「善徳女王」見どころ⑳トンマンの恋!ピダムに仕掛けられた罠!![57話~59話]

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以下文中の登場人物は BSフジ[人物相関図]のページで、用語については「新羅王国」豆知識を参考に。

ユシンに戦場での王の権限と軍の統制権を与え、百済軍に立ち向かい神国を救えと命を下した。ユシンの援軍となるのはウォルヤ。トンマンは伽耶人の戸籍簿を火中に投げ入れた。ユシンを長年苦しめた伽耶問題がこれで決着した。

ユシンを助けるためにトンマンが命がけでウォルヤを説得したことに、やきもちをやくピダム。そしてそれをユシンに軽くいなされてしまったピダム。やれやれ、ピダムはいったいいつになったら大人になるのか~。しかし、トンマンの愛を受け取ったピダムは、これまでとは違う。神国とトンマンのために勝てと、余裕の言葉を残してユシンを戦場に送り出した。

百済軍の機動力は凄まじく、錯乱され依然として戦況は劣勢のまま。その悲惨な負けっぷりは、いざ出陣というユシン軍の横を、戦に破れ退却して来た大勢の負傷兵とすれ違うシーンでうまく描いている。どんな言葉や場面説明よりよりインパクトのある演出だ。

kodo赤カブト軍団におびえるコドたちさあ、いよいよユシンたちの活躍が始まる。いまやすっかり隊長として大活躍のチュクパンの相棒コドの岩攻撃は赤カブトの将軍が率いる百済に大打撃を与えた。しかし、なんと、退却した赤カブトが逆方向から出現した。この機動力に驚いた新羅の兵士たちは恐怖を感じてしまった。ユシンがもっとも恐れていたことだ。

その頃、宮中ではユシンたちを助けるために…ではなく、ピダムの猛烈なアタックにトンマンは女心を揺さぶられていた。どんな局面でもトンマンだけはピダムを信じてきた。ところが、王位に就いてからは一番先に彼を疑わなければならない。トンマンもまた苦しんでいた。これまで幾度となく自分を助け、王位に就いた後も唯一、自分を女として見てくれたピダムを遠ざけることが辛かったのだ。
そんな切ない胸の内をトンマンはピダムに明かした。57話中盤の池の前でツーショット場面だ。「王には名前がない。私の名前を呼ぶものは反逆だ。私を恋慕して名前を呼ぶだけでも…」。こうまで言われてはあきらめるしかない…ミシルの祭壇の前で絶望するピダムを、なんとトンマンが追いかけ愛の告白をする。「お前が必要なのだ…私を人として女として見てくれる、お前が好きだ」。恥らうトンマンを愛しそうに抱きしめるピダム。トンマンも初めてピダムの背中に手を回した。ピダム、地獄から天国へと駆け昇った瞬間だ。

トンマンは、ピダムを信じ最高権力の上大等の地位に就けることを決心した。トンマンはユシンもピダムも捨てずに傍に置くことにしたのだ。さあ、トンマンの熱い思いを知ったピダムはどうするのか。

ソラボルの都でこんなラブラインが展開されているとは知らないユシンは、みごと赤カブトの超人的な機動力の謎を57話で解いた。次の58話では、歴史に名の残る名将、新羅のユシンvs百済のケベク(階伯)の対決が見られる。ともに実在の人物でその名を歴史に刻んだ英雄二人の対決のシーンは、トンマン&ピダムのラブラインと交互に見られる。ユシンがちょっとかわいそうに思えたのは筆者だけだろうか。

このところ悪ピダムの顔ばかりが続いた劇中で、58話はピダムの少年のような笑顔がテンコ盛り。トンマンから告白されたピダムは、ミシルの最後の意志に背き、すべてをトンマンに与えようと決断した。見どころ⑱で紹介した「すべてを奪う」恋から「すべてを捧げる」愛のためにピダムは考えた。トンマンの死後を不安に思っている彼女のために、トンマンの死後、ピダムは全ての政務から手を引くことを誓約書に残し誓ったのだ。赤と黒の巻紙に認めた二つの誓約書は、ピダムにとっては二つに分けたハートのペンダントと同じ。こん純情なことを考えるピダムが、トンマンには好ましく映るのだろう。

しかし、女王トンマンはピダムほど純情ではない。ピダムの真心は信じるが、一応念の為に、「ピダムが誓約書に反したときはピダムを殺せ」という勅書をチュンチュに託す。うーん、真興王とミシルの関係に見えてきたぞ。歴史は繰り返される?

トンマンとピダムの恋が叶ったとき、百済との戦況を優位にしたユシンが帰還した。改めて三国統一を臣下たちの前で誓ったトンマンは、ピダムの私兵を全て兵部に帰属させることを宣言した。これはミシル派の兵力を全てもぎ取るということ。ミシル一派は納得できないが、ここでピダムが「そんなことなんでもないですよ」とばかりに同調する。そこで二人だけにしかわからない“愛コンタクト”をお見逃しなく。そして、最後にトンマンは国婚を発表する。一瞬目を下げ、一段高い声で発表するトンマンがいじらしい。しかし、周りのみんなは仰天だ。ユシンが、チュンチュが、ミシル一派が生唾を飲み込んだ瞬間、トンマンが「ピダムと結婚する」と発言する。一番驚いたのはピダムかも知れない。そして一番ショックを受けたのはユシンだろう。

この後、トンマンとユシンは件の池の前で話し合う。「寂しくないか」「寂しいです」もちろん聞いたのはトンマンで、答えたのはユシンだ。しかし、自分にはできなかった癒しをピダムが担当することを素直に祝福するユシン。この後、ユシンとピダムがすれ違う場面があるが、ユシン派のファンには少々苦しいかもしれない。

このままハッピーエンドとならないのが韓ドラだ。全てを捧げる決心をしたピダムが「三韓地勢」をユシンに渡したのを知ったヨムジョンが動いた。ヨムジョンはピダムとトンマンが交わした愛の誓約書も見つけてしまった。これにはミセン公たちも怒り心頭!トンマンとピダムの仲を裂くことを考えた。
自分の周囲でそんなことが起きているとは知らないピダムは、トンマンの寝室まで出向き優しく寝かしつける大サービス。

その頃、唐から高句麗との戦のための傭兵を求める目的で、使臣団がやってきた。ミセン公たちはこれをチャンスとばかりに、ピダムが唐と密約を交わしているかのように仕組んだ。58話ラストから始まるこの事件がピダムの正常な判断力を鈍らせてしまった。ここで小道具として使われたのがカラスの羽で作られた烏羽扇だ。この扇は、唐とピダムとの密約の証拠としてトンマンに押収される。さあ、この扇にどんな密約が隠されているのか?

59話では、誤解を解こうとピダムが動き出すが、問題の扇がトンマンの手に渡ったと知ったとき、ピダムは、幼い頃の洞窟の中での出来事を思い出す。ムンノに見放されることになったあの事件だ。「唯一自分を信じてくれたトンマンに見捨てられる」あせったピダムは、トンマンに全てを話し、これが仕掛けられた罠で、自分自身で事態を収拾することを申し出た。誰もが疑う中、トンマンだけは「ピダムを信じる」と誓ってくれた。

warupidamuもう一度悪ピダムになってミシル一派を片付けよう!しかし、ミシル一派は手を緩めない。ピダムの謀反を示唆する次なる罠を仕掛けてきた。それでも、ピダムを「自分の命」と言い張り信じるトンマンと、ピダムを敵であり天敵だと思っているチュンチュとの間で葛藤が起きた。
また、ミシル一派が密かに鉱山に人手を集め私兵を増やそうとしていたことを知ったピダムは、襲撃し片付けようと考えていたが…。
59話では、もう一度悪になりきり事態を収拾しようとするピダムに、ヨムジョンが仕掛けた罠がじりじりと迫ってくる。

そんな中、本格的に三韓統一を進めようと決めたトンマンはアルチョンと一緒に、精力的に動き回った。そして、トンマンの動きすべてを知るアルチョンに、自分の死後は、適任者にすべてを伝えろと言い残す。わが身が、三国統一を成し遂げるまで持ちこたえられないことをトンマンは悟っていたのだ。59話のこのシーン、どうぞ最後まで心に残して欲しい。59話は、トンマンにとって善徳F4のユシン、アルチョン、ピダム、ウォルヤが、どのような存在だったのかを紹介する大切な回だ。1シーンたりとも見逃すことのないように。

次回はいよいよ最終回。どうぞお楽しみに。

※現在、<アナタのお気に入りの善徳F4は?>ということで、ユシン、アルチョン、ピダム、ウォルヤの人気投票をしています。受付は8月30日まで、多くの方の参加をお待ちしています。

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(c) MBC 2009 All Rights Reserved.
2009年MBC作品全62話
キャスト:イ・ヨウォン(トンマン)、コ・ヒョンジョン(ミシル)、パク・イェジョン(チョンミョン)、オム・テウン(ユシン)
演出:パク・ホンギュン、キム・グンホン/脚本:キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン