NHK「未解決事件 File.12」ストーカー殺人はなぜ繰り返されるのか

01月22日22時37分社会

NHKの報道番組、未解決事件 File.12「ストーカー殺人 なぜ繰り返されるのか」が、1月24日(土)22時から生放送される。番組では、繰り返されるストーカー事件の背景にある“未解決の課題”を検証する。



ストーカー規制法は、1999年に埼玉県桶川市で発生した女子大学生殺害事件などをきっかけに2000年に制定され、その後も対策は強化されてきた。しかし、去年4月に川崎市で、元交際相手からのストーカー行為を警察に繰り返し相談していた20歳の女性が遺体で発見されるなど、悲劇は今も後を絶たない。

ストーカー犯罪の特徴は、多くのケースで事前に警察への相談や通報が寄せられており、兆候を把握できる点にある。それにもかかわらず、なぜ事件を防ぐことができないのか。番組は、「殺されるかもしれない」と訴える被害者の声が、なぜ届かなかったのかを問いかける。

番組では、2016年に東京・小金井市で発生したストーカー殺人未遂事件の被害者、冨田真由さんが、事件から10年を経て初めてテレビで恐怖の記憶を語る。冨田さんは、音楽活動中に「ファン」を名乗る男からつきまといやSNSでの嫌がらせを受け、ライブ会場で待ち伏せされ刃物で30か所以上を刺された。現在も重い後遺症とPTSDに苦しんでいる。

また、川崎市で起きたストーカー殺人事件では、被害者の女性が行方不明になる直前まで警察に助けを求めていたにもかかわらず、「危険性・切迫性はない」と判断され、適切な対応が取られていなかったことが明らかになっている。神奈川県警の検証報告書では、復縁したという説明が危険性の過小評価につながったとされているが、番組の取材により、被害届の取り下げを強要されていた可能性も浮かび上がった。

番組は、ストーカー犯罪の被害者や遺族への取材に加え、急増する相談に対応する警察の最前線、加害者の更生プログラムに取り組む医療機関の現場も取材する。スタジオには専門家を招き、事件を防ぐために何が必要なのかを生放送で徹底的に掘り下げる。

未解決事件 File.12「ストーカー殺人 なぜ繰り返されるのか」は、1月24日(土)22時からNHK総合で生放送される。NHK ONE(新NHKプラス)では同時配信と、1月31日までの見逃し配信も予定されている。