【あす配信】“力を使うたび、財布が空になる”—イ・ジュノが挑む、最も切ない生活密着型ヒーロー「CASHERO」注目ポイント

12時35分ドラマ
Netflixシリーズ「CASHERO~ヒーローは現金を持つ~」12月26日独占配信開始

「手に持っている現金の分だけ強くなる。ただし、使えばそのお金は消える」—あまりにも非効率で、あまりにも現実的な超能力を持つヒーローが誕生する。Netflixオリジナルシリーズ「CASHERO~ヒーローは現金を持つ~」が、12月26日より配信スタートする。

【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマはこちら】



「CASHERO~ヒーローは現金を持つ~」(以下、CASHERO)の主人公は、結婚資金と住宅ローンに追われる平凡な公務員カン・サンウン。住民センターに勤め、堅実に貯金を続ける“どこにでもいるサラリーマン”だった彼は、ある日突然、一族に受け継がれてきた秘密を知らされる。それは「手にしている現金の分だけ超人的な力を発揮できるが、その力を使えばお金は消えてしまう」という能力だった。

世界を救えば、生活が立ち行かなくなる。
生活を守れば、誰かを見捨てることになる。
サンウンは給料と正義、その狭間で揺れ動き続ける。


CASHERO画像提供:Netflix
主人公サンウンを演じるのは2PMのイ・ジュノ
「赤い袖先」「キング・ザ・ランド」、そして最近放送を終えた「テプン商事」まで、ヒット作を連発してきた彼が、本作では“助けるほど貧しくなる”という皮肉なヒーロー像を体現する。善意を持つほど生活が苦しくなり、それでも目を背けられないサンウンの姿は、情けなくも愛おしく、強い共感を呼び起こす。

cashero画像提供:Netflix
「CASHERO」が描くのは、派手なヒーローではない
酒に酔わなければ壁を通り抜けられない弁護士ピョノイン(キム・ビョンチョル)、カロリーを摂取しなければ念力が弱まるパン・ウンミ(キム・ヒャンギ)など、登場するヒーローたちは皆、能力と引き換えに日常的な制約を背負っている。お金がなければ、酔っていなければ、空腹では—力は発揮できない。その不完全さこそが、本作を“現実に一番近いヒーロー物語”へと押し上げている。

CASHERAO画像提供:Netflix自己犠牲が正義になる—「CASHERO」が想起させる“アンパンマン型ヒーロー
また本作のヒーロー像は、どこか国民的ヒーロー「アンパンマン」を思わせる側面もある。困っている人のために自分の顔を差し出すアンパンマンのように、サンウンもまた人を救うたびに“自分の生活資源”である現金を失っていくからだ。正義を行使すればするほど自分が苦しくなる。それでも目の前の助けを求める声を無視できない—「CASHERO」が描くのは、敵を倒す爽快さではなく、“与えることで成立する正義”を背負ったヒーローの切なさであり、その点で本作は現代的にアップデートされた“アンパンマン型ヒーロー像”とも言える。

CASHEROヴィランズ画像提供:Netflix
ヒーローたちの能力を狙う美しすぎる“ヴィラン姉弟”
物語を引き締める存在として登場するのが、ヒーローたちの能力を狙うヴィラン姉弟、ジョナサン(イ・チェミン)とジョアンナ(カン・ハンナ)。目的のためなら手段を選ばない彼らの歪んだ欲望は、サンウンたちと鮮明な対立構図を描き、物語に緊張感をもたらす。特に「暴君のシェフ」で世界中から愛されたイ・チェミンが、初の悪役をどう演じるのか、期待が膨らむ。

紙幣が粉のように舞い、硬貨が降り注ぐ能力演出。
能力を使うために酒を飲み、顔が赤くなっていく弁護士。
パンを食べるたびに強まっていく念力。


アパートや銀行、結婚式場といった日常の空間で繰り広げられる超常的な出来事は、どこか可笑しく、そして切ない。

「CASHERO」は、派手さよりも“身につまされるリアル”を選んだヒーロードラマ
脚本のイ・ジェイン、チョン・チャンホは「華やかな世界観よりも、生活から始まるヒーロー像を描きたかった」と語る。特別な力と平凡な人生。その間に生まれるギャップから生まれるユーモアと人間味が、「CASHERO」の核だ。完璧ではないヒーローたちが失敗を重ねながら前に進む姿は、笑いと共感を同時に誘う。

年末、気負わず楽しみながら、「もし自分だったらどうするか」を問いかけてくる、新しいヒーロー像がここにある。

これまで見たことのない生活密着型ケチヒーロー「CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜」は12月26日よりNetflixで全世界配信予定。

『CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜』予告編 - Netflix

kandoratop【作品詳細】【「CASHERO ~ヒーローは現金を持つ~」を2倍楽しむ】