イ・ジェウクから映像メッセージも!Netflix「クルアルバ」キム・ミンハ&イ・ヒジュン登壇【制作発表会】

10月28日23時26分ドラマ
写真:Netflix KOREA公式Xより 「꿀알바」제작발표회

「幽霊より怖いのは貧困」――通常の50倍以上という破格の時給に引かれた先で、青年を待っていたのは悪夢のような労働現場だった。Netflixシリーズ「クルアルバ -おいしいバイト-」(原題:꿀알바)が10月30日の配信を前に、28日、ソウル・汝矣島で制作発表会を開催。キム・ミンハ、イ・ヒジュン、キム・ダミン監督、企画統括のハン・ジュニ監督が出席し、恐怖と笑い、そして生活の切実さが交錯する作品の魅力を語った。YouTubeにて会見動画が多数公開されたので詳しくレポートしよう。

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主演のイ・ジェウクは軍服務中のため欠席したが、映像を通じてメッセージを寄せた。
画像:Netflix写真:Netflix KOREA公式Xより 「꿀알바」제작발표회
時給50倍の“おいしい仕事”が、悪夢への入り口に
「クルアルバ -おいしいバイト-」は、借金に追われる青年ピョン・ヒョクジュンが、怪しい人材紹介所を通じて高額報酬のアルバイトを始めることから展開する“生計型ホラー”だ。➡navicon特集【「クルアルバ -おいしいバイト-」を2倍楽しむ】

イ・ジェウクが演じるヒョクジュンにとって、恐ろしいのは幽霊以上に貧困。生活のために仕事を求めた彼は、常識の通じない労働現場へと足を踏み入れていく。人材紹介所「クモ人材」の社長をイ・ヒジュン、ヒョクジュンの妹ピョン・ジユンをキム・ミンハが演じ、コ・ミンシも出演する。

脚本を手がけるのは、映画『ソウル怪談』のキョン・ミンソンと『コンクリート・ユートピア』のイ・シンジ。演出は「殺人者のパラドックス」の脚本を執筆し、映画『マッコリが教えてくれる』で注目されたキム・ダミン監督が担当する。「D.P. -脱走兵追跡官-」「弱いヒーロー」などに携わってきたハン・ジュニ監督が企画統括として加わった。

各話にはチェ・ヒョヌク、ユン・ギョンホ、ユン・ビョンヒ、チョ・ヒョンチョル、コ・チャンソクらが特別出演。職場が変わるたびに新たな人物が登場し、現実と怪異の間で繰り広げられる物語を彩る。

クルアルバ画像:iMBC연예 「꿀알바」제작발표회より
キム・ミンハ「80%以上を想像に頼った」未知の演技体験
キム・ミンハが出演を決めた理由の一つは、これまでに出合ったことのない作品世界だった。「初めて台本を受け取ったとき、どこでも見たことのないジャンルだと思いました。ト書きが多く、80%以上を想像に頼りながらキャラクターを描かなければなりませんでした」

目の前に実在しないものと向き合い、その恐怖や異様さを表現する。キム・ミンハにとって、そうした演技そのものが新たな挑戦になったという。「目に見えないものと対面するのは初めてだったので、その部分が面白かった」と振り返った。さらに、「これまで、感情を思い切り爆発させるようなキャラクターをお見せしたことがなかった気がして、この作品を選びました」と説明。ジユン役には、自身の表現の幅を広げる機会も感じていたようだ。

物語については「理解できるようで、理解しきれないようなストーリー展開も魅力的だった」と語った。生活のために働くという身近な出発点から、想像の及ばない世界へと踏み込んでいく本作。その独特の感触が、出演者にとっても大きな引力となったことがうかがえる。

「幽霊より貧乏が怖い」に共感、家族を救う行動派の妹
キム・ミンハが演じるジユンは、現実的で行動力のある人物だ。考えるだけで終わらず、自ら動いて家族を救おうとする。「単純に見えるかもしれませんが、行動に移して実践する姿から愛情が感じられます。勇敢に家族を救っていく人物です」

その説明から浮かぶのは、家族への思いを行動で示す妹の姿だ。キム・ミンハは、ジユンを「自分の痛みやトラウマも乗り越えていく、幼く見えながらも成熟したキャラクター」と表現した。特に心に響いたのが、「幽霊より貧乏が怖い」というせりふだったという。「現実の中でどうすればうまく生きていけるのかは、私自身にとっても課題です。そういうところが似ていると思います」

怪異に立ち向かう登場人物の感情を支えるのは、現実の生活への不安や、家族を守りたいという思い。キム・ミンハの言葉は、本作の恐怖が暮らしの切実さと結び付いていることを伝えている。

イ・ジェウクとの兄妹ケミ、塩パンの差し入れも
劇中で兄妹を演じたイ・ジェウクとの撮影については、親しみの伝わるエピソードが明かされた。キム・ミンハによると、実際には3歳年下のイ・ジェウクが、現場ではよく気遣ってくれたという。「塩パンを買ってくれたり、大田に行った帰りにおいしいパンを買ってきてくれたりしました」と、差し入れの思い出を披露した。

二人は「目が合うだけで、じゃれ合っていた」ほど打ち解けていたそうで、久しぶりに釜山国際映画祭で再会した際にも「とてもうれしくて、またいたずらしたくなりました」と語った。「そんな私たちの関係性が作品にも溶け込んでいます。気楽に、楽しく撮影できました」

過酷な状況に置かれるヒョクジュンとジユン。その兄妹らしい距離感には、撮影を通して育まれた二人の呼吸も生かされているようだ。

一方、映像で登場したイ・ジェウクは、「『クルアルバ』の配信を控え、感慨もひとしおです。国防の義務を果たしながら、『クルアルバ』を楽しみに待ちたいと思います」とコメント。「また近いうちに、元気な姿で皆さんにお会いします」とメッセージを送った。

イ・ヒジュンが評価する“バイト能力”は妹に軍配

怪しい仕事を紹介する社長役のイ・ヒジュンも、台本の新鮮さに引かれた一人だ。
「食べていくのは大変で、アルバイトも死ぬほどつらい。そんな題材から、これほど自由に想像力を広げられる点がよかったです」

「殺人者のパラドックス」で脚本家として関わったキム・ダミン監督への信頼も、出演を後押ししたという。CGを多く用いる作品ながら、撮影環境にも恵まれたと満足感を示した。

発表会では、“社長”として兄妹の働きぶりを評価する場面も。「何が何でも粘り強く仕事をやり遂げることが大切」とした上で、「ジユンのほうが、バイトが得意な気がします。最初に仕事を始めたのはヒョクジュンですが、仕事はジユンにもっと任せたいです」と、妹に軍配を上げた。

では、本人たちが50倍の報酬を提示されたらどうするのか。キム・ミンハは「少し疑うと思います。まずは安全なバイトを選ぶと思います。でも、やってみたい気持ちもあります」と揺れる心境を告白。イ・ヒジュンは「新しい挑戦が好きなほうなので、私なら50倍のバイトをやってみたいと思います」と答えた。

毎回変わる悪夢の職場、怖さと笑いの先にある“労働”
キム・ダミン監督が本作の特徴に挙げたのは、エピソードごとに変わる職場と登場人物だ。「悪夢のような職場が毎回変わります。職場ごとに新たな人物が登場し、主人公と関わっていきます。混沌とした状況の中で孤軍奮闘する主人公の姿に、カタルシスを感じられる作品です」

長編シリーズの演出は今回が初めて。インディペンデント映画との違いを撮影日数の多さにも感じ、撮影30日目には一度、大きな壁にぶつかったという。それでも、エピソードごとに異なるアプローチを試み、「みんなで一緒に作り上げたという感覚がありました」と振り返った。

韓国の怪談との関係については、「結び付けて考えると、より面白く見られる」と説明。韓国ならではの要素を数多く盛り込みつつ、毎回新しい題材で最後まで物語を引っ張る点を強調した。

企画統括のハン・ジュニ監督は、初めて台本を読んだ印象を「怖いのに笑えて、軽快なのに軽くはない」と表現。「自分たちにしかできない物語は何だろう」と考え、ほかでは代えられない作品になることを願って参加したと語った。

「労働というものの本質に、より身近に、より深く迫っています。だからといって、堅苦しかったり、ありきたりだったりする作品ではありません」

さらにキム・ダミン監督は、各国のアルバイト事情を生かしたリメイクや、社長の過去のアルバイト経験を描く物語にも可能性を感じているという。「視聴者の皆さんにたくさん愛していただければ、いろいろな形に広げていく可能性があります。労働についてのメッセージを、絶えず投げかけていきたいです」と意欲を示した。

◇YouTube|iMBC연예 「꿀알바」제작발표회(制作発表会動画)
◇YouTube「クルアルバ」制作発表会動画一覧

生活のために働く青年と、その家族が直面する異常な仕事。“おいしい条件”の裏にどんな恐怖が潜んでいるのか。Netflixシリーズ「クルアルバ -おいしいバイト-」は、10月30日より配信される。

◇『クルアルバ -おいしいバイト-』予告編 – Netflix

kandoratop【作品詳細】【「クルアルバ -おいしいバイト-」を2倍楽しむ】