土佐の宿敵・後藤との対決、大河ドラマ「龍馬伝」―NHKオンデマンド
宿敵・後藤象二郎と相対する龍馬―、大河ドラマ「龍馬伝」第40回「清風亭の対決」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円。
馬関での戦を終えた龍馬(福山雅治)ら亀山社中の面々は長崎に帰還するが、社中の在所は奉行所の摘発を受け荒らされていた。お尋ね者となった龍馬にいたっては外を出歩くことさえままならず、小曽根乾堂(本田博太郎)のもとにかくまわれる。幕府の大敗を知った小曽根は、龍馬への一層の協力を申し出る。
一方土佐藩では、これまで幕府寄りだった山内容堂(近藤正臣)が時勢を見極め、薩長との接近を模索していた。その意を受け、後藤象二郎(青木崇高)が長崎・土佐商会の弥太郎(香川照之)の元へやって来る。だが、グラバー(ティム・ウィラード)や大浦慶(余貴美子)から龍馬を間に立てるよういわれていた弥太郎は、そのことを後藤に言い出せずにいた。後藤は弥太郎を引き連れてお慶と乾堂との交渉に臨むが、またも龍馬の名を出され躊躇する。しかし後藤は龍馬の出方をうかがうため、直接会う決心をする。
後藤の命を受けて龍馬の居場所を必死で探す弥太郎は、引田屋のお元(蒼井優)を尋ねる。弥太郎とお元が話しているさなか、龍馬はひょっこりと現れ、後藤に会うと告げる。龍馬は後藤との面会を前に、土佐藩を利用して大政奉還を実現させるとの決意を亀山社中の面々に語る。
清風亭で対面した龍馬と後藤。二人が座る部屋を囲んで双方の同志が刀を構える。龍馬はに土佐藩のために働くよう迫る後藤の言葉を拒否、徳川幕府の世はもう終わり大政奉還により新しい世の中に変わるとの持論を展開する。そして龍馬は、薩長への接近を望む土佐の立つべき役割を後藤に説く。
藩の重役と脱藩浪士、過去のいきさつから土佐では犬猿の仲というべき後藤象二郎と龍馬。その二人が奇跡ともいうべき大同団結へ至るさまを描いていく。特に今エピソード全編を通しての後藤象二郎を演じる青木崇高の表情の変化には注目だ。(足立謙二)
NHK大河ドラマ「龍馬伝」>「龍馬伝」各放送回の見どころ
大河ドラマ「龍馬伝」第40回「清風亭の対決」