【あすから】伊東四朗「今なら、もっと福太郎にふさわしいぞ!」内館牧子原作「老害の人」NHKで地上波初放送

12時00分ドラマ
画像提供:NHK

「老害」と言われる側にも、言いたくなる側にも言い分がある――。伊東四朗主演、内館牧子原作のドラマ「老害の人」が、あす10月24日(土)からNHK総合で地上波初放送される。毎週土曜よる10時、全5話。放送を前に伊東から、老いの日常をユーモラスにつづったコメントが届いた。naviconでは、2024年のNHK BS「プレミアムドラマ」放送時に紹介した全話のあらすじと見どころを公開している。



「すぐ死ぬんだから」、「今度生まれたら」に続く、内館牧子の「老後」小説のドラマ化第3弾となる本作。会社を娘の夫に譲ったはずの主人公と近所の老人5人、いわば“老害六重奏”が巻き起こす騒動を通して、世代間の遠慮と不満、その奥にある思いを描く群像劇だ。

主人公・戸山福太郎(伊東四朗)は、すごろくやカルタ、ボードゲームの製作販売会社「雀躍堂」の前社長。娘(夏川結衣)の夫(勝村政信)に社長の座を譲った後も会社へ通い、相手をつかまえては同じ手柄話を繰り返している。そんな父に耐えかねた娘が、ある出来事をきっかけに、普段なら口にできない本音をぶつける。

しょんぼりした父の姿に、言い過ぎたと落ち込む娘。しかし、福太郎はただ反省していたわけではなかった。近所の老人5人と手を組み、“逆襲”を計画する。若い世代が理想の老後として求める趣味や挑戦といった「自分磨き」ではなく、誰かの役に立つ自分を求めて動き始めるのだ。

舞台となるのはコロナ禍。家族や社員、近隣の人々まで巻き込んだ騒動の中で、それぞれの立場と本音がぶつかり合う。「同じ話ばかり」「もう少し周りを考えて」。そんな身近な苛立ちの一方で、出番を失った寂しさや、まだ必要とされたいという願いも浮かび上がる。福太郎たちの言動に困らされながらも、簡単には突き放せない。その居心地の悪さこそ、本作の見どころだ。

伊東を中心に、夏川結衣、勝村政信、前田吟、日色ともゑ、小倉蒼蛙、白川和子、羽田美智子、望月歩、木竜麻生、田島令子、高橋惠子、三田佳子らが出演。演出は松岡錠司が手がける。

今回の地上波初放送に寄せたコメントで、伊東は福太郎を「今の私にピッタリ」と楽しく演じた当時を回想。さらに、その後の日々を飾らない言葉で明かしている。

■伊東四朗(戸山福太郎役)コメント全文
画像提供:NHK画像提供:NHK「老害の人」を地上波デジタルで放送されると聞いた時、私、ピンときませんでした。「二年半前にNHK BSで放送されたドラマです」と聞いて、あぁそう言えばと頭の中で、どんどん繋がっていきました。八十歳を過ぎてからと言うもの最近のことは、まさに瞬く間に記憶から消えていきます。

若い人を相手に思うままに振る舞い、振り回す役が回って来た。ドラマの主人公 戸山福太郎は、今の私にピッタリとばかりに、楽しく演じたことを思い出しました。

そしてあれから二年半。最近の私は、補聴器の片方をなくしたり、眼鏡の度が合わず、台本が読めなかったり、熱中症で倒れたり等々。とにかく周りに世話をかけまくる日々。

「今なら、もっと福太郎にふさわしいぞ!」と内心、胸を張りながらドラマを楽しめそうです。

年齢を重ねる本人と、それを支える周囲。どちらか一方の正しさだけでは片付かない毎日を、笑いとともに見つめる「老害の人」。家族の顔を思い浮かべる人にも、自分自身のこれからが気になる人にも、響くせりふが見つかるはずだ。

naviconでは、2024年5月5日~6月2日のNHK BS放送時に紹介した「老害の人」全5話のあらすじと見どころを掲載中。各話の展開を振り返りたい方や、登場人物の言動をじっくり読み解きたい方は、視聴とあわせてチェックを。➡【全話あらすじと見どころ】

土曜ドラマ「老害の人」は、NHK総合にて10月24日~11月21日、毎週土曜22時(よる10時~10時49分)放送。NHK ONEで同時・見逃し配信予定。再放送は10月28日から毎週水曜午前0時35分~1時24分(火曜深夜)。初回のみ午前0時50分~1時39分となる。

◇NHK「老害の人」番組サイト