「名探偵ポワロ」の脚本家が手掛けた傑作英国ミステリー「刑事フォイル」10月11日、NHK総合で放送決定

15時14分ドラマ
© Greenlit Productions Ltd

【NHK海外ドラマ】第二次世界大戦下のイギリスを舞台に、戦争の混乱に乗じて起こるさまざまな事件に挑む英国ミステリー「刑事フォイル」が、NHK総合で10月11日から毎週日曜日23時から放送することが発表された。



「刑事フォイル」は、静かな佇まいながら鋭い洞察力を持つ主人公クリストファー・フォイルが、どんな状況でも真実を追い求める姿を描いた本作品。英国ミステリーファンから長く愛されている名作だ。

脚本は、「名探偵ポワロ」や「バーナビー警部」のを手掛けたアンソニー・ホロヴィッツ。歴史ドラマとしての重厚さと、一話ごとに事件の真相へ迫っていくミステリーの面白さを兼ね備えている。

■戦時下の英国で起こる事件、その真相とは?
「刑事フォイル」 © Greenlit Productions 「刑事フォイル」 © Greenlit Productions
物語の舞台は、1940年代のイギリス南部に位置する海沿いの町ヘイスティングス。第二次世界大戦の真っただ中、国全体が戦争に揺れるなか、町では戦争の混乱に便乗した犯罪や、社会を揺るがす事件が次々と発生する。

そんな事件に立ち向かうのが、警視正クリストファー・フォイルだ。

フォイルは、決して派手なタイプの刑事ではない。謙虚で物静か、釣りと自分が暮らす町を愛する英国紳士。しかし、ひとたび事件が起きれば、周囲の圧力や立場に左右されることなく、淡々と捜査を進めていく。

戦争だから仕方がない――。

そんな言葉では片づけられない犯罪を前に、フォイルは一つひとつの証拠と向き合い、真実を追い続ける。

■「戦争」が事件をより複雑にする

「刑事フォイル」の大きな魅力は、単純な犯人捜しにとどまらないところにある。

戦時下という特殊な状況のなかでは、普段なら考えられないような犯罪が起こり、社会の混乱や政治的な思惑、偏見、情報戦などが事件に複雑に絡み合う。

さらに、事件の背景には当時の社会情勢や実際の歴史的出来事が描かれることも多く、ミステリーを楽しみながら第二次世界大戦下のイギリス社会を知ることができるのも本作ならでは。

ミステリードラマでありながら、同時に重厚な歴史ドラマとしても楽しめる作品となっている。

■静かなのに目が離せない!フォイルの捜査
刑事フォイル© Greenlit Productions
フォイルを演じるのは、イギリスを代表する俳優マイケル・キッチン。

物静かで落ち着いたフォイルだが、わずかな違和感を見逃さず、事件の核心へと少しずつ近づいていく。その捜査は派手なアクションとは無縁だが、だからこそ一つの証言、一つの証拠から真相を組み立てていく過程に引き込まれる。

フォイルの部下ポール・ミルナーをアンソニー・ハウエル、サマンサ・スチュアートをハニーサックル・ウィークスが演じ、フォイルを取り巻く人物たちとの関係も物語の重要な要素となる。

■アンソニー・ホロヴィッツが生み出した英国ミステリーの傑作

脚本を手掛けたアンソニー・ホロヴィッツは、「名探偵ポワロ」や「バーナビー警部」などでも知られる英国ミステリー界の人気クリエイター。

本格的な謎解きだけでなく、登場人物の心理や時代背景まで丁寧に描くことで、「刑事フォイル」は単なる刑事ドラマとは一線を画す作品となった。

日本でも長く親しまれており、ミステリーチャンネルでは英国ミステリーの名作として紹介されている。さらに、近年も動画配信サービスなどで視聴できる機会があり、放送終了から時間がたった現在も根強い人気を誇っている。

■“戦争の陰”に隠された真実を見抜く

「刑事フォイル」で描かれるのは、華々しいヒーローではない。

戦争という巨大な出来事の陰で、犯罪に巻き込まれた人々、権力によって翻弄される人々、そして社会の混乱に乗じて利益を得ようとする人々――。

フォイルは、そうした人々の思惑が交錯する中で、誰に対しても同じように真実を求める。

戦争という時代背景を巧みに生かした本格ミステリーと、静かながら強い信念を持つ主人公。そこに歴史ドラマとしての深みが加わることで、「刑事フォイル」は今なお色あせない英国ミステリーとなっている。

ミステリー好きはもちろん、英国ドラマや歴史ドラマが好きな人にもぜひ注目してほしい一作だ。