「有罪、とAIは告げた」芳根京子主演 裁判所にAI導入、真実を問うリーガル・ミステリー

02月26日22時39分ドラマ

NHKは、特集ドラマ「有罪、とAIは告げた」を2026年3月28日にNHK BSプレミアム4K、5月16日にNHK BSで放送すると発表した。あわせてキービジュアルと新たな出演者が発表された。



本作は、試験的にAI裁判官が導入された近未来の裁判所を舞台に描く社会派リーガル・ミステリー。原作は中山七里の同名小説、脚本は浅野妙子が手がける。音楽は岩代太郎、演出は佐藤善木が担当する。

主人公・高遠寺円を演じるのは芳根京子。東京地方裁判所の判事で、著名な女性裁判官だった祖母・高遠寺静の背中を追い続けてきた新人裁判官という役どころだ。人の人生を左右する判決にAIが関与することに強い警戒感を抱きながらも、業務効率化という現実と向き合っていく。

物語の鍵を握るのは、裁判所に導入されるAI「法神(ほうしん)」。過去の裁判データをもとに瞬時に判決文を作成し、裁判官が導き出した結論と同じ判決を提示するなど、その高い処理能力で周囲を驚かせる。しかし、18歳の少年が父親を刺殺した事件をめぐり、「法神」が下したシミュレーション結果は「死刑」。AIの判断をどう受け止めるのかが大きなテーマとなる。

退官間近のベテラン裁判官・檜葉勝弘を演じるのは國村隼。当初はAIに不信感を抱きながらも、その精度の高い判決文に引き付けられていく役どころだ。円や檜葉とともに事件を担当する裁判官・崎山弘美役には臼田あさ美。AIに対して賛否いずれにも与しない、柔軟な思考の持ち主を演じる。

さらに、円の祖母で名判事と呼ばれた高遠寺静役で風吹ジュンが出演。女性裁判官の草分けとして活躍し、円を厳しく育てた存在として物語に重みを与える。

原作者の中山七理は「AIとそれを使う人間との関係をちゃんと考える必要があるのではないかと問いかけるドラマ」とコメント。脚本を読んだ際の印象について「天邪鬼とチャレンジ精神あふれる制作者の合作」と語り、映像化への期待をにじませた。

脚本の浅野妙子は、AIが急速に社会へ浸透する現代を踏まえ、「感情を持たないはずのAIに人間が感情移入し、思考が歪んでいく危うさ」を指摘。「今まさに起きている事象の最先端を描くことにわくわくしている」とし、その高揚感が視聴者にも伝わることを願っている。

真実を見極められるのはAIか、それとも人間か。急速に進化するテクノロジーと司法の現場を交差させながら、現代社会に鋭く問いを投げかける一作となる。