菅野よう子の妖艶なブルースが響く
ハードボイルドＳＦアニメ『カウボーイビバップ』

『カウボーイビバップ』は、1998年４月～６月までテレビ東京系にて放送され、その後10月～1999年４月までWOWOWにて全話放送されたＴＶシリーズ作品。
2071年、位相差空間ゲートの開発により、人類は太陽系全域にまでその行動範囲の拡大に成功する。だがそれは同時に、警察組織では対応しきれないほどの犯罪の拡大を招き入れることにも繋がった。そこで政府は「犯罪者に賞金を掛けて、その摘発を公募する」という賞金首制度、通称カウボーイ法を制定する。宇宙船ビバップ号に搭乗する主人公のスパイクとジェットの２人も、その賞金稼ぎ「カウボーイ」として生計を立てていた。そこへ元イカサマ師で女賞金稼ぎのフェイや、見かけは男の子だが、じつは天才的な女ハッカーであるエド、そしてある研究機関にて育てられたデータ犬のアインの４人＋１匹が、日々賞金首を求めて太陽系を奔走する。
日本のアニメ音楽の第一人者でもある菅野よう子が音楽を手がけ、ハードボイルドな世界観に合わせて全編ジャズをベースに表現。第13回日本ゴールドディスク大賞にて、アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞するほど、日本国内外で高い評価を受けている。さらに『機動戦士ガンダムSEED』などでおなじみのメカニックデザイナー・山根公利や、『マクロスプラス』で初監督を手がけた渡辺信一郎の出世作としても有名である。