江戸長屋から団地生活まで、日本の住宅を「ブラタモリ」―NHKオンデマンド

2010年11月19日19時00分暮らしと文化
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昭和3年建築のコンクリート住宅群=深川・清澄公園近く

江戸庶民の長屋生活から財閥の豪邸、そして現代の団地生活まで、東京の住宅にスポットを当てたNHK「ブラタモリ」(11月18日放送)が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円。

これまでは毎回ひとつの街にスポットを当ててきた「ブラタモリ」だが、今回は「住宅」をテーマに、都内各所に点在する住まいの変遷をたどって歩いてく。

そこでまずタモリさん一行が訪れたのは、谷根千の一角・文京区根津に今も残る木造長屋。建てられたのは大正末期というが、江戸時代の長屋とほとんど変わらない生活が昭和初期にかけても続いていたという。各軒の間取りは玄関・台所を含めてきっちり六畳。江戸の土地の9割が広大な大名屋敷で占められていたのとは対照的な狭い空間だが、そこには当時の庶民たちがあみ出した生活の知恵と工夫の跡が見え隠れしていた。

次にタモリさんが訪れたのは上野の旧岩崎邸。現存する邸宅は、「龍馬伝」でもおなじみの岩崎弥太郎の子息・岩崎久弥(三菱財閥3代目当主)によって明治29年(1896年)に建てられたもの。欧米列強の文化に追いつき追い越せとばかりに建てられた洋館は、豪華な応接室や広大なベランダに特徴が現れている。番組ではベランダ本来の意外な役割も解説している。

そして今度は昭和初期に建てられた意外な住宅を見にタモリさん一行は江東・深川へ。当時としてはかなり珍しい鉄筋コンクリート製の住宅を訪れ、人々を空襲の戦火から守った秘話に触れる。

さらに時代は下って、東京郊外の団地の中へ。高度成長期に建てられたちょっと懐かし目の空間にも、視点を変えると意外な秘密が見えてくる。

ブラタモリ「日本の住宅」 NHKオンデマンド