「プロボノ」アイドル、チョン・ジソの心の叫びが憲法を変えた 視聴率9%台で自己最高更新【第8話】
公益弁護士チョン・ギョンホが、長年にわたり論争の中で放置されてきた憲法条項の廃止に成功し、痛快な逆転劇を描いた。
28日に放送されたtvN土日ドラマ「プロボノ:アナタの正義救います!」(프로보노)第8話では、カン・ダウィット(チョン・ギョンホ)とプロボノチームが、社会的な副作用が指摘されてきた「親族相盗例」の条項と正面から向き合い、意味ある転換点を生み出した。この日の放送は、首都圏平均9.5%(最高10.9%)、全国平均9.1%(最高10.5%)を記録し、自己最高視聴率を更新。さらに2049視聴率でも同時間帯1位を獲得した。
詳しくは➡【12月28日視聴率】で(ニールセン・コリア調べ)。
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「プロボノ」(脚本:ムン・ユソク/演出:キム・ソンユン))は、出世に執着する“インフルエンサー判事”が、ひょんなことからローファームの公益弁護士(プロボノ)になってしまうことで始まる物語。行き場を失った被害者たちの味方となり、その声を代弁する物語。【「プロボノ:アナタの正義救います!」を2倍楽しむ】では、制作発表会や各種動画・写真、全話あらすじと見どころ、視聴率などまとめている。
■キャスト➡キャスト・キャラクターを人物相関図・画像付きで徹底紹介
カン・ダウィット役:チョン・ギョンホ
パク・キップム役:ソ・ジュヨン
オ・ジョンイン役:イ・ユミョン
チャン・ヨンシル役:ユン・ナム
ユ・ナンヒ役:ソ・ヘウォン
ファン・ジュヌ役:カン・ヒョンソク
ほか
■第8話(ネタバレあり)
ダウィットは、人気歌手エリヤ(チョン・ジソ)の私生活流出の背後に、母親であり所属事務所代表のチャ・ジニ(オ・ミネ)がいるという疑惑を確かめるため、自ら真相を追った。チャ・ジニは娘を守るための選択だったと釈明したが、ダウィットはその裏に隠された支配や私的介入の痕跡を捉え、エリヤに伝えた。
衝撃の事実と向き合ったエリヤは、専属契約解除訴訟を決意。プロボノチームは、信頼関係の破綻と精算問題を核心争点として前面に押し出し、圧力を強めた。特に、エリヤの兄ジュウォンが関与した精算過程で横領の疑いまで浮上し、状況は急展開を迎える。
しかし、チャ・ジニ側の弁護士ウ・ミョンフン(チェ・デフン)が親族相盗例を根拠に「処罰不可」を主張し、局面は再び揺らいだ。チャ・ジニはすべての責任を自らに被せ、法律の抜け穴の陰に身を隠した。
憲法条項そのものを問題視せざるを得ない状況の中、プロボノチームは訴訟の勝敗を超え、制度改善が必要だという点で意見を一致させる。彼らはついに法廷を越えて国会へと向かい、国政監査の場で、母性愛の裏に隠されていた財産流用や私的関係を次々と明らかにし、反撃に出た。
エリヤもまた、自らのファンでもある同じ立場にある家族間財産犯罪の被害者たちと共に、親族相盗例が残した苦しみを証言し、法改正の必要性を訴えた。その結果、憲法裁判所は全員一致の意見で親族相盗例の廃止を決定し、プロボノチームの闘いは制度変革という実を結ぶこととなった。
■見どころと視聴者の声
憲法裁判所で涙ながらに訴えるアイドル・エリヤを演じたのはチョン・ジソ。敵対するウ弁護士役を演じたチェ・デフンとは、ドラマ「カーテンコール」で共演経験があり、立場を変えた再共演にファンからも反響が寄せられた。
今回注目を集めた「親族相盗例(しんぞくそうとうれい)」は、韓国刑法第328条に規定されていた刑法。
親族間で行われた特定の財産犯について、刑罰を免除したり、告訴がなければ起訴できなかったりする特例。これは、国家権力が家族内の問題に過度に介入するよりも、家族間で解決する方が適切であるという考えに基づくもの。
韓国では、ドラマ同様に、2024年6月27日、直系血族や配偶者、同居親族間の財産犯罪について刑を免除する規定(第328条第1項)に対し、「憲法不合致」の判決が下された。
この刑法は日本では刑法第244条として有効であり、直系血族や同居親族間の窃盗などは刑が免除される。ただし親族でない者が共犯として関与した場合などには適用されず、刑事上の責任は免除されても、盗まれた金品を返すなどの民事上の責任は残る。
一行の法律を変えるため、憲法と向き合ったカン・ダウィットとプロボノチームの次なる行動に注目が集まっている。tvN土日ドラマ「プロボノ」は、毎週土・日曜夜9時10分より放送中。第9話は、1月3日放送、その後Netflixにて配信される。
◇tvN「프로보노」HP