に最終回が放送された「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」は、三谷幸喜が脚本を書き、菅田将暉が主演、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波が共演という話題を振りまいての放送となった。また、作中に登場するシェイクスピアの“エピグラフ”の声に渡辺謙、さらに堺正章、小栗旬、生田斗真、近藤芳正、浅野和之ら、大勢の豪華ゲストが出演したことでも毎週話題となっていた。

芝居が評判になり、劇団がうまく行き始めると、とたんに劇団がバラバラに

劇場の金に手をつけたと浅野大門(野添義弘)を追い出した久部たちは、「ハムレット」を演じ、評判になってゆく。しかし、是尾(浅野和之)は再び酒に手を出し、リカ(二階堂ふみ)は調子がでない。大瀬(戸塚純貴)にばかり注目が集まるのをよく思わない久世(菅田将暉)もつい、自分のミスを大瀬になすりつける。さらに、久部は劇場の金にてをつけてしまい、劇団員たちからの総スカンを食らう。そして、待っていたのは、劇団の解散だった。それでも、久部がみなに教えた芝居の楽しさは皆の心に残っていた。2年がたって、上演する予定もないが、みなで「夏の夜の夢」の稽古を続けて、ドラマは幕を閉じた。

菅田将暉のクランクアップ姿

クランクアップを迎えた主演の菅田将暉のコメントが番組公式サイトに掲載された。「おつかれさまでした。「蜷川先生~!」って叫びたい気持ちです(笑)。この日を迎えられて、正直ホッとしています。今年のはじめはどうなることかと思っていましたが、プロデューサーの金城(綾香)さんをはじめ、フジテレビのみなさんにご尽力いただき、かけ合っていただき、西浦(正記)監督をはじめとする演出部さん、スタッフのみなさんが撮影に入るまでずっと準備を続けてくださり、そして、三谷さんが最後まで脚本を書いてくださった状態で撮影に臨むことができ、本当に感謝しています」と話し、「“俳優の大怪獣たち”に支えていただきました」と先輩たちへの感謝で締めくくった。

■最終回・第11話ネタバレあらすじ

WS劇場を手に入れた久部三成(菅田将暉)は倖田リカ(二階堂ふみ)との関係も良好だ。案内所のおばば(菊地凛子)は久部にもらった植木が枯れていることに気付いたおばばは、「あの男の運気が下がっておるぞ」と呟く。

WS劇場では、上演演目は「冬物語」から「ハムレット」へと変わっていた。主人公のハムレットを演じるのは久部だが、ひときわ人気があるのは大瀬六郎(戸塚純貴)が演じるレアティーズだ。大瀬は取材も殺到するようになり、人気は爆上がりとなる。芝居のアンケートも大瀬のことばかりだ。是尾礼三郎(浅野和之)も大瀬ばかりが注目されるのが気に入らない。大瀬はモネ(秋元才加)とデートをしたがるが、モネは朝雄(佐藤大空)との約束を優先させる。

一方、楽屋ではヒロイン・オフィーリアを演じるリカが自信を喪失していた。久部は懸命にフォローするが、リカは楽屋を出て行ってしまった。そんなリカと稽古をはじめる久部だったが、リカはまた出ていってしまった。いらついた久部は朝雄が描いている途中だった絵に勝手に絵の具をかさねてしまったが、ひどいできになったために拭き取ってしまい、絵を散々なものにしてしまう。朝雄は怒ってしまう。久部は自分がやったことを隠して、みなと一緒に犯人捜しに加わった。久部はレアティーズに罪をなすりつけようとした。モネも怒ってしまう。久部は大瀬に「自分を見失うな」と言う。

樹里(浜辺美波)は以前のほうがずっとみなが楽しそうだったという。是尾は飲んだくれてしまう。久部は“二度と飲まないという約束をやぶった是尾を替えるという。実は、久部が前にいた劇団の黒崎が是尾を飲みに誘い出したのだ。客の入りが悪いため、久部のほうを潰すためにやったことだ。

蓬莱(神木隆之介)は久部にリカの役を替えろという。久部のお気に入りだということはわかっているといい、リカのためにも役を替えるように進言する。樹里は久部が大瀬を陥れるために罪をなすりつけたことを知っていた。樹里は信じていた久部に怒っていた。劇団の歯車が狂いだした。

久部は是尾が飲んだ代金を店の金から払おうとする。是尾は50万以上する酒をあけてしまったのだ。もぎりの里奈(福井夏)に1万を渡して黙っているように言うが、夏はすぐに蓬莱にそのことを話した。

ギクシャクした中でもその日の夜公演は幕を閉じた。是尾は酒を飲みながら帰って行った。

劇団のみながいるなか、久部は金を持ち出したことを問い詰められる。しかし、久部は嘘をついて、ダンサーのいざなぎダンカン(小池栄子)が困っているので、金を貸したという。しかし、久部が劇場に戻るとダンカンが来ていた。嘘がばれた久部はまた劇団員たちに問い詰められる。久部は信じられないなら自分の下にいるなという。

風呂須太郎(小林薫)のアドバイスで、久部は残った少ない人数で仮面劇をやろうと考えた。実際に稽古を始める。久部、リカ、樹里でハムレットを演じる。オフィーリアを演じたのが樹里だと気がつかない久部はその演技を褒める。

その頃、リカはオーナーのジェシー(シルビア・グラブ)に芸能関係者を紹介してたと頼み、久部には自分の夢を叶えてはもらえないと言う。リカはこれまでの人生を語り、八分坂でのダンサーになるまで落ちてしまったが、這い上がるのだといい、久部に見切りをつけたと宣言する。

樹里は久部に「自分のためにだけ芝居を作っている人には誰もついて行かない」といい、父親の転勤についてここを出て行くと言った。久部は樹里から蓬莱の母親の名前が“おとこ”だと知り、おばばが言っていた“おとこから生まれた男”というのが蓬莱だと気がつき、劇団を解散させることにした。そして、久部は八分坂で得たものを全て失い、八分坂を出て行った。

久部から劇場を負かされた蓬莱は樹里に「好きです」と告白した。が、樹里からは「そうでもない」と言われてしまう。

2年が過ぎ、蓬莱はテレビのフリーの放送作家として働いていて、フォルモンとパトラはお笑いコンビとして仕事をしていた。ジェシーは密輸で捕まり、劇場は人手に渡っていた。八分坂にはわかものが溢れていた。リカはテレビのタレントとして働き、ジェシーは弁当屋をやり、久部はその配達をしていた。劇団のみんなは今でもたまに集まって「夏の夜の夢」の稽古を続けていた。

フジテレビ 2025年10月1日スタート。毎週水曜日22時放送「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」。脚本:三谷幸喜、出演:菅田将暉、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波、戸塚純貴、アンミカ、秋元才加、野間口徹、シルビア・グラブ、菊地凛子、小池栄子、市原隼人、井上順、坂東彌十郎、小林薫 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@moshi_gaku」、ハッシュタグは「#もしがく」。

フジテレビ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」番組公式サイト

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