タイトルの謎「乾パン先生とこんぺいとう」

特集 韓ドラここが知りたい ドラマの不思議
『乾パン先生とこんぺいとう』は韓国版「ごくせん」と言われてる学園ドラマ!前回の『キツネちゃん、何してるの?』タイトルの謎同様、なにやらへんてこりん(?)なドラマのタイトルがついている。
そこで、今回も『乾パン先生とこんぺいとう』の魅力とタイトルの謎について調べて見た。

『乾パン先生とこんぺいとう』は、新米女性熱血教師と不良学生との元気いっぱいの学園ラブコメディ。新米教師は、 女子高時代に教師を殴り退学処分となった程のツワモノで、苦労の末に教員免許を取って母校の教師に就任。しかし、そこに待ち受けるのは超問題児ばかり。

主人公の女教師は「サンドゥ、学校へ行こう!」のコン・ヒョジン、学園史上最悪の問題児テインには「コーヒープリンス1号店」のコン・ユが演じている。役柄ではポリ先生が6歳年上だが、実はテイン役のコン・ユの方が1歳年上。少々老けた高校生と思って観たが、展開が進むにつれテインがなんともかわいらしく、彼の流す“涙”にやられてしまう。本当にきれいな涙を流す俳優だ。このドラマの魅力はなんと言ってもテインを演じたコン・ユの表情。きれいな涙も、すねたて膨らました頬っぺも、笑った顔もいい!もし、これを他の俳優が演じたら、もっとどろどろした感じに仕上がっていたかもしれない。

さて、タイトルの“乾パン”と“こんぺいとう”だが、これはポリ先生の名前に由来する。“ポリ”とは"麦”という意味で、物語の中で生徒達はポリ先生のことを“ポリコンパン(麦乾パン)”先生と呼んでいる。韓国では、乾パンの袋に金平糖を入れて販売することが一般的らしい。乾パン自体に味がなく、また、喉につまりやすいために、甘く唾液の分泌をよくする金平糖を一緒に入れる。それで、乾パンに混じった金平糖を生徒に見立て、加えて、輝く将来のある生徒達を“星”の形をした金平糖に例えたのだ。ちなみに韓国語で金平糖は“ピョルサタン(星の飴)”と呼ぶ。

うーーん、これだけでは何だかすっきりしない。最終回に軍隊にまつわる面白い話がどうも引っかかる。ここに来て軍隊を持ち出すとはなにやら匂う。もう少し調べてみる。・・・わかった!!韓国では、軍で実践練習をするときに非常食袋が渡される。その袋の中身は乾パンと金平糖だったのだ。

このドラマ、見方を変えると、テインの成長物語ともいえる。製作陣は、アマちゃんな悪がき=金平糖が軍隊で成長して立派な男になることを願って・・・、とここまで考えるのはうがった見方だろうか?とまれ、俳優コン・ユは2008年1月から2年間の兵役についた。軍では彼にも乾パンセットがきっと手渡される。彼は乾パンを食べながら何を思うのだろうか・・・。

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